【指導者注意!】スキーの見本は上手に滑ってはいけない? 287

前回の記事で

上手な人の真似とすると

 

 

 

【真似して上達する人】

 

【真似しても上達しない人】

 

【真似する事で逆に滑りが狂う人】

 

 

 

の3パターンに分かれる!

 

 

そして

 

 

 

自分がどのパターンになるかは

鏡の前で、

目をつぶって形を取り

確認する!

 

 

 

という内容をお伝えしました。

 

 

 

まだ読まれていない方は

 

こちらから↓

【上手な人を真似してもスキーが上手くならない? 286】

 

 

 

 

 

 

 

あなたは

脳内のイメージと現実の動きに

イメージギャップがあったでしょうか?

 

 

 

さて今回は

指導する側に回った時に

とても重要なポイントをお伝えします。

 

 

 

人を指導する機会がない人には

あまり関係ない事ですが

知っておくと自分がレッスンを受ける時に

とても役立つ内容ですので

是非参考にしてください。

 

 

 

 

上手な見本に隠された落とし穴

 

ずばりタイトルにもあるように

指導する時は

基本的に

 

 

 

 

見本はきれいに滑ってはいけない!

 

 

 

 

という事です!

 

 

 

指導する側からしても

受講生側からしても

【?】マークが浮かびますよね。

 

 

 

その理由をお伝えします。

 

 

 

きっと見本で滑る時は

受講生たちが目指すべき

理想の滑りを行うケースが大半です。

 

 

 

例えば

 

 

【深い内傾角のターン】

であれば、雪面につくような

傾きのあるターンを!

 

 

【くの字姿勢がきちんとあるターン】

であれば斜面に合わせた

適度なくの字のターンを!

 

 

といった感じですね。

 

 

 

しかし多くの場合、

受講生がその見本を真似しても

その滑り通りには行きません。

 

 

 

なぜならこれまでにも

お伝えした通り

 

 

 

 

受講生はイメージギャップを

持っているからです!!

 

 

 

 

見本の先生が深く傾くのを見れば

それを真似して内倒する

 

 

 

適度なくの字姿勢を見れば、

それを真似して、

あまりくの字のない

ストレート軸になる

 

 

といった感じです。

 

 

 

こうなると

指導者側は

 

 

「なぜ見本で見せているのに

 やってこないんだ?」

 

 

となり、

 

 

 

受講者側は

 

 

「なぜ、見本通りやってきたのに

 できないんだ?」

 

または

 

「見本通りやっても

 なんで注意されるんだ?」

 

 

となるわけです。

 

 

あなたも

レッスンや仲間の指導を受けたときに

この様な経験がありませんか?

 

 

 

この状態にはまると

滑りが変わらないまま

一日が終わってしまいます。

 

 

 

それどころか余計な癖を

染み込ませるケースも

めずらしくありません。

 

 

 

厄介なことに

その指導者が上手いほど

余計な動きをしない為

真似の難易度が上がります。

 

 

 

では見本はどのように

滑るべきなのでしょうか?

 

 

 

 

受講者が上手くなりやすい見本とは?

 

 

もちろん上手な見本の真似をして

どんどん滑りが変わっているなら

それでOKです!

 

 

 

でも大半が

上手な見本を真似しても

その見本通りに滑れません。

 

 

 

それは

イメージギャップがあるからですね。

 

 

 

ではどのような見本が理想的なのか?

 

 

 

それは

 

 

 

イメージギャップを考慮した滑り

 

 

 

です!

 

 

 

といっても分かりづらいと思いますので

簡単な例で説明します。

 

 

 

例えば

 

 

【外脚に乗る為にくの字姿勢を取りたい】

 

 

という目標をもつ

受講生の方がいます。

 

 

 

 

まずは私が、

その目標のイメージ通りに

適度なくの字姿勢ですべります。

 

 

 

そして

それを真似して

受講生の方に滑ってもらいます。

 

 

 

そうするとほとんどの場合

軸がほぼストレートで

くの字のシルエットが出ません

 

 

 

もちろんビデオでも

確認してもらいます。

 

 

 

そこで次に、

股関節を入れて、

くの字を強めにとり、

一般的には外向傾強すぎると

注意される滑りをします。

 

 

 

受講生側が

 

 

「本当にあんなにやるの?」

「さすがにあれはやりすぎでは・・・」

 

 

と感じるぐらいのレベルです。

 

 

 

その後、真似をして滑ってきてもらい

またビデオで確認してもらうと、

出てくる言葉が

 

 

 

「全然普通ですね(笑)」

 

「あれ?もっとやってきた

 つもりなんですが・・・」

 

「あれぐらいやっても

 こんなもんですか!」

 

「むしろまだ足りないですね」

 

 

というものです。

 

 

 

大抵の場合、

大げさに思えるぐらいの

動きを真似すると

目指すべき動きが出来てくる、

もしくはそれでも足りない

というケースがほとんどです。

 

 

 

この様に

理想の滑りを真似すると

(今回の場合は適度なくの字)

理想とは程遠い滑りとなり、

 

 

 

理想ではなく

やりすぎるぐらいの

イメージギャップを顧慮した

滑りを真似すると

(今回の場合は注意されるぐらいの

過度なくの字)

理想的な滑りとなる、

 

 

 

という事ですね!

 

 

 

ここでのポイントは

 

 

 

必ず映像で確認してもらう!

 

 

 

という事です。

 

 

 

 

上記の流れを行って

滑りが変わり、

こちらが

 

 

 

「いいですね!

 今ぐらいでちょうどいいです!」

 

 

 

と伝えても、

こちらを信じてないわけでは

ないですが、

視覚情報のフィードバックがないので

イメージギャップは埋まりません。

 

 

 

脳内では

 

 

「これで本当にいいのか?」

 

 

という疑問が残ったままです。

 

 

 

 

『えっ?こんなにやっても

 この滑りなの?』

 

 

というイメージギャップを埋める経験が

とても重要という事ですね!

 

 

 

本当に見本となる滑りと

見本の滑りになる為に

イメージして欲しい滑りと

使い分けることが

非常に重要だという事が

お分かりいただけたでしょうか?

 

 

 

受講者側に回った時も、

 

 

『今先生が行った

見本の滑りをするなら

あの動きをもっと過度にやって

丁度いいくらいかな』

 

 

と自らイメージギャップを調整する

意識をもってみてください。

 

 

それでやりすぎと言われたら、

イメージギャップが少ないという事なので

見本の滑りをそのまま真似すれば

問題ないので!

 

 

因みに今回の話は

あくまでもイメージギャップを

埋めるための話です。

 

 

いつも言っておりますが、

大前提として、

そもそもその動きができる

身体の引き出しが必要です。

 

 

そもそもその動きが出来ない人が

いくらイメージギャップを埋める動きの

真似をしても

滑りは全く変わりませんので

気を付けてくださいね!