スキーのオフトレの方向性は?133
スキーに限らず何かスポーツをしていて
上達しない、できない事がある
といった場合
その理由は何かが足りないからだと
思う方が殆どだと思います。
現にあなたもスキーが上手くならない原因は
何かが足りないからだと思っていませんか?
勿論この考えは正しいですし、
本当に何かが足りない場合も多くあります。
でも逆のパターンもあるんです。
それは余計な部分が多すぎるということ!
実は十分その壁を超えるために必要な要素は
持っているにもかかわらず上達できないスキーヤーの方は
とても多いです。
例えばスキーを上達するために
筋力が足りないからといって
筋トレを行うのが一般的です。
でも実際滑りを見てみると、
その場面で使わなくてもいい筋肉を
使っているせいで滑りがおかしい
というシーンをよく見かけます。
どんなスポーツでも
もっと力を入れて!
と指導されるより、
もっと力を抜いて!
リラックスリラックス!
というシーンの方が多くないでしょうか?
私も実際指導をしていて
こういった指導をする方が圧倒的に多いです。
試しに椅子に座り脚を前に出して
踵をつけます。
そのまま足の指をグーチョキパーと動かしてみて下さい。
できるかできないは別にして、
足の指をグーチョキパーと動かしたいだけなのに
足首まで動いてしまっていませんか?
手に力が入っていませんか?
肩に力が入っていませんか?
片足ずつやってみて下さい。
やらなくてもいい反対の足の指まで力が入っていませんか?
このように単純に足の指を動かすといった動作だけでも
余計なものがあふれかえっています。
当然その状態で雪上を滑っていれば
余計な動作のオンパレードです。
でも不足しているものを
補う目的のトレーニングはしていても
余計なものをそぎ落とすトレーニングは
していないのではないでしょうか?
どうしてもトレーニングと言うと
すべての力を発揮して
きつく追い込む方向に向かいがちです。
でもある意味スキーをしていて
フルパワーをつかうシーンなんて
ほぼありません。
ですから様々な動作を余計な力を使わず
シンプルに効率よく行うトレーニングをした方が
雪上のパフォーマンスがあがるスキーヤーが
大勢いるわけです。
自分が今上達できない原因は、
何かかが足りないからなのか?
はたまた余計な事をしてしまうから
思った通りの動きができずに
上達しないのか?
まずはこの部分をしっかりと把握することが重要です。
この部分をしっかりと考えておかないと
余計な部分をより増やしてしまう
オフシーズンになりかねません。