自分に合ったスキー上達法の見つけ方 207
何でスキーが上手くならないんだろう・・
あなたも一度はこのように考えたことはありませんか?
どんなレベルのスキーヤーであっても
一度はこの問題に直面したことがあるはずです。
実はなぜスキーが上手くならないのか?
という問いの答えが
スキーが上達するかしないかを決めている
といってもいいかもしれません。
その理由は単純です。
その答えが正しければ
スキー上達につながる正しい行動ができます。
逆にその答えが間違っていれば
いくら行動をしても
スキー上達にはつながらないという事です。
ただ難しいのは
自分ではなかなかこれが正しいスキー上達法だと
判断できないところです。
これは間違った方法だと分かっていて
おこなっている人はいません。
でもどうすればスキーが上達するのか
わからないため、
うすうすこれは間違っているのでは?
と思いながらもその方法を続けている人もいます。
自分に合った正しい上達法を見つけるには
どうすればいいのか?
それは答えを見つけるアプローチ法を
たくさん持っていることが重要です。
たとえばX脚になってしまうのを直したい
と思ったときあなたは何が原因だと考えますか?
それが正解か不正解かは別として
何かしら自分の中で
これかもしれない!
という答えを導き出すはずです。
その答えを導き出す選択肢が多いほど
上達につながる可能性が高いという事です。
『えっ、たくさん選択肢があったら迷ってしまうのでは?』
と思ったでしょうか?
そうですそれでいいんです。
誰しも迷いながら上達していくんです。
一番避けたいのは選択肢が多すぎて
迷う事ではありません。
自分の導き出した選択肢の中に
答えがない!!
という状況です。
これではどんなに迷っても
どんなに努力しても
スキーは上達しません。
まずは迷ってもいいので
どうしたらスキーが上達するのか
多くの選択肢を導き出せる
思考を知ってください。
今回はいくつかその例を紹介します。
きっとあなたにも
『いつもこれが原因だと思いこんでる!』
『こういった考え方もあるんだ!』
といった気付きがあるはずです。
【練習量の問題】
この答えがスキー上達するために必要だと考える
最も多いものです。
まず最初に思いつくのではないでしょうか?
練習量が足りないからだ!
もっと練習すれば上手くなる!
といった具合に。
これで上手くなる方は
たぶん悩んでいないと思います。
ただこの最初の一歩から抜け出せずに
毎シーズン滑走日数を稼ぐことに力を注いではいるが
結局去年と大して滑りが変わっていない・・・
というスキーヤーは少ないはずです。
この問題で解決できないところから
スキー上達の悩みが始まると
いってもいいかもしれません。
【筋力の問題】
できない動作があるとよく言われるのが
『●●の筋力が弱いからだ!』
という様に筋力に原因があるという考え方です。
この考え方もかなりスキーヤーにとって
根強いのではないでしょうか?
きっと
トップアスリートは筋肉がある
↓
トップアスリートの様な滑りをするには筋肉が必要
↓
筋肉を付ければ動作ができるようになる。
という考え方なのでしょう。
ですからオフシーズンに筋トレに励む
スキーヤーの方も少なくありません。
確かに筋力が少なくて
できない動作もあります。
しかし筋トレをして筋力がついたから
滑りがガラッと変わった!
というスキーヤーの方はどれぐらいいるでしょうか?
【柔軟性の問題】
柔軟性は言い換えれば
関節の動かせる範囲です。
これを可動域といいます。
当たり前ですが関節が動かなければ
できない動作を雪上でいくら求めても
できるわけがありません。
前屈をして床に手をつけてください!
といわれても身体が硬くてつかない人に一生懸命、
床に手を付けて下さい!
と指導をしてつくようになるでしょうか?
単純な事だと分かるのですが、
スキーのような複雑な動作になると
なぜか意識すればできるような気になってしまうのが
不思議なところです。
根本的にでいないことを雪上で言われている
と気付くことはスキー上達には非常に重要なことです。
ではなぜこれほど重要な事が
積極的に行われないのか?
いくつか理由があります。
ますはどの部分が硬いからスキーが上達できないのか
分からないというところ。
これは解剖学をある程度と理解していないと
難しい部分でもあります。
指導者の方でも平気で間違えた情報を伝えていたり、
曖昧なことを教えていたりします。
例えば
『股関節が硬いね!』
という指摘ですが、
どの方向にどのように硬いのでしょうか?
屈曲、進展、内転、外転、内旋、外旋?
それがどちら側の足でどのシーンの時にでしょうか?
それを解決するためのストレッチはどのようなものですか?
こんな聞き方をしたら
指導者から煙たがられると思いますが
非常に重要なことです。
つぎの理由は
柔軟性を上げるトレーニングは
とても地味で辛いという事です。
私は正直可動域を広くするトレーニングは、
筋トレよりもつらいと思っています。
単純な負荷ではなく精神的な部分です。
達成感もないし楽しくもない、、、
効果の実感を得られるのにも時間がかかる・・・
本当につらいです。
ですから一つ目の理由にあった、
このストレッチで、この部分の可動域を広げると
滑りがこのように改善する!
といった明確な目的が必要不可欠です。
最後の理由は
関節の可動域が広い=柔らかく使える
という事ではないということ。
もし上記の理論が正しければ、
身体の柔らかい女性はみんな
しなやかな滑りでどんどん上達していくはずです。
でも実際そうではありません。
柔軟性があることと、
身体が使えることは
別だという事を覚えておいてください。
続きはまた次回に・・・