基礎スキーヤーが取り入れたいアルペンスキー要素 127

今回は基礎スキーヤーが取り入れたい

アルペンスキー要素についてお伝えします。

 

動画にもまとめてありますので

興味がある方はご覧ください。

 

 

 

前回は基礎スキーっぽい滑りと

アルペンスキーっぽい滑り

について書きましたが、

あくまでもそういった傾向があるという事であり、

基礎スキーやアルペンスキーはそうだ!

というわけではないので気を付けて下さい。

 

 

 

基本的には滑りの表現方法が違うだけで、

ベースは一緒です。

 

 

 

さて最近基礎スキーヤーの方から

 

 

『板をたわませて走らせる感覚が分からない』

『力強いエッジングがしたい』

 

 

という声を良くいただきます。

 

 

またそのつながりから

 

『アルペンスキーも練習したほうが良いですか?』

『アルペンスキーの要素を取り入れたいんですが・・』

 

 

といった声もあります。

 

 

 

この事から

アルペンスキー=力強く板にのりたわませる

といったイメージがうかがえます。

 

 

 

このようなイメージになる理由もよく分かります。

 

 

一般的に基礎スキーヤーに比べて

アルペンスキーヤーの方が

エッジングが強い傾向にあるからです。

 

 

 

なぜそのような傾向が見られるのでしょうか?

 

 

その理由は、アルペンスキーは規制されたところで

ターンをしなければならないため

急カーブや無理やりにでもエッジングをして

ターンをしなければならないシーンが多くあるからです。

 

 

 

それに比べて基礎スキーは基本的には

自分の好きなタイミングでターンができます。

急なエッジングをして無理にターンをしなければならないシーンは

ほぼありません。

 

 

むしろ急なエッジングより

滑らかに板を扱いスピードコントロールすることを

はじめのうちは要求されます。

 

 

 

ただレベルが上がるにつれて

力強いエッジングを求められるようになり

今までの滑りでは通用しません。

 

 

 

だからあるレベルで多くの基礎スキーヤーは壁にぶつかります。

 

 

 

今年技術選で優勝した吉岡選手をはじめ

技術選で活躍する選手の多くは元アルペンレーサーというのも

この理由が大きいと思います。

 

 

 

もう一つの理由は

基礎スキーヤーの多くがシルエットを意識することに

重点を置いているからです。

 

 

腕の位置や目線の向き、

骨盤の方向に脚の長さなど

見た目ばかりにとらわれて

あまり板にどのように力を加えて

どうやって操作をしていくかには

意識が向けられていません。

 

 

 

だから見た目はカチッと決まっているんだけど

なんだか動きないただ板に乗っているだけの滑りになったり、

軽く見えるふわふわした滑りに見えます。

 

 

 

見た目のフォームは

目的の運動を行ったための結果に過ぎません。

 

 

 

アルペンスキーのような

しっかりとした力強いターンを描くためには

まずは意識を向けるところを

フォームではなく板へ変えていきましょう!