良い姿勢とは何ですか? 13

スポーツをするにあたって姿勢は非常に重要な要素です。

勿論スキーも例外ではありません。

 

あなたも滑走中の姿勢について様々な指摘をうけてきたのではないでしょうか?

 

 

では良い姿勢とはどのような姿勢でしょうか?

 

 

その場で良い姿勢をして下さいというと

ほぼ9割以上の方が、

顎を引き、胸を張り、両足をくっつけて

いわゆる気をつけの姿勢をとります。

 

 

これは幼いころからの習慣であり、

日本人にとって

 

 

良い姿勢=気をつけ

 

 

なのです。

 

 

それでは気をつけをしていると

動きやすいでしょうか?

 

 

多分肩甲骨や腰回りなどあらゆる場所が硬直し

決して動きやすいとは言えないと思います。

 

 

もともと気をつけは軍隊や学校などで

静止を目的として使われていたものです。

 

今から動き出そうとしているスポーツにおいては

不利な姿勢といえます。

 

 

 

滑っている最中に気をつけなどしていないという方もいるかもしれませんが

姿勢を意識した際、気をつけと同じように

ぎゅっと動きを固めてしまう方がほとんどです。

 

 

姿勢とは漢字で書いてあるように

 

 

勢いがある、もしくは出せる姿のことです。

 

 

 

まずは普通に立っている状態で一番良い姿勢とは

どのようなものでしょうか?

 

 

簡単に言ってしまえば

一番楽に立てる姿勢です

 

 

それだけじゃわからないですよね。

 

 

具体的には腰幅程度に足幅を開き

足先はやや開きます。

そして膝は少しまげて骨盤を少し前傾させます。

その骨盤の上に上体を乗せて腕はだらりと力を抜いてあごは引きすぎず

少しだけ出すようにします。

 

胸や頭部の位置を微妙に調整しながら

骨の上に乗る感覚を覚えましょう。

 

 

特に重要なのが足裏に体重がかかる位置。

 

ほとんどの方が母指球に力をかけることが大事だと思っていますが

これは大きな間違えです。

 

 

母指球はブレーキする時につかう部分です。

その証拠に電車に乗っていて急にブレーキがかかり

前につんのめりそうになったとき、どこに体重がかかりますか?

 

 

この間違いが身体操作に非常に影響を及ぼしています。

 

 

まずは

 

 

いい姿勢=気をつけ

 

 

ではなく

 

 

良い姿勢=楽に立てて動きやすい

 

 

に考えをシフトしましょう。

 

 

そうすることでガチガチに姿勢を意識し

固い滑りをする状態から一歩抜け出せると思います。

 

 

 

そしてスキーにおけるいい姿勢は実は他にも多くあります。

 

 

考えてみて下さい。

ターンマックスの時と、切り返しの時、

全く同じような感覚の姿勢をとっていていいのでしょうか?

見た目だけでなく力感も含めてです。

 

 

じゃあいちいちその場面、場面、のいい姿勢を覚えなければならないのか・・・

大変だな・・・

 

 

と思ったかもしれません。

 

 

そんなことはありませんそれではまさに

型を意識した典型的な日本人スキーヤーになってしまいます。

 

 

大事なのは姿勢を作る際の根本的な考え方です。

 

 

どんな姿勢が正しいのか?

 

ではなく

 

今求めている動きに対して最も効率のいい姿勢はなんなのか?

 

 

 

一見同じように聞こえますがまるで違います。

 

まずは求めている動きが何なのかを明確化することが重要です。

 あなたはなぜその姿勢をとるのか考えてみてください。

 

 

 

コーチにそうしろといわれたから!

ではダメですよ。。。