スキー検定(バッジテスト)2級合格への道③【実践編】 242
これまでに、
スキー検定2級の全体像を把握するための
①導入編
スキー検定2級はどんなところを評価するのか
把握するための
②評価編
をお伝えしてきました。
今回は各受験種目ごとの注意点や練習法を
紹介する③実践編です!
スキー検定2級は
・基礎パラレルターン大回り
・基礎パラレルターン小回り
・シュテムターン
と3種目ありますが、
それぞれどんなことを意識して滑ると
合格するのか?
またどんなことをするとダメなのか?
といった実践的な部分を
各種目ごとにしっかり確認していきましょう!
因みに評価編でもお伝えしましたが
スキー検定2級で求められる共通要素は
・パラレルスタンスで滑る事
・テールのズレを使ってスピードをコントロールする
この2つです。
(テールコントロールについては
スキー検定2級合格への道②評価編をご覧ください)
この2つはすべての種目の共通点ですので
しっかり覚えておいてくださいね。
2級 基礎パラレルターン大回り
2級の大回りのポイントは
・ターン前半はテールの横ズレを利用する
・ターン後半はズレをしっかり止める
・上下動をうまく活用してエッジングする
この3つです。
1つずつ説明していきます。
ターン前半はテールの横ズレを利用する
ターンの前半は
冒頭で書いたように、
テールを横にずらして
スピードをコントロールしていきます。
前半何もしないで直進すると
スピードをコントロールできません。
この様な前半になってしまうと
後半にエッジングが集中し
直進してブレーキ、
直進してブレーキ、
といった繰り返しになり、
きれいな『円い』ターン孤が作れません。
ターン後半はズレをしっかり止める
ターン前半は
しっかりテールをずらして
スピードコントロールすると
お伝えましたが、
ターン後半は
しっかりとズレを受け止めるエッジング
が重要となります。
ここでしっかり
受け止めるエッジングができないと
理想のターン孤から下に
ズルズルと落とされてしまいます。
また板が回りすぎてしまう
ローテーションの原因にもなります。
なるべく後半はしっかりエッジングをして
下に落とされないようにしましょう!
上下動をうまく活用してエッジングする
今までの①、②を上手に行うために
多少上下動を使っていきます。
スキー検定では身体が上に抜けてしまうので
あまり上下動は良くないという
イメージが強いです。
しかし2級では固まったまま滑るよりも
ある程度上下動を使ってメリハリを
出していった方が評価されます。
正し上下動をするタイミングを間違えると
減点になるので注意が必要です。
正しいタイミングは、
切り替えの時に腰を上に持ち上げて
ターンの後半にかけて下に
縮んでいくイメージです。
この時に上から下への重さを
板に伝えていきます。
体重計に乗って立った状態から
しゃがむと体重が重くなりますよね?
その重たくなった力を
板に伝えられると理想的です!
しかし下に縮んでいくときに
お尻が落ちて後傾になったり、
逆に重さを吸収してしまうケースもあるので
気をつけましょう!
2級 基礎パラレルターン小回り
小回りのポイントも
基本的には大回りと変わりません。
・ターン前半はテールの横ズレを利用する
・ターン後半はズレをしっかり止める
・上下動をうまく活用してエッジングする
この3つはしっかり意識していきましょう。
そして小回りならではポイントは
・リズムを均等に保つ
・エッジングの反発を利用する
・パラレルスタンスをキープする
です。
リズムを均等に保つ
小回りは大回りに比べて
速いリズムで切り返さなければいけません。
大回りの時よりも
リズムが一定か?
小回りとよべるターン孤か?
という部分がシビアになります。
2級の小回りで点数が出ない方の多くは
小回りが中回り気味になっているケースです。
しっかりスタートからゴールまで
同じリズムで滑ることを心掛けましょう。
ただそうは言ってもなかなか同じリズムで
滑ることが難しいのが小回りです。
その理由は同じリズム=同じ動き
と思っているからです。
どういうことだか分かりますか?
スタートからゴールにかけて
スピードやコースによっては斜度も
若干変わります。
それなのにスタートと
同じ感覚で滑っていると
ゴール前はどんどんスピードが出ていき
暴走しているように見えます。
スピードが出ていない前半は
やさしめにエッジング
スピードが出てくる後半は
しっかりとエッジング
といったように自分の中で
しっかりと意識して滑りましょう。
エッジングの反発を利用する
小回りは速いリズムで
ターンをしていかなければならないため
次のターンに行くための
きっかけが重要になります。
イメージしやすいのは
反復横跳びと
リレーで走るコーナーです。
反復横跳びは左右の切り返しで
足首の反発を利用するイメージがあるはずです。
一方リレーなどでコーナーを走るときは
反発を使ってサイドに動くというよりは
直進しながら傾きだんだんと曲がっていく
イメージです。
言うまでもありませんが
反復横跳び=小回り
リレーのコーナー=大回り
といったところです。
ですから小回りはうまく反発を使って
ポンッポンッとリズムよく
ターンしてく必要があります。
しかし実際スキーは
ブーツを履いているため
足首の反発をつかえません!
そこで重要なのがエッジングをした時の
板の反発
です。
上下動をしっかり使って、
体重が乗ったエッジングをすると
板が跳ね返ってくるので
その力を利用して素早く
次のターンに入ります。
この力を利用できないと
速いリズムで小回りを行うのは
なかなか難しいです。
パラレルスタンスをキープする
小回りの代表的なミスケースは
リズムが一定に取れない事ともう一つ、
パラレルスタンスがキープできない
というものがあります。
速いリズムでターンしようと、
外脚だけ動かしてしまい、
プルークスタンス(ハの字)が
出やすいです。
この原因は
先ほどお伝えした
反発が上手く使えないために
次の内脚となる外脚【図①】が
返ってこない事と、
その反発を待たないで
次の外脚となる内脚【図②】
を先に動かしてしまう事です。
小回りをするとパラレルがキープできない人は
この部分を意識して練習してみてください。
2級 シュテムターン
あなたはシュテムターンという言葉を
聞いたことがありますか?
動画でも説明しておりますので
ご覧ください。
もちろん何度かスキー検定を
受けたことがあるなら
知っていると思いますが、
初めて受ける方にとっては
何それ?と思うはずです。
また知っている方でも
・どのようなシュテムターンが正解か?
・そもそもなんでシュテムターンをやるのか?
といった部分が
明確に理解できないケースが大半です。
今回はまずシュテムターンのポイントと、
何のために行っているのか
しっかり理解していきましょう。
まずシュテムターンとはどのようなターンか?
という部分からご紹介します。
図に書いてあるように
ターン前半でしっかり外脚を開き
その足に体重を乗せて【図①】
今度は素早く内脚を引き付けて【図②】
ターン中盤から後半にかけては
パラレルスタンスでターンします。
ではシュテムターンをなぜするのか?
一番の目的は
ターン前半から
しっかり外脚に乗るためです!
基本的にスキー他のターンは
内側に傾くことによって行われます。
しかし内側に傾きすぎると
内脚への重みが強くなりすぎてしまい
状態だけが突っ込む
内倒になってしまいます。
それを避けるためにターンの前半から
しっかりと外にのる感覚を
つかむためのターンです。
シュテムターンのポイントは
・開いた外脚への荷重
・内脚を引き付けるタイミング
この2です。
開いた外脚への荷重
ターン前半で外脚を開いた際に
内脚に乗ったまま外脚を開いてしまう
ケースが非常に多いです。
あくまでもシュテムターンの目的は
ターン前半から外脚に乗ることですので
外脚を開いた段階で、外脚一本で滑れるくらい
しっかりと体重移動させることが重要です。
やりすぎかな?
と感じるくらい股関節からくの字をして
外脚の荷重していることをアピールすると
点数が出やすいです。
内脚を引き寄せるタイミング
3級でもシュテムターンが
検定種目にありますが、
2級との違いは内脚を寄せるタイミングです。
3級はだんだんと内脚を引き寄せるように
パラレルとプルークを併用しますが
2級は速いタイミングで内脚を引き寄せて
パラレルターンを主体に滑ります。
『外脚に乗って内脚を引き付ける』
この動作をターン前半のうちに
スムーズに行うことが
2級シュテムターンのポイントです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回お伝えしたように
・大回り
・小回り
・シュテムターン
それぞれ種目ごとに
注意すべきポイントがありますが、
全体を通してまずは
・パラレルスタンスのキープ
・テールコントロール
をマスターすることが2級合格の近道です。
そこさえしっかりできれば
それほど難しいものではありません。
普段からパラレルスタンスで
滑っているのであれば
ぜひチャレンジしてみてください。
この2級に合格すると
いよいよ次は上級者の証『1級』です!
1級の内容やポイントは
また1級合格への道で
お伝えしてきますね!