基礎スキー小回り、アルペンスキースラロームで板を速く動かす為に練習すべき事とは? 317

アルペンスキーのスラロームや

技術選の小回り、コブをはじめとして

素早く板を動かす事は

スキー上達において

非常に重要な要素です。

 

 

 

あなたは

上記の様な素早い動きが必要と聞いて

どのような能力を鍛えなければと

思うでしょうか?

 

 

 

多くの場合

【瞬発力を鍛える】

といった内容が浮かびます。

 

 

 

いまではネットで

『瞬発力 トレーニング』

調べればそれこそ山のように

情報が出てきますし、

現に取り組んでいるスキーヤーも多いです。

 

 

 

 

素早い動きには

瞬発力が重要だから、

そこを鍛えるという考えは

どこも間違っていないように思えます。

 

 

 

しかし現実は

瞬発力を鍛えるトレーニングをすると

板を速く動かせる様には

殆どなりません。

 

 

 

なぜ素早い動きには

瞬発力が重要なのに

瞬発力を鍛えても

雪上に活かされないのでしょうか?

 

 

 

なぜ瞬発力を鍛えても板の動きは速くならないのか?

 

その理由は実にシンプルです。

 

 

瞬発力は主に

自分自身が素早く動く

能力ですよね?

 

 

 

しかし多くのスキーヤーが求めているのは

 

板が素早く動く事です!

 

 

 

もちろん自分が素早く動けば

板が素早く動くのであれば

問題ありません。

 

 

でも上記の理屈から行くと

100m走などの陸上選手が

スキーをしたら、

みんな板を素早く動かせる

という事になってしまいます。

 

 

でも実際は

そんなことありませんよね?

 

 

では

板が素早く動く

最大の要因はなにか?

 

 

 

 

板がたわんで

解放された時の反動

 

 

 

です!

 

 

 

もちろん瞬発力が

全く関係していないわけでは

ありませんが、

基本的に板が素早く動いているのは

板自体の剛性が生み出す

エネルギーがかなり強いです。

 

 

 

つまり板を素早く動かしたいのであれば、

 

 

根本的な瞬発力よりもまず先に

板をたわませて解放させる

という技術がある程度必要

 

 

だという事です。

 

 

 

トップ選手達の

スラロームや小回り系は

“板が”ビュンビュン動いていますが、

選手達はゆったり動いている様に

見えませんか?

 

 

しかし板を素早く動かす事に

自分が素早く動く事が

最優先だと思っていると

自分はたくさん動いているのに

板は全然動かない・・・

といった状態になりかねません。

 

 

 

よく小回りやコブでも

素早く動きたい状況なのに

 

 

「待つ事が大事!」

 

 

といった指導が入るのは

この為です。

 

 

トップ選手達が

瞬発力を鍛えているのは

板がすばやく動く事は

前提条件としてある程度クリアしていて

それについていく為に、

または高速に動く板にも力を伝える為に

鍛えているという事ですね。

 

 

 

トレーニングは順序によって

その効果が本当に変わってしまうので

自分にとっての最優先であるかを

意識してくださいね!