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残酷な真実!ターン前半を指導されても上達しないスキーヤーがいる理由は? 358

読了までの目安時間:約 18分

 


 

実はアルペンスキー界でも起きているターン前半問題

 

前回までの記事で

技術選だけでなく

アルペンスキーでも

ターン前半は

長い軸で滑る時もあれば

外向傾を作って滑る時がある事を

お伝えしました!

 

 

 

まだご覧になってない場合は

まずはこちらの記事から

お読みください。

 

全日本スキー技術選のトップ選手達は、本当にターン前半は長い軸か?アルペンスキーとの比較は? 357

 

もしあなたが
アルペンスキーを行っていないなら
いまいちピンと来ないかもしれませんが、
タイトルにもあるように

 

 

実はアルペンスキーでも

ターン前半は長い軸か?

それとも外向傾か?

 

 

意見が分かれます。

 

 

長い軸というよりも
きちっと外向傾なのか?
それとも正対して滑るのか?
といった意見の分かれ方かもしれません。

 

 

正対とは上体の向きを
板と進行方向に向ける事ですが、
前回ご紹介した

 

テッドリゲティ選手や

 

引用:https://www.facebook.com/ligetyted

 

 

ウェンディ・ホルデナー選手の

 

引用:スキーグラフィックチャンネル

 

 

2選手のように

長い軸で滑っている選手は
外向傾のイメージよりは
正対のイメージが強いですよね?

 

 

ですから、基礎スキーと同じように
ターン前半からの外向傾を
強めにとる滑りをすると、

 

 

「トップ選手達は正対で
 滑っているから
 それではダメだ!」

 

 

といったニュアンスの
指導が入るケースが結構あります。

 

 

実際私がサポートしている
メンバーの方や
オンライン塾の塾生さんの中にも
言われているケースがありました。

 

 

そうなると、

 

 

基礎スキーと同じように
ターン前半からの外向傾は
悪いのか?

 

 

と思ってしまいます。

 

 

でも本当に
ターン前半に長い軸で滑っている
ワールドカップレーサーは
ターン前半の外向傾は悪だと
指導をされてきているのでしょうか?

 

 

 

 

アルペンスキー王者マルセル・ヒルシャー選手から学ぶターン前半の使い分け

もうすでに前回の記事で
結論が見えていると思いますが

 

 

 

 

『どっちが正しい間違いではなく
 どっちも使う』

 が正解です!

 

 

 

分かりやすいのが
アルペンスキー絶対王者
マルセル・ヒルシャー選手の
大回転の連続写真です。

 

引用:スキーグラフィック

 

 

この2つの画像は
左ターン(右外脚)から
右ターン(左外脚)への
切り替えの局面ですが、

 

見事に2つのターン前半を
状況に合わせて使い分けています。

 

 

 

赤点線を付けておいたので
参考にしてみて下さい。

 

 

右外脚はターン前半
軸の長いストレート軸で入り
その後も正対気味

 

左外脚はターン前半から
股関節をベースに骨盤を内側に入れて
強い外向傾です。

 

 

これをみれば
どちらが絶対的に
正しいとかではなく
むしろ使い分けることができる
重要性が見えてくるかと思います。

 

 

さてここ数回に渡って
日本スキー界でよく言われる

『ターン前半からの外向傾は悪』
について、基礎スキー、アルペンスキーの
両方から簡単ではありますが
考察してきました。

 

 

それを通してあなたは
どのように感じたでしょうか?

 

 

実は今回この様に
長い期間にわたり
このターン前半を特集した理由は
大きく2つあるんです。

 

 

 

一般スキーヤーにターン前半を整理して欲しい本当の理由

 

 

なぜ今回長々と

ターン前半について

話をしてきたのか?

 

 

その理由は
ずばり

 

 

 

ターン前半の誤解のせいで

上達のチャンスを潰されている
スキーヤーが多いから

 

 

 

です!

 

 

 

 

『ターン前半の長い軸も
ターン前半からの外向傾も
どちらにもメリットデメリットがあり
どちらが正解といったものでは無い』

 

 

といった部分が見えてくると
実は受けているアドバイスや
指導の質が見えてきます。

 

 

あまりストレートに言ってしまうと
角が立ってしまいますが
誤解を恐れずお伝えします。

 

 

あっ、因みにいつもお伝えしている通り、
どんな指導やアドバイスを受けていても
その人がイメージ通りの
滑りが出来ている、
またはスキーがどんどん
上手くなっているのであれば
問題ないですからね!

 

 

(何度言っても
 勘違いされるケースがあるので
 これからも枕詞として
 言い続けます(笑))

 

 

話を戻して、
もしあなたが
今指導を受けていたり、
お仲間からアドバイスを
もらっているのであれば

 

 

『ターン前半の長い軸も
ターン前半からの外向傾も
どちらにもメリットデメリットがあり
どちらが正解といったものでは無い』

 

 

という部分を前提として
考えてみて下さい。

 

 

このターン前半を

日本のスキー界で語ると
必ずと言っていいほど

 

 

「ターン前半は長い軸をとらなければダメだ」

 

 

「ターン前半から
 外向傾が強いと腰が外れて
 内倒する」

 

 

「ターン前半から外向傾をとると
 外脚に乗れない」

 

 

「ターン前半の外向傾を意識したら
 周りからおかしいと言われた」

 

 

といった様な
【ターン前半からの外向傾=NG】
といった指摘を受けるといった
メールが届きます。

 

 

もうお分かりかと思いますが、
この様な指摘は、
ジャンケンの例えで言えば

 

 

「ジャンケンはチョキをださなきゃダメだよ」
「ジャンケンではパーを出すと負けるよ!」

と言っているようなものです!

