アルペンスキー、基礎スキー共通!スキー技術の『切りかえ』で重要なのは重心移動ではない? 313
さて今回記事は
外脚に乗る為の
根本的な考え方を変える
きっかけとなる内容です。
これまでのスキー界の常識では
外脚に乗る為の
トレーニングの多くは
外脚側の筋肉強化でした。
それが最近では
ポジショニングや
関節の角度などにも
注目されるようになってきました。
確かに上記の2つは
外脚に乗るうえでは
重要な要素です。
しかしそれでも
多くのスキーヤーは
来シーズンも
『外脚に乗れない』
という悩みを抱えるはずです。
なぜなら外脚に乗る為には
もう一つ重要な要素があるからです。
それが
切り替え
です!
この【切り替え】という
動作に必要な
正しい身体の使い方が出来なければ
いくら外脚に乗る筋力や
関節の角度を練習しても
外脚に乗れません。
なぜなら切り替えが出来ないと
スタートからすでに
外脚に乗れてないからです。
言い方を変えれば
一般的に外脚に乗る為に
行っているトレーニングの効果を
発揮できる状況になれない!!
という事です。
ではその切り替えは
どのように練習するのか?
切り替えとは何を切りかえるのか?
まず確認しておきたいのが、
【そもそも切り替えって
何を切り替えるの?】
という部分です。
荷重?
重心?
板の角付け?
色々な考えがあるかと思います。
極論を言ってしまえば
切り替えとは
左右のターンの切り替えです。
ただ、どんな形であれ
左右のターンが切り替えらえるのは
当然ですよね(笑)
(切り替わってなければ
そのまま崖に突っ込んでるので)
ただ左右のターンが切り替わればいい
という事ではなく、
左右のターンで板に乗る感覚や
ポジションが違う、
内倒してしまうといった
エラーがでるから
問題なんですよね。
分かりやすいく言うと
左右差が出るという事は
切り替えが出来ていない
何かしらの要素があるから
片方にはあって
片方にはないものが
生まれるという事です。
この切り替わっていないものが
何かを見つけることが
その人にとっての
正しい切り替えを行う
初めの一歩であり、
外脚に乗る為のスタートでもあります。
何が切り替わってないかを
見つけるうえで
まず考えておかなければ
ならない事があります。
切りかえで重要な重心移動
スキー界では
切り替えについては
何をどう切り返すというよりも
よく出るワードが存在します。
それは
【重心移動】
です。
『切り替えでは
重心を谷側に移動させていき…』
といったワードを
聞いたことはないでしょうか?
ターンの切り替えで
重心を移動させる
という事は
どう考えても
正しい事です。
切り替えで
重心移動させてないよ
という人を聞いたことは
ないですよね。
ただ、正しいからこそ
ここに落とし穴があります。
その落とし穴とは
重心移動の動作は
誰しも行っている!!
という事です。
「えっ!?重心移動が
出来ていないから
切り替えがうまく出来ないのでは?」
と感じたかもしれません。
では理由をお伝えしていきます。
動画でも説明しているので
実際の動きで見たい方は
こちらをご覧ください。
では重心移動を
極端に考えてみましょう。
右外脚ターンを
イメージしてください。
基本的に右外脚のターン後半は
右手や右肩が斜面の下(谷側)にさがり
くの字姿勢を取っている状態です。
例えばこのシルエットのまま
次の左外脚のターンに入って行ったら
頭から突っ込む形となり
間違いなく
内倒しますよね?
しかしながら
極論を言ってしまうと
内側に重心移動は
行われている事に
気づくでしょうか?
重心移動が行われていなければ
次のターンに入る事は
物理的に不可能で
内倒すらできないという事です。
逆を言えば
内倒してしまうという事は
そちら側に重心移動が行われている
証拠とも言えます。
つまり、
切り替えがうまくいかずに
内倒してしまう人も
切り替えがうまくいき
ターン前半から外脚に乗れる人も
多かれ少なかれ
谷側に重心移動はしているという事です。
ですから、
はっきり言ってしまうと
『切り替えでは
重心を移動させることが重要!』
というのは
『テストで点数を上げるには
勉強することが重要!』
という位
当たり前の事を
言っているという事です。
【何を切り替えられていないのか?】
という内容から少し反れましたが、
ここまでの話が
分かってくると
切り替えを考えるうえで
重心移動以外のことが見えてきます。
では切り替えでは重心移動以外に
どんな要素を切りかえるのか?
次回の記事でお伝えしていきます!