トレーニングで一番重要なことはなにか? 4
トレーニングで一番大事なことはなんですか?
タイトルにもあるように、
初めてお会いする方や、
セミナーでお話しさせてもらう際に
このような質問受けることが多いです。
トレーニングメニューや指導法は
人それぞれ身体や感覚が違うので
これが大事という定義はありません。
人によって一番大事なことは違いますし、
その方の成長過程によってもどんどん変わっていきます。
ただ全ての人に対して共通して大事なものはあります。
それは
『トレーニングに対する考え方』
です。
そうマインドの部分です。
根本的なこの部分が間違っていると
いくら努力しても間違った方向に進んでしまいます。
例えばサポートしているチームの選手と
このような会話になることがよくあるのですが、
選手『すいません。胸の筋肉を鍛えるのにはベンチプレスやっているんですけど
いいですか?』
私 『一般的にはそうだね!』
選手『負荷はどれぐらいでやったほうがいいですか?重いものを少ない回数やるのか
軽いものを回数多くやるのか?』
私 『筋肉の量を増やしたいのか、最大金出力を上げたいのか、持久力をあげたいのか
によって変わってくるね』
選手『なるほど!分かりました!』
私 『因みになんでベンチプレスやっているの?』
選手『いやそれは勿論、胸の筋肉つけるためです!』
私 『うんそれは分かっているよ!何のために胸の筋肉つけているの?
胸の筋肉つけると、雪上のパフォーマンスにどう影響するの?』
選手『・・・・』
私 『例えば勉強で英語単語を覚えると思うけど、なんで覚えるの?』
選手『単語が分からないと文章が読めないからです』
私 『そうだね。英文を読むために英単語を覚えているんだよね。
じゃあ雪上のパフォーマンスをどうしたいから、胸の筋肉を鍛えているの?』
選手『たしかに・・・。分からないです。』
べつにベンチプレス自体を否定しているわけではありません。
肝心の
何のためにやっているのか?
が抜けていることが問題なんです。
そこがしっかりしていて、
その方向性が間違っていないのであれば
どんなトレーニングをやっても問題ありません。
何をやるのかではなく、なぜそれをやるのか?
この部分をまずは重要視する考え方が
トレーニングには必要です。
あなたが今やっているトレーニングは
果たしてこの部分を本質的に考えて行えているでしょうか?
雪上でどのような事を注意されているのか?
それができない原因はなんなのか?
どのような事を行ったら改善されるのか?
こういった基本的な考え方を身に着けると
自ずと自分にとって今何が一番大事なトレーニングなのかが
見えてきますよ!