9割のスキーヤーは基本ポジションが間違っている?オフトレーニングでスクワットが危険な理由 363
あなたはスキー上達という
山を登る時に選ぶ最初の登山口を
間違えていませんか?
前回の記事で
一言でスキーー上達と言っても
色々な山がある事、
そしてとトップ選手の様な
幼少期からスキーをしている人と
一般スキーヤーの方とでは
登っている山が違う事をお伝えしました。
アルペンジュニアレーサーから学ぶスキー上達の本流 362
前回の記事で 多くのスキーヤーの方は 自分が登っている山が 上達の未来がない山 だという事に気づいていない といった内容をお伝えしました。 &nbs…
今回の記事は
一般スキーヤーの方にとっては
少し厳しい現実をお伝えします。
あなたももしかしたら
当てはまっていないか
確認してみてください。
目次
スキー上達のスタートから違っている基本ポジション
実は多くのスキーヤーの方は
そもそも最初の登山口から
間違えているケースが殆どです。
その事が一番わかりやすいのが
スキーで最初に行うであろう
基本ポジションが
正しくとれていない
という状態です。
そして厄介なことに
その自覚がないスキーヤーがほとんどです。
現に私がいただく質問のメールで
「正しい基本ポジションを
取れずに悩んでいます」
といったものはありません。
しかし、以前にもお伝えしましたが、
これは私個人の感想だけでなく、
ワールドカップレーサーや
技術選トップ選手の
ブーツチューンに携わる
ブーツフィッターの方も常々、
「そもそもブーツのフィッティングにくる
9割のスキーヤーは
基本ポジションが取れていない」
と言っています。
もしあなたが
「基本ポジションは
何のためにとるんですか?」
「なぜ今とっているポジションが
基本ポジションだと言えるのですか?」
と聞かれて
明確に答えられるでしょうか?
因みに、
「そう言われると答えらえない」
「自分が正しい基本ポジションが
出来ているか自信がない」
と思っても
気にしないでくださいね!
それが当然です!
なぜなら
そもそも
正しい基本ポジションを
教えてもらう機会が
ないからです!
あるとしたら
・ジャンプして着地した姿勢
・バランスのとりやすい姿勢
・上半身とスネの角度が平行
といった抽象的な
表現のものです。
もし本当にジャンプして
着地した姿勢で
正しい基本ポジションが
とれるなら、
ポジションが悪くて悩むスキーヤーは
これほど多くないですよね?
またトップ選手の滑りを見ると
上半身とスネの角度が
平行なシーンは少ないです。
基本ポジションが明確なら
腰高なのか低い姿勢なのかで
悩む事もありません!
この事からも分かるように
そもそもはじめの一歩から違っている
つまり登っている山が
違うケースが大半です。
もちろんそれでも
ある程度上達はしていきます。
それこそ登る山が違っていても
ある高さまではいけるので!
でも上達の壁にぶち当たると
結局下山して、標高の高い山に
(上達に繋がりがある技術体系)
登りなおす必要があります。
因みにサポートメンバーの方や
オンライン塾に参加されて
私から基本ポジションの
フィードバックを受けた事がある方なら
基本ポジションの難しさを
よく分かっているかと思います。
では今回は
スキー上達のはじめの一歩となる
重要な基本ポジションですが、
スキーヤーがよく持っている
勘違いを2つご紹介します!
スキーの基本ポジションで最もよくあるスクワットとの勘違い
まずスキーの基本ポジションにおいて
最もよくある勘違いが
『基本ポジション=スクワット』
といったイメージです!
じつはこのイメージを持っているからこそ
基本ポジションが正しく取れないケースが
非常に多いです。
もちろん全く違っているという
わけではありません!
下半身の
『足首』『膝』『股関節』の
3点を連動させて
動かしていくという点では
スクワットも基本ポジションも同じですね!
ではどの部分が勘違いなのか?
それは
…
…
…
…
スクワットは
真下の重力に対して逆らう動作、
もしくは耐えてしゃがむ動作!
という部分です‼
簡単に言ってしまえば
上下動ですね!
この内容を聞くと一見、
『スキーも同じでは?』
と思ったかもしれません。
しかし本当にその要素が
スキーの基本ポジションに
そのままリンクするのであれば
トレーニングジムのトレーナーが
スキーをしたら
みんな基本ポジションが完璧!
となります。
でもそうならない事は
あなたがオフトレでスクワットに
取り組んだ事があれば
分かりますよね?
さらに他にもスクワットを行う際の
一般的に言われている
意識の部分からみても
分かる事があります!
そのスクワットは雪上で後傾とされる動きではないか?
スクワットを行う時に
あなたはどのような意識を持ちますか?
また一般的には
どの様な事を注意しなければならないと
言われているでしょうか?
よくあるのが
・膝を前に出さない
・お尻を後ろに引いていく
です!
トレーニングジムや
筋トレ本などでも
この様に解説されていますよね!
さてこのスクワットの正しいやり方と
言われている動作ですが
よく考えてみて下さい。
これって多くのスキーヤーの悩みの種である、
スネの角度を前に倒せず
(膝を前に出さない)
お尻が後ろに落ちる
後傾ポジション
ですよね?
要は雪上で直したいと
悩んでいる動作を
一生懸命オフシーズン中に
陸上で取り組んでいる事になります。
ここで気を付けて欲しいのが
だからと言って
スクワットの時に膝を前に出せばいい
というわけではありませんからね!
スクワットとスキーの基本ポジションは
そもそも目的が違うので
当然正しいやり方も
変わってくるわけです!
もちろん絶対的な
正解があるわけではないので
もしあなたが
基本ポジション=スクワットのイメージで
理想の滑りが出来ていればOKです!
ではもう1つの基本ポジションに対する
勘違いをお伝えしてましょう!
あなたは基本ポジションに必要な上半身の動作を知っていますか?
この後お伝えする内容は
“盲点”と言い換えても
いいかもしれません。
それが
基本ポジション
||
下半身の動作という誤解
です!!
その様に思っていなくても
下半身しか動いていなければ
結果としては同じことですからね!
実はスキーの基本ポジションには
上半身の動作も必要になります!
しかしそのような情報は
スキー界ではない為
きっとあなたも
「基本ポジションの上半身の使い方は?」
と聞かれると困ってしまうはずです。
このスキーに必要な
上半身の動作を考える為には
まずはスキーならではの
特徴からかんがえる事が重要です!
それは
重力を利用する事が
運動の基本となる
という部分です!
もちろん他のスポーツも
重力を利用します。
しかしその逆である
ジャンプやダッシュ、
ボールを蹴る、投げる、打つなど
重力に逆らうケースも
多くありますよね?
しかしスキーは
ベースが常に重力を
利用するスポーツです。
そしてこの違いが
陸上トレーニングをしても
雪上の滑りに繋がらない
最大の原因です!
なぜなら基本的に
陸上でのトレーニングは
重力に逆らうものですよね?
逆に重力を利用する為の
トレーニングをしていますか?
と聞かれても
いまいちピンとこないはずです。
この事は以前に動画でも
お伝えしているので
興味がある方は
こちらの動画を参考にしてみて下さい。
もちろん重力に逆らう
一般的なトレーンングが
完全にダメだという訳ではありません!
当たり前ですが
トップ選手たちは
オフシーズンの間に
筋力トレーニングといった
重力に逆らうトレーニングを
行っています。
でも彼らは
技術レベルが高いのは勿論のこと、
雪上で滑り期間も長いので
筋力をつける為の動作と
実際雪上で行う動作を
きちんと分けて行えます。
しかし一般的なスキーヤーの多くは
オフで染み込ませた
身体の使い方が
そのまま雪上で出てしまうんです…。
例えば切り替えで上に抜ける
といったエラーも
重力に逆らっている動作の一つですね。
このように重力に逆らうトレーニングは
絶対的に悪いわけではないのですが
スキーの技術に結び付けるのであれば
遠回りになる可能性があるという事です。
では話を戻して
スキーに重要な重力を利用する為の
上半身の動きはどのようなものか?
重力を利用する為に習得したい上半身の動作とは?
重力を利用する上半身の動作は
逆に陸上で行っている
重力に逆らっている動作を
イメージしてみれば分かりやすいです。
陸上で立っている時に
無意識で行っている
重力に逆らう上半身の動作は
なんだと思いますか?
それは
背筋を伸ばす
といった動作です。
胸を張り、腰を反り
真っ直ぐ一本の棒の様に立つ、
いわゆる良い姿勢をとる行為ですね。
逆にこれが衰えてくると
重力に引っ張られ
身体が丸まってきてしまいます。
つまり重力を利用する
上半身の動作とは
簡単に言ってしまえば
前方に丸まっていく動作です!!
実際トップ選手の滑りを横から見れば
背筋は丸まっていますよね?
しかし日常生活に限らず
スポーツにおいても
背筋を伸ばした良い姿勢が求められるのが
一般的ですよね?
ですから上半身のトレーニングも
重力に負けないように
良い姿勢をとるトレーニングが殆どです。
トレーンングジムに行って
「スキー上達の為のトレーニングを
お願いします!」
とトレーナの方に伝えたら
「分かりました!
それではまず重力に負けて
丸まるトレーニングを…」
とはなりませんよね(笑)
しかしここで一つ
疑問が出たかもしれません。
重力に引っ張られて
前に丸まっていく姿勢が
求められるのであれば
「私はもともと姿勢が悪く
背中が丸まっているですが…」
といったケースです。
確かに現代社会においては
パソコン仕事やスマホの使用姿勢で
前かがみになる事が多い為
姿勢が良い人より悪い人の方が
多いですよね。
実はこれこそが
基本ポジションで
上半身が意識されない
最大の原因です!!
スキーの基本ポジションは猫背ではない‼
ここまでの話を
一度おさらいすると、
スキーの基本ポジションは
下半身だけでなく
上半身の動作も必要!
↓
その上半身の動作とは
スキーの特性に合わせて
重力を利用する動作
つまり前方に丸まる事
↓
あれでも現代の多くの人は
そもそも猫背で
上半身は丸まっていませんか?
といった感じですね!
確かにスキーにおいて
上半身は丸まる事が必要なら
もうすでにほとんどの人が
達成されていると思ってしまいます。
しかしここが大きな誤解です!!
もうお気づきかもしれませんが
スキーの基本ポジションで求められる
上半身の丸まりと
一般的に猫背と言われる
上半身の丸まりは別物なんです‼
ここが明確ではない為
スキーの基本ポジションでは
上半身を丸めるという情報が
広まりません。
ただ丸めるだけでいいなら
ほとんどの人がすでに
達成していますよね(苦笑)
では猫背の丸まりと、
スキーに求められる丸まりは
どのように違うのか?
これはぜひこちらの動画を見て
その違いを確認してください。
1:30辺りから解説しておりますが、
上体を丸めると言っても、
首、胸、みぞおち、腰と
色々な部分を丸めることが可能です!
ただ、可能ですと
お伝えしておいて申し訳ないのですが
ほとんどのスキーヤーの方は
首、胸エリアしか
丸める事が出来ません。
しかしスキーでも求められるのは
もっとしたの腰(腰椎辺り)の
丸まりです!
違いが分かりましたか?
二つ並べると
トップ選手の滑りは
どちらの上半身の丸みを使っているのか
よく分かるはずです。
もしいまいち自分がどちらの
丸みを使っているのか
分からなければ、
下記のチェックテストを行うと
一発で分かります!
スキーに必要な
腰椎の丸みが出来ない人は
このチェックテストは
出来ませんので!
因みに今回は上半身を丸める事を
前提として話を進めておりますが、
そもそもスクワットの
意識をしている段階で
上半身は真逆の動きである
反り下がる動作を
してしまっています…。
当然上半身が反れば
上体を起こし、重力に逆らう動きになる為
本質的なスキーの基本ポジションとは
違った動作になるわけです。
腰を反るか丸まるかの違いは
こちらの動画が参考になるはずです。
さて今回はスキー上達の
最初の一歩である
基本ポジションについて
深堀をしてきましたが
いかがだったでしょうか?
思った以上に奥深く、
正しく行う事が
難しというのが
お分かりいただけたと思います。
だからこそ日頃から
そもそも基本ポジションから
とれていないスキーヤーの方が
大半だとお伝えしているわけです。
ぜひ今回の記事をきっかけに
あなたの基本ポジションも
見直してみてくださいね!
もしもっとこういった
スキー上達のポイントが知りたい!
という場合は
こちらにそのポイントをまとめた
【スキー上達を3倍速くする7つのポイント】
という無料レポートを
プレゼントしておりますので
ぜひこちらから読んでみてください!
また、トレーニングで何をすればいいのか
イメージが出来ないという場合は
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オフトレに流れを
一つ一つ丁寧にメールで
お伝えしておりますので!