スキーで後傾ポジションになる原因は、骨盤?お尻?上体?スネ?269

スキー上達において

後傾がなかなか直らず悩んでいる

スキーヤーは大勢います。

 

 

前回の記事で

後傾を意識しても直らない理由は

大きく分けて2つあると

お伝えしました。

 

 

それが

 

 

 

①【本当にその部分が原因で後傾になっているのか?】

 

 

②【正しい改善方法を行っているのか?】

 

 

です。

 

 

意識している部分が原因でなければ

いくら意識しても

直らないのは当然ですし、

原因が合っていても

改善方法が間違っていても

なおりません。

 

 

詳しくはこちらの記事で

【スキーの後傾ポジションは意識しても直らない2つの理由とは?268】

https://skiers-lab.com/%E8%BA%AB%E4%BD%93%E8%AB%96%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E9%96%A2%E4%BF%82/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%BE%8C%E5%82%BE%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%82%E7%9B%B4%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%92.html

 

 

 

順序としては

まずなぜ後傾になってしまうのか

きちんと原因を追究することが重要です。

 

 

その為にも

雪上でいつも注意されていることが

本当にあなたの後傾の原因なのかを

まずは確認してみてください。

 

 

前回は本当に

骨盤後傾=ポジション後傾なのか?

についてお伝えしました。

 

 

今回は続きの

 

・お尻が落ちる=ポジションは後ろなのか?

・上体が起きる=ポジションが後ろなのか?

・スネが起きる=ポジションが後ろなのか?

 

についてです。

 

 

 

お尻が落ちる=ポジションは後ろなのか?

 

何度もお伝えしておりますが

私も学生自体この

『お尻が落ちている』

にずっと悩まされていました。

 

 

滑り出すときは

お尻を高くするのですが

いつの間にか

お尻が低くなっている経験が

あなたにもないでしょうか?

 

 

確かにお尻が落ちていると

後ろ側に引っ張られるので

お尻が落ちている=後傾ポジション

と考えても間違いではないように思えます。

 

 

椅子に座る時や

前回例でしだした

後転の際もお尻が落ちる事で

ポジションが後ろに行きますよね。

 

 

ここまでは何も問題がない様に思えます。

 

 

しかし私はこのお尻が落ちるに対して

ずっと気になっていたことがあります。

 

 

それが

 

 

トップ選手も

お尻が落ちるシーンが

多くないか?

 

 

 

という部分です。

 

 

引用:https://www.si.com/more-sports/2013/11/17/marcel-hirscher-world-cup

 

見てもらうとわかる通り

殆どの方がこの画像をみて

お尻が高いとは思わないはずです。

 

 

もちろんこの様な事をいうと、

 

・たまたまそのターンだけ

・アルペンは攻める分

 ミスターンが多いから

・そんな一部分だけを切り取っても

・これでもポジションは前

 

という意見も出てくるかと思います。

 

 

ただアルペンスキーだけでなく

基礎スキーにおいても

ややお尻を落とした

低い姿勢で滑っている場合が多いですし、

「もう少し低いフォームで!」と

指導を受けた経験がある方も

沢山います。

 

 

しかし実際はお尻が低い位置でも

トップ選手達は

問題なく滑ってきますし、

ポジションが後ろになっているようには

見えませんよね?

 

(もちろんミスしてお尻が落ちて

 後傾ポジションなっていることも

 ありますが)

 

 

このことから

お尻が落ちる=後傾ポジションは

絶対ではないのでは?

という事が考えられます。

 

 

 

そうなると

お尻が落ちていても

お尻が落ちていなくても

ポジションの前後は可能になりますので

 

 

お尻が落ちる事が

後傾ポジションの

直接的な原因ではない

可能性がある!

 

 

という事です。

 

 

 

いくらお尻を意識しても

後傾ポジションが変わらない場合は

もしかしたらこのケースに

当てはまっているかもしれません。

 

 

 

上体が起きる=ポジションが後ろなのか?

 

 

後傾ポジションで

注意されるポイントとして

 

 

『上体が起きている』

 

 

というものがあります。

 

 

確かに基本ポジションから

上体をそらすようにすると

ポジションが後ろに行くのが分かります。

 

 

いわゆるバク転と呼ばれる

後方転回も思いきり

上体をそらして行うので

上体が起きる=後傾ポジションで

問題がない様に思えます。

 

 

この様に上体が起きると

注意された場合

まず意識するのは

上体を前方に傾けることですよね?

 

 

 

しかし実際上体を前方に傾けると

(いわゆる上体をかぶせる)

今度はその分お尻が後ろに下がってくる

というエラーが出てきます。

 

 

 

 

こうなると

上体が起きても後傾

上体を前にしても後傾

という迷路に迷い込み

 

 

いくら上体を意識しても

後傾が直らない

 

 

という状況に陥ります。

 

 

この場合、上体とは別の原因を

考える必要が出てくるというわけです。

 

 

 

スネが起きる=ポジションが後ろなのか?

 

スネが起きる

もしくは足首が緩む

といった表現をしますが

これも後傾の原因と

されている部分です。

 

 

たしかに足首の角度が広がり

スネが後ろに倒れる事で

ポジションが後ろになっていきますよね?

 

 

ですからよく雪上においても

 

 

「スネをブーツから離すな」

「ブーツのタング(ベロ)を押して」

「足首の緊張感を逃さないで

 (足首の角度を広げないで)」

 

 

という指導が入るわけです。

 

 

 

とうとうこれこそが

真の後傾ポジションの原因か!!

 

 

と思われたかもしれません。

 

 

でもよく考えてみると

スネ、足首周りの事って

数多くのスキーヤーが

言われてきたことであり

そこを意識して直るのであれば

ここまで後傾に悩むスキーヤーは

多くないはずです。

 

 

では実際にブーツを履いて

スネ前方に傾けてみて下さい。

 

 

確か足首が曲がり

ブーツのタングを

押せているかと思います。

 

 

しかし実際

スネをブーツのタングに

押し付けると、

ブーツの反発で

押し返されてしまいませんか?

 

 

また、スネを前方に

押し付けようとすればするほど

どんどん膝が曲がり

お尻が落ちていきませんか?

 

 

この様に

 

 

スネの角度を

前方に意識しても

後傾になるケースもある!

 

 

という事です。

 

 

 

因みにそんなことにはなりません

と感じても、

実際滑り出すとすぐに

スネが起きてしまう場合は

上記の状態になっている可能性が

非常に高いです。

 

 

あなたは一つだけあるのに気づきましたか?

 

 

さて一般的に

後傾ポジションの原因とされる

 

・骨盤後傾

・お尻が落ちる

・上体が起きる

・スネが起きる

 

といった部分は

意識しても

ポジションは前にも後ろにもなる

という事をお伝えしてきました。

 

 

 

今までは

○○になっているから

後傾になると思っていたものでも

意外とそうではないのかも?

 

 

といった気づきがあることが

まずは重要です。

 

 

ただこれまの話をきいても

結局何が原因なのかが

分からないかと思います。

 

 

たしかに

何をやっても後傾になってしまうのでは

お手上げ状態です。

 

 

しかし今回紹介した

身体の部分で一つだけ

仲間外れがいるのに気づいたでしょうか?

 

 

 

ポジションが前になるときには

絶対にその部分が前傾にならなければ

無理ですし、

逆にポジションが後ろになる時は

絶対にその部分が後傾にならなければ

無理な部分です!

 

 

 

ピンと来ているかもしれませんが

その部分はまた別の機会に

お伝えしてきますね!