スキー オフトレ

【スキー業界唯一】オフトレから雪上までを完全マンツーマンサポート

スキーで正しいポジションがとれない原因は・・・216

読了までの目安時間:約 10分

 


前回、前々回と、正しいスキーをしている際に

ただしいポジションになっているかどうかの

判断基準をいくつかご紹介しました。

 

 

シーズン初めだけでなく

シーズンをとおしてあなたのポジションを

確認する習慣を付けてもらえればと思います。

 

 

 

今回はもっと根本的な部分です。

 

正しいポジションか判断するも何も

根本的に正しいポジションが

どこだかわからない、

またどうして正しいポジションが

取れないのか分からない、

といった方も多いかと思います。

 

 

そもそもなぜ正しいポジションで

滑れるスキーヤーが少ないのでしょうか?

それは

 

 

 

 

 

『ポジションに対する認識が間違っている』

 

 

 

 

という部分が非常に大きいです。

 

 

あなたはスキーのポジションについて

きちんと理解できているでしょうか?

 

 

これから正しいポジションがとれない原因を

紹介していきます。

 

 

 

 

【1.スキーの正しいポジションは一つだと思っていないか?】

 

 

あなたはスキーのポジションンを確認する時

どのシーンでのポジションを確認しますか?

 

 

実際イメージしてもらうと

雪面に対して真っ直ぐ立った

ニュートラルポジションを

あなたは思い描いたのではないでしょうか?

 

 

それが決して悪いことではありませんが、

雪面に真っ直ぐ立ったニュートラルポジションは

スキーにおいて、ほんのワンシーンにしかすぎません。

 

 

しかしポジションを確認するとなると

どうしてもニューラルポジションの確認

というイメージが強くある方が多いようです。

 

 

ターン前半のポジショニング、

ターンマックスのポジショニング、

ターン後半から切り返しにかけてのポジショニング

といったように細分化すればするほど

様々なシーンでのポジションが見えてきます。

 

 

まずは

 

スキーのポジション=ニュートラルポジション

 

という固定概念を外しましょう。

 

 

 

 

【2.スキーのポジションを点で捉えていないか?】

 

 

  1. でお話したように

スキーのポジションは様々なシーンがあります。

 

 

あるワンシーンだけをみて

ポジションを判断するのではなく、

全体の流れを通してポジションを

判断しなければなりません。

 

 

つまりポジションは

 

 

 

『点ではなくて線としてとらえること』

 

 

 

が重要です。

 

 

しかし指導やアドバイスを受ける時には

だいたい、前傾、後傾、内倒、といった

点としての判断が多いため

あまり流れの中で判断するのが

難しいといった状況が生まれやすいです。

 

 

また刻一刻と変わっていくポジションを

判断するのは難しい

と思うかもしれません。

 

 

確かにターン前半のポジションを

確認しようとしたらすでにターン後半に入っていた

なんてことは珍しくありません。

 

 

そうならないためには

まずはシーンごとにチェックすることを

お勧めします。

 

 

それだと結局『点』として

捉えることになるじゃないか?

 

 

と思うかもしれませんが

ニュートラル、ターン前半、

ターン前半からターンマックス

ターンマックスからターン後半

ターン後半から切り返し・・・・

といった具合にたくさんの点を打っていき

その点がつながって線となるイメージです。

 

 

なれてくれば線として

ポジションをとらえられるようになってきます。

 

 

 

 

【3.昨日の正解は今日の不正解】

 

 

ポジションを点で捉えるのと

同じくらい起こりやすいのが

正しいポジションはこれだと

決めつけてしまうことです。

 

 

ポジションを線で例えましたが、

その線にも太さや色がなど様々あるという事です。

 

 

昨日は成果意と思えたポジションでも、

今日滑る雪質や斜度によっては

不正解になるという事を理解しておきましょう。

 

 

因みにもっといえば

昨日今日というレベルではなく、

その日のうちの雪質や、

コースの上部と下部、

板の長さや種類、

といった具合にその日の中でも

変わっていくものです。

 

 

この部分がきちんと理解できていないと、

雪質が変わると滑りが変わってしまったり、

検定で上の方は良かったんだけど

下の方がなぁ・・・

といった状況になるわけです。

 

 

良い感覚で滑れた時に

『これが正しいポジションか!』

とおもうのではなく

『この状況においてはこれが最適だったか!』

と思うようにしましょう。

 

 

 

 

【4.それでも正しいポジションに乗れない最大の原因は・・・】

 

 

これまで紹介してきた3つは

ポジションに対する考え方の部分です。

 

でも実際この考え方をきちんと理解していても

正しいポジションに

乗れないスキーヤーも少なくありません。

 

それがこの最後の原因です。

それは

 

 

 

 

『根本的に正しいポジションに

   乗れる身体の状態ではない・・・』

 

 

 

という事です。

 

 

あなたがもし、そもそも普通に陸上で

立っている状態のポジションが悪い場合、

雪上ではいいポジションがとれると

思うでしょうか?

 

 

またスキーでは各シーンで

最適なポジションをとる必要があると

お伝えしましたが、

各シーンではただ立っているだけでなく、

そのシーンに応じた様々なフォームが求められます。

 

 

そのフォームを作るための

関節の可動域や、動きをコントロールする

神経系はきちんと準備できているでしょうか?

 

 

さらに刻々と変わる自分のポジションや

雪面状況、斜度などを感知する

身体のセンサーは敏感に働いているでしょうか?

 

 

あげればきりがないですが、

このような準備が整っていない状況で

いくら雪上で滑っても

いいポジションに乗れないのは

当然といえます。

 

 

ポジションで悩んでいる方は

いいポジションで乗れない

原因は自分のどこにあるのかを

まずは良く考えてみて下さい。

 

 

 

スキー技術 身体論(フィジカル関係)

本当に正しいのか?スキーのポジション判断基準は?その② 215

読了までの目安時間:約 13分

 


前回に引き続き

スキーのポジション判断基準について

お伝えしていきます。

 

 

多くのスキーヤーが

スキーはポジションが重要だと認識し

『ポジション』確認を

シーズンインでおこなっていながら、

シーズンを通してポジションに悩ませるのは

なぜなのか?

 

 

といった課題に対して

まずはポジションの良し悪しを

どう確認しているのか?

という部分をお伝えしています。

 

 

前回は

 

●感覚的判断

●第三者的判断

 

をお伝えしました。

 

 

では続きです。

 

 

 

●視覚的判断

 

動画を撮って自分の滑りを

見ながらポジション確認をしている

スキーヤーの方も多いと思います。

 

『百聞は一見に如かず』

 

という言葉があるように

100回他から意見を言われるより

一度見てしまったほうが早いです。

 

 

実際にそうなっているのだから

意見の食い違いも少ないはずです。

 

 

じゃあ動画を撮って見てしまえば

全て解決か?

 

と言われたら、そうではありません。

なぜなら

 

 

同じ映像でも見る人によって

様々な判断があるからです!

 

 

人間は見たものを

そのまま脳で認識するわけではありません。

 

 

自分の都合のいいように

修正したり、解釈して取り込みます。

 

 

実際は

同じ長さなのに違って見える、

同じ色なのに違って見える、

同じ形なのに違って見える、

といった錯視がいい例です。

 

 

スキーの動画に関しては

錯視まではいかないまでも、

 

気付かなかったけど

言われてみれば

そうなっている!

 

といった事がレッスン中に

よく起こります。

 

 

それはみている観点や

判断基準といったフィルターが違うから

起こることです。

 

 

私も学生時代

自分ではビデオをみて

 

かっこよく滑れてるじゃん!

 

と思っていたのに

コーチからみると

 

お尻が落ちてるよ!

 

なんて言われるケースが

多々ありました。

 

 

ですから映像をみて

自分でよいと判断するだけでは

危険という事です。

 

 

またとるアングルによっても

見え方がまるで違ってくるので

その点も注意が必要です。

 

 

だいたいスキーの動画は前方からとることが

多いと思います。

 

正面からみたら問題なくても

横から見たら意外と後傾だった。

 

なんてことは少なくありません。

 

 

また雑誌などに載っている

トップ選手の画像と自分の動画を

見比べて研究している方もいますが

アングルが違うため

その形を追い求めても根本的に

作りだすのが不可能な場合もあります。

 

 

色々と注意点を書きましが、

やはり自分の脳内のイメージと

実際の動きの差異を埋めると

言った意味では視覚的判断は

非常に有効ですので

ぜひ取り入れたい判断基準です。

 

 

 

●動作可否的判断

 

難し言葉を使ってしまいましたが、

要はその動きができるかできないかで

判断するという事です。

 

一般的にはエクササイズを

用いて判断するケースがほとんどです。

 

外脚一本で滑ろうとして

それができないのならば

ポジションが内倒気味

というように、できるかどうかで

判断するので分かりやすいという

利点があります。

 

 

また第三者の協力がなくても

自分ひとりで判断できるのも

利点の一つです。

 

このポジションでなければ

これはできないだろう

 

これができるというのは

このポジションだからだ!

 

といった具合に

動作ができるできない

を第三者からの判断基準として

利用できるからです。

 

 

しかし注意点も多くあります。

 

今回はエクササイズでポジションを確認する時の

注意点を3つ紹介します。

 

 

 

まず一つ目は

 

『どのエクササイズを

用いて判断をしていくか?』

 

という部分です。

 

 

一般的にスキー業界には

様々な雪上エクササイズが

存在します。

 

その中から自分にとっても

もっとも必要なエクササイズを

選択するのは意外と難しいことです。

 

きちんと正しいエクササイズを

選択するには、

そのエクササイズを行う意図、

どうすればそれが可能で

できない場合は何が原因なのか?

 

 

といった部分を明確にしておく必要があります。

 

 

以前コーチに言われてやったから、

雑誌で紹介されていいたから、

といった感覚でおこなっていると

できてはいるけど意図とは違うといった

落とし穴にはまってしまうパターンがあるので

注意が必要です。

 

 

 

二つ目は

 

『出来た中にも質がある』

 

という部分です。

 

 

一見同じようにできていても

質が違う場合が良くあります。

簡単に言ってしまえば、

 

『いいね!完璧にできてるよ!』

 

という場合と

 

『うーんまぁできているけども・・・』

 

といった感じです。

 

 

ここら辺の質を追求していかなければ

 

出来たと思って安心していたけど

ポジションは悪いままだった・・・

 

なんてことになりかねません。

 

 

 

三つめは

 

『実際の動きにエクササイズの要素を

 変換できるか?』

 

という部分です。

 

 

例えば先ほど例であげた

外脚一本ですべる

片足スキーエクササイズを

行って外脚にしっかり乗れているか

確認したとします。

 

 

問題なく外脚一本で滑れるから

しっかり外脚に乗れるポジションで滑れているんだな!

 

と思っていたら、

実際両足で滑りだすと

内倒して外脚に乗れていないケースが

良くあります。

 

 

外脚に正しく乗るための

エクササイズはできているのに

実際の滑りになるとで気なくなってしまう。

 

 

これはエクササイズの動作を

実際の滑りの動作に

変換できていないことが原因です。

 

 

要はそのエクササイズは上手くなっているし、

そのエクササイズを

『こなすためのポジション』

は良くなっていても

実際の滑りのポジションは良くなっていない

という事です。

 

 

こうならないためには

きちんと実際の滑りにつなげるための

理論の理解と感覚のシフト、

が重要です。

 

 

またその他のことが原因となっていて

別の部分からアプローチして

なおさなければいけない可能性があることを

忘れてはいけません。

 

 

外脚に乗れないのは実は内脚の使い方のせいで

内脚を上手に使うエクササイズを

行う必要があった!

 

なんてケースは珍しくないからです。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

ポジションの良し悪しを判断する基準として

 

 

●感覚的判断基準

●視覚的判断基準

●第三者的判断基準

●動作可否的判断基準

 

 

といいった代表的なものを

紹介しました。

 

実際には

 

動画をコーチに見てもらって

それを自分の感覚と照らし合わせる

 

といったように

様々な判断基準を

組み合わせることをお勧めします。

 

 

もしこの判断基準で

試していないものがあったら

ぜひ一度試してみて下さい。

 

 

さてこれらの判断基準を

使えばポジションはよくなるんだな!

と思ったあなた、

申し訳ありませんが

実はそうではありません。

 

 

なぜならあくまでもこれは判断基準だからです。

 

 

もちろんこの判断をもとに

ポジションが良くなる

スキーヤーの方もいますが、

実際長年ポジションのことを指摘されて

悩んでいるスキーヤーの方は

これら全て試しているのではないでしょうか?

 

 

 

それなのになぜか上手くならない・・・

 

 

 

それにもまた理由があります。

 

 

また長くなりそうですが

スキーのポジション対する

核心的な部分に次回から

迫っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

スキー技術 トレーニング論

本当に正しいのか?スキーのポジション判断基準は? 214

読了までの目安時間:約 10分

 


シーズンが始まってあなたもすでに

初滑りを終えているかもしれません。

 

 

あなたはこのシーズンインの時期に

何を意識して滑っているでしょうか?

 

 

多くのスキーヤーの方が

 

 

『ポジションの確認』

 

 

という事をいいます。

 

 

ポジション確認は

雪上でレッスンを受ける際や、

スキー雑誌などでシーズンインに

まずやることとして取り上げられることも

少なくありません。

 

 

ただこのポジション確認を

シーズン初めに取り組むスキーヤーの方が

多くいるのに対して

スキーシーズンを通して

結局ポジションの悪さに悩んでいるのは

なぜなのでしょうか?

