雪上動作に近いオフトレを行うほど上達から遠ざかる・・・178
いよいよ夏本番になってきました。
あなたはこの夏はどんなオフトレを予定していますか?
夏の時期は海外のスキーキャンプに参加されて
滑走日数を稼ぐ方もいるかもしれません。
しかしみんながみんな海外に行って滑る環境を
手に入れられるとは限りません。
その場合、スキーに近い滑走感覚を得られるオフトレを
取り入れるスキーヤーは多いはずです。
代表的なものでいうと
『インラインスケート』や『プラスノー』ですね。
最近ではこれらのオフトレは広く認知され
誰でも手軽に行えるようになりました。
しかしその結果スキー上達を妨げる原因になっている
スキーヤーも多くいるのが現状です。
なぜ雪上に近い動作をするオフトレが
上達の邪魔になるのでしょうか?
その一番の理由は
『根本的な問題解決』になっていないからです!
例えば雪上で直したい癖があり、
その原因は股関節が硬いからだとします
その場合、
そのスキーヤーがまず最初に取り組まなければならないのが
股関節の可動性を増やすことです。
でも滑走感覚に近いオフトレの方が
効果があると思っているので一生懸命滑ります。
でも直るわけがないんです。
根本的な部分を解決できていないので。
つまりずっと上手くならない状態なのに
ひたすら滑っているという事です。
よくよく考えてみれば分かると思うのですが、
雪上で何度も練習を重ねてもできない事が、
インラインスケートやプラスノーで出来るでしょうか?
ただこのように書くと
滑走感覚に近いオフトレはしないほうが良いんだと
勘違いが生まれそうなので付け足しておきます。
オフトレは順序が重要です。
きちんとトレーニングで股関節の可動域や
その動きをコントロールできるようになって
そこから実際に滑走感覚に近い動きのなかで
滑りにつなげられるのか?
ということの確認をするためでしたら
アリだと思います。
これはシーズン中も同じことです。
この事につきましては
をご覧ください。
つまりあなたがトレーニングで
根本的に身体を変えていかなければならない状態なのか?
技術の正確性を向上させるために
反復の技術練習が必要な状態なのか?
見極めることが重要です。
一番の理想はサイクルで練習できるといいのですが・・・
プラスノーやインラインスケートが流行っているおかげで
夏も雪の上を滑っている効果に近いことができて良かった!
と安易に思ってオフトレを選択してしまう事が
最大の落とし穴という事だけは頭に入れていて下さい。