スキー上達の為の板の選び方151
あなたはもう来シーズンの板を予約したでしょうか?
シーズンが終わるとまず盛り上がるのが
来シーズンの板を何にしようかという話題です。
スキー雑誌ではこぞって
ニューモデルのラインナップを載せていますし
ショップでは早期受注フェアーがあちこちで
行われています。
私もよくこの時期は
『来シーズンはどこの板がいいですかね?』
といった質問をよく受けます。
あなたが板を選ぶ時の基準は何でしょうか?
良くある理由としては
・お世話になっているチームのコーチに勧められたから
・雑誌で試乗評価が高かったから
・好きな選手が使っているから
・ライバルがそのメーカーを履いて結果が出たから
・デザインがお気に入りだから
・試乗会で乗ってフィーリングが良かったから
などではないでしょうか?
でも結局のところ正しい板の選び方を
きちんと理解しているスキーヤーはほとんどいません。
今回はスキー上達の為の板の選び方を
お伝えします。
最初に前提条件としてこれだけは覚えておいてください。
板を選ぶ基準は
『自分の目的にきちんとあっているかどうか?』
です。
どんなにいい板でもあなたの目的に
合っていなかったら意味がありません。
この事をふまえて読み進めて下さい。
まず一般スキーヤーの方が陥りがちなのが、
トップモデルを選びたくなるという事です。
どうしてもトップ選手が履いていて
スキー雑誌の評価も高いトップモデルは
憧れると思います。
でももしあなたが板をたわませることができずにいて、
『板をたわませること』が来シーズンの目的だった場合、
トップモデルの硬くてたわませることが難しい板を
選ぶことはあなたの上達にとってプラスになるでしょうか?
コブを上手に滑れるようになりたい人が
反発の強い板を履いていて
上達のプラスになるでしょうか?
トップモデルの板を履くから
そのレベルに近づけるわけではありません。
高いレベルの方がより性能を求めるから
トップモデルを履くのです。
正直セカンドモデルや中級モデルを履いていて
『たわませるとベニャンベニャンで
もっと反発が欲しいなぁ』
と思うぐらいになってからで
トップモデルの板は十分だと思います。
明かにオーバースペックの板を
履いていてはスキー技術の向上は望めません。
因みに各メーカーさんが出している
商品のラインナップを宣伝する
DVDがよくあります。
トップ選手が色々なモデルをはいて滑るのですが
よく見てください。
入門モデル、中級モデル、トップモデル
どれを履いてもきちんと板をたわませて滑っており
非常に上手いです。
入門モデルだから、中級モデルだから
切れのあるターンは作れないというのは
大きな間違いです。
次回は板の長さに注目していきます。