どのスポーツでもトップアスリートは知っている  74

2020年の東京五輪に向けてテレビでも様々な特集が組まれています。

 

 

 

とりわけ次世代の主役となる

若手選手に注目しているものが多いのですが、

その中でも私が楽しみに見ているのが

NHKで放送されている

 

 

『目指せ2020年のオリンピアン』

 

 

という番組です。

 

 

この番組の内容は

2020年東京五輪に出場できそうな様々な競技のジュニア選手に対して

その競技のオリンピアン、つまりオリンピックに出たことのある選手、

または出続けている現役選手が指導に行くというものです。

 

 

 

スキーに関しいえば冬の五輪だし、

他の競技の特集なんか見てもつまらない!

 

 

と思うかもしれません。

 

 

 

でもそれは大きな勘違いです!!

 

 

 

スキーにとってプラスになることも多くあります。

 

 

 

そもそも私の考えとしては、

スポーツはどんな種目であれ

自分の身体を思い通りに動かすことが目標であり、

方向性が違うだけだと思っています。

 

 

 

 

小学生のころ足が速くて運動神経がいいと言われていた子は

球技も上手で上り棒や鉄棒、縄跳びもできてと

何でもできる子が多かったではないでしょうか?

 

 

 

これこそ本来スポーツの原点だと思います。

 

 

 

今では幼いころから専門的な技術指導に重きを置くようになりましたが、

その弊害は色々な場面であらわれています。

 

 

 

 

その話はまたの機会に話すとして、

今回のテーマでは

 

 

 

どんな種目の選手であれ

その種目のトップになれるアスリートは

一番大事な根本的な部分をしっかりと分かっているという事。

 

 

 

つい先日放送された内容で改めて

そのことを痛感させられました。

 

 

 

 

その日の競技は水泳種目の

 

 

『高飛び込み』

 

 

 

の高校生チャンピオンを

その種目の日本No.1選手である

4回オリンピック出場の

寺内 健選手が指導しに行くというもの。

 

 

その高校生チャンピオンはスランプに陥っており

どうすればいいのか分からないといった状況でした。

 

 

 

 

まずどんな指導をするのかと思ってみていたら、

とりあえずウォーミングアップをしよう!

と伝えました。

 

 

 

 

言われた通りジュニア選手はウォーミングアップを開始します。

 

 

 

するとウォーミングアップ一つ一つの動作に対して

物凄く細かく指導が入ります。

 

 

 

 

まだ一回も飛び込んでないのに

もうウォーミングアップだけでへとへとになっていました

 

 

 

 

そんな姿を見ておオリンピアンの寺内選手が言った一言がこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

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『陸でできない事はプールでできない』

 

 

 

 

 

 

 

似たようなことをどこかで聞いたことがありますよね?(笑)

 

 

そのあと続けてこのお様に言っていました。

 

 

 

 

 

『陸地できちんとできない事がプールで練習したらできるようになることはまずない』

 

 

 

 

 

本当にその通りだと思います。

 

 

 

 

スキーをはじめ雪上で行う種目、

水泳など水中で行う種目

スケートなど氷上で行う種目など、

 

 

 

 

一般的に普通の陸上で行なわない種目に関して、

『陸上でできない事は○上でできない』

といいう事は一つの真理です。

 

 

 

一生懸命スキーを滑ってもなかなか上手くならないのであれば、

この部分が足りていないという事です。