スキーの後傾ポジションは意識しても直らない2つの理由とは?268

多くのスキーヤーがかかえる

代表的な悩みの一つ、

【後傾ポジション】ですが、

あなたにとって後傾とは

具体的にどのような状態でしょうか?

 

 

前回の記事では

よくある後傾の解釈を

いくつかご紹介しました。

 

 

まだ見てない方はこちらから

 

 

【スキーで『後傾』ポジションを

改善する為に  まずやるべき事は?267】

https://skiers-lab.com/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%80%8E%E5%BE%8C%E5%82%BE%E3%80%8F%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%94%B9%E5%96%84%E3%81%99%E3%82%8B%E7%82%BA%E3%81%AB-%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%82%84.html

 

 

スキー界でよく言われる後傾とは

基本的に重心位置、(俗に言うポジション)が

後ろになる事だというのは

あなたもイメージできると思います。

 

 

その後傾の原因が

 

・骨盤が後傾

・お尻が落ちる

・上体が起きる

・すねが起きる

 

 

などなど色々な

指摘があります。

 

 

後傾に対して

指導者がどの部分を指摘しているのか?

 

また自分がどの部分が後傾になると

ポジションが後ろになるのか?

 

 

という部分を

まずはきちんと理解することが重要です。

 

 

 

ではお互いの認識が

きちんと合っていれば

ポジションが後ろになる後傾は

直るのか?

 

 

・・・

・・・

・・・

 

 

「いいえ直りません!!」

 

 

 

と言いたいスキーヤーの方が

多いのではないでしょうか?

 

 

よくある悩みで

 

 

「毎シーズン後傾だと言われ続けて

 ずっと指摘されている部分を

 意識しているんですが

 直りません・・・」

 

 

 

というものがあります。

 

 

一見、後傾になる原因が

どの部分だかわかっているのであれば

直りそうに思えます。

 

 

 

上体が起きる事なら

上体をかぶせれば・・・

 

骨盤が後傾になることが原因なら

後傾を前傾に・・・

 

スネが起きてしまうのであれば

スネを前に・・・

 

 

でも現実は甘くなく、

指摘された部分を意識しても

いっこうに後傾は直りません。

 

 

その原因はどこにあるのか?

 

 

今回はこの部分に触れていきたいと思います。

 

 

あなたの後傾の原因は本当にそこですか?

 

指摘された部分を

意識しても直らない原因は

大きく分けて2つあります。

 

 

 

まず1つ目は

 

 

①【本当にその部分が原因で後傾になっているのか?】

 

 

という部分です。

 

 

例えば私の場合、

学生時代アルペンスキーをしている時に

お尻が落ちているという

指摘をよく受けていました。

 

 

言われている部分は分かるので

一生懸命お尻を

高く持ち上げる意識で滑りましたが、

結局直ぐに後傾になってしまいました。

 

 

 

つまりお尻を上げても

後傾は直らないのは

 

 

何か別の要因で後傾に

なっているから

 

 

 

ということです。

 

 

 

その結果として

お尻が下がっているので

いくら末端にある

結果の部分をいじっても

直らないのは当然ですよね。

 

 

 

つまりあなたが意識しても

直らない部分は

そこが根本的な原因ではない

可能性があります。

 

 

 

2つ目は

 

 

②【正しい改善方法を行っているのか?】

 

 

という点です。

 

 

例えばポジションが後ろになる原因が

骨盤が後傾になっていると

指摘されているとします。

 

 

その場合骨盤を前傾にすれば

解決するように思えます。

 

 

しかし実際骨盤を前傾すると、

腰が反って上体が起きてしまう

というエラーが出てしまう場合は

いくら前傾にしても

後傾は直りません。

 

 

 

要は骨盤が後傾になるから

という原因は合っていたとしても

 

 

改善策の骨盤を前傾にする

やり方が間違っていては

いつまでも直らない

 

 

 

という事です。

 

 

 

この様に

 

①指摘部位は根本的な原因なのか?

②改善方法は正しいのか?

 

という2つの点を

きちんと確認することが

後傾改善の重要なポイントになります。

 

 

 

でも自分で確認するといっても

どうしたらいいのか分からないと

感じているかもしれません。

 

 

それではまず、

後傾が直らない1つ目の原因である

本当に根本的な原因なのか?

という部分を確認する為の

具体的なポイントをお伝えしていきます。

 

 

 

 

骨盤後傾=ポジション後ろなのか?

 

根本的な原因かを

判断するうえで重要なのは

本当にそうなるとポジションが

後ろになるのか?

という部分をまず考えてみる事です。

 

 

まず考えていきたいのは

 

 

骨盤後傾

 

 

です。

 

 

骨盤の前傾、後傾の違いは

前回の記事でお伝えした通り

骨盤の前後の傾きの事です。

 

【前傾】      

 

 

【後傾】

 

 

 

骨盤が後傾になると

ポジションが後ろになるというのは

よく言われることですが、

 

 

骨盤が後傾になると

絶対にポジションが

後ろになるでしょうか?

 

 

多くのスキーヤーは

そうなると思い込んでいます。

 

 

確かに骨盤が後傾になれば

身体は丸まり、

重心位置が後ろに下がるように

思えます。

 

 

後転をする時はまさにそうですね。

骨盤が後傾するから

ポジションが後ろになり

そのまま転がっています。

 

※引用 コナミスポーツクラブ

 

逆に前転は

骨盤を前傾させれば

前に転がります。

 

 

 

ここまでは何も問題ありませんよね?

 

 

 

 

でもちょっと待って下さい!!

 

 

 

 

この前転と後転を

切り抜いてみると

骨盤の関節運動は

ほぼ同じなことに

気付いているでしょうか?

 

 

 

 

さてこの場合は

どっちが骨盤前傾、後傾でしょうか?

 

 

もしこの写真を両方とも

骨盤後傾だと定義するなら、

骨盤を後傾しながら

前転も後転も出来ることになります。

 

 

つまりこの考えだと

 

 

骨盤の前傾でも後傾でも

ポジションは前後に移動する

 

 

 

という事です。

 

 

「いやいや!

 それは前傾後傾では

 ありませんよ!!」

 

 

と思ったでしょうか?

 

 

たしかに上記の考えとは別に