 

 

それはただしいポジション確認を

知らないこと事が原因です。

 

 

今回の記事を通して

自分のポジション確認が

正しくできているかどうか

照らし合わせて見て下さい。

 

 

 

 

【正しいポジションの判断基準はなにか?】

 

あなたシーズン初めに

ポジションの確認を取り入れているとしたら

今自分は正しいポジショニングにいるかどうか

どのように判断していますか?

 

意外と明確な基準を持って

判断しているスキーヤーは

少ないように思えます。

 

 

まずはいくつかポジションの

確認方法を挙げるので

自分がどの様にポジションを判断しているか

考えてみて下さい。

 

 

 

●感覚的判断

 

一番多いのはこの判断基準かもしれません。

滑っていて何となく個々の様な気がする、

このポジションだと気持ちよく滑れる気がする、

といった具合でしょうか。

 

 

この判断基準はよほど技術レベルが

高いスキーヤーでない限り難しいです。

 

 

なぜなら正しいポジションがどのようなところか

身体に染み込んでいる必要があるからです。

 

特にシーズンを通して

ポジションに悩んでいるスキーヤーが

ここが正しいポジションだと

感覚的に判断できるでしょうか?

 

それができるなら

ポジションで悩むことはないと思います。

 

正解がわからないまま

何度も問題を解いているようなものです。

 

 

さらにいえばポジションとは

非常に繊細なものです。

トップ選手でも微妙な感覚の違いを

自分でも気付かずにスランプに陥ります。

 

 

これはスキーだけでなく

どのスポーツにも言えることです。

 

 

そんなシビアな判断基準だけで

自分のポジションを確認するのは

簡単ではないという事を

頭に入れておいてください。

 

 

 

●第三者的判断

 

チームに所属していたり、

レッスンに入っている方は、

コーチや指導者から

ポジションの良し悪しを

判断される機会が多くあるはずです。

 

またいつも一緒に滑る

スキー仲間から言われることも

あるでしょう。

 

 

第三者からの判断は

客観的視点なので

自分で気づけない部分に

気付きが生まれるのは

非常にいいことです。

 

ただ気を付けなければ

ならないことが二つあります。

 

 

一つ目は、

 

『その判断をしてくれている

第三者の意見が本当に正しいのか?』

 

というところです。

 

 

ある指導者にはNGだといわれたけど、

他の指導者にはOKと言われた経験は

ないでしょうか?

 

 

よほどポジションが悪ければ

誰が見ても悪い!と判断できますが、

細かいところでは

意見が分かれるのは当然です。

 

 

ですから何をもってポジションが悪いと

判断しているのか?

 

またその判断は正しいのか?

 

 

といった部分がクリアされないと

本当はいいのにNGといわれたり

本当は悪いのにOKを出されるといった

間違いを刷り込んでしまう

可能性もあるので気を付けて下さい。

 

 

二つ目に

 

『自分がその意見に

納得できているのか?』

 

というところです。

 

 

どんなにいい意見でも

自分が納得できなければ

身体には入ってきません。

 

 

納得にもいくつか種類があります。

代表的な部分でいうと。

 

 

・第三者の意見に共感し納得できる

 

・自分ではそんな感覚はないが

 言われると新たな気付きがあり納得する

 

・全く共感できないけど

 その人の意見を信じてやってみようと

 自分の中で決めている

 

といった感じです。

 

 

一番上の納得は

そうそう!自分もそうだと思ってた!

といった感じで、自分も同意見なので

すんなり身体に入ってきます。

 

 

二つ目の納得は

そっかそうだったのか!

と自分にとって新たな気付きが得られるため

次のレベルに行くには非常に重要です。

 

また新たな気付きだけでなく、

そうだった!と思い出させてくれる

場合もあります。

 

 

三つめの納得は

すこし難しいのですが、

その人の言うことをとりあえず

聞いてやってみよう!

という自分に対する納得が

できているかどうかという事です。

 

これは技術レベルが高い

選手に当てはまることが多いはずです。

 

この納得になるには

指導者との話し合いや

コミュニケーションが

非常に重要になってきます。

 

 

元アルペンスキー選手の佐々木明選手も

外国人コーチと何度も意見をぶつけ合いながら、

よし、とりあえず信じてやってみよう!

と自分に納得させて取り組んだと

自叙伝に書いてありました。

 

ある意味納得というよりは

決意と言い換えてもいいかもしれません。

 

 

このように自分のなかで

きちんと第三者の意見を

落とし込める状態にしておくことが

非常に重要という事です。

 

 

ここがしっかりしていないと、

なにか第三者から言われても、

へぇそうなんだ、でも自分はこう思うから!

といった感じで、結局自分の判断で

終わってしまいます。

 

 

毎回のことながら

長くなってしまいました。

 

 

残りの判断基準は

次回お伝えします。

 

スキー技術 トレーニング論