 

 

冷静に考えれば

正解も不正解も

ないですよね?

 

 

 

ではなぜこのような
指摘が出るのか?

 

 

理由は大きく3つあります。

 

 

 

スキー上達を妨げるターン前半の固定観念を生み出す3つの理由

1つ目の理由は

 

 

①本質的な部分が理解されていないから

 

です。

 

 

・見た目のシルエットや
 表れたデメリットだけで判断

 

 

・ターン前半は長い軸が
 正解だという思い込み

 

 

・今まで自分が同じことを言われてきたから

 

 

・そういった指導が
 日本では多数派だから

 

 

 

といった単純な理由から
【ターン前半の外向傾=悪】
指摘が入ります。

 

 

 

これまでの記事を

ご覧になってきたのであれば

それは単なる思い込みであることが

分かるはずです。

 

 

基礎スキー、アルペンスキーに限らず

ターン前半は

長い軸も外向傾もあり、

どちらにもメリットデメリットが

存在します。

 

 

2つ目の理由は

 

②自分がその意識で上手くいっているから

 

です。

 

 

生存者バイアスなんて
言い方もしますが、
その方法で上手くいっていると
それが万人に共通する正解だと
思ってしまいます。

 

 

またハロー効果といって

有名なトップ選手や

指導者が発言すると
その人が言うのだから間違いないだろうと
思ってしまいます。

 

 

(スキー指導と
ハロー効果の関係性については
 また別の機会で!)

 

 

さらに指摘を受けた側も
指導者の方や、
それで成功している人が言っていて、
なおかつ自分は出来ていないとなると
余計その意見を聞かざるを得ない状況
なりますよね。

 

 

 

その指導内容は

 

 

ただ指導者や選手自身の感覚を

伝えているだけなのか?

 

 

それともあなたにとって必要な指導なのか?

 

 

ここら辺の見極めが重要です。

 

 

 

 

3つ目は

 

③シンプルに言葉足らず

 

 

です(笑)

 

 

 

これは私も気を付けていても
きっとミスを犯しているので
難しい部分ではあるのは分かります。

 

『ターン前半の長い軸も
 ターン前半からの外向傾も
 どちらにもメリットデメリットがあり
 どちらが正解といったものでは無い』

 

 

という前提を分かってはいるけど、
ターン前半からの外向傾のデメリットである
腰が内側に落ちて内倒になっているのを見て
そういった前提や条件を伝えないまま

「ターン前半からの外向傾はダメだよ!」

と言っているケースですね。

 

 

あとあと聞いてみたら、

 

 

「絶対悪いとは言っていない」

 

 

「過度にやるのがダメなだけ」

 

 

「そういった選択肢もあるけど
 今はそれをやって欲しくないから言った

 

 

といった感じで

 

 

 

「じゃあその時
 そう言ってくれれば
 良かったじゃん!」

 

 

 

と思いますよね。

 

 

 

先ほどのジャンケンの例でいうと

 

 

「ジャンケンはチョキをださなきゃダメだよ」

 

 

「ジャンケンではパーを出すと負けるよ!」

 

 

は極論ですが、

人は同じ手を連続出さない傾向がある
というのが研究で分かっています。

 

 

 

だからジャンケンで
「最初はグー、」
という合いの手を入れる場合、
チョキかパーを出しやすくなります。
(連続してグーは出したくないので)

 

 

 

もちろん絶対という訳ではないですが、
この様な経緯から
「最初はグー」という合いの手を入れて
始めるジャンケンの場合は
チョキを出すと有利であり、
パーを出すと不利になります。

 

 

“だから”

 

「ジャンケンはチョキをださなきゃダメだよ」

「ジャンケンではパーを出すと負けるよ!」

 

といった前提が足されれば
納得できますよね。

 

 

 

もちろん先を見越して

あえて言わない選択肢を

とる場合もあるので
(言葉が多くても混乱しますし)
一概に悪いとは言えませんが、
だいたい意図が通じず
マイナスに働いてしまいます。

 

 

 

もちろん今回のターン前半の内容を
受け手側が全て把握していて
判断できれば問題ありません。

 

 

しかしそれは難しいので
この【ターン前半の外向傾=悪】
という指摘によって

間違った固定観念が生まれ
上達のチャンスを逃がしている
スキーヤーが大勢います。

 

 

仲間内のアドバイスでしたら
聞き流す事が出来ても、
お金を払って習いに行っている
指導者からの指摘ですと
そう簡単にはいきませんよね。

 

(まぁ仲間内のアドバイスも
 大分足を引っ張りますが…苦笑)

 

 

今回は【ターン前半の外向傾=悪】の
指摘を取り上げましたが
【ターン前半の長い軸=悪】の指摘でも
同じです。
(こちらはほぼないですが(笑))

 

 

ぜひぜひ今受けている
アドバイスや指導と
照らし合わせてみて下さい。

 

 

因みにこれもあるあるなんですが、

 

 

最初はターン前半からの外向傾を
注意されていたのに、
それでもブレずに練習して
デメリットが出なくなってくると
本人は意識を変えてないのに
何も言われなくなるケースが

ほとんどです!

 

 

 

本当は褒めてくれると

良いのですが
まぁ否定をしていた手前
上手くなったね!とは
口が裂けても言えないのも
分からなくもないですが(苦笑)

 

 

さてここまでが

今の日本スキー界における

ターン前半に対する誤解を

解くための話でした。

 

 

大分ターン前半に対する

固定観念がなくなったかと思います。

 

 

ただ一番感じな事は

まだ解決してないですよね?

 

 

それが

 

 

 

「でっ、結局どっちをやればいいの?」

 

 

 

という問題です!

 

そこは次回の記事から

解説していきますね!

 

 

 

 

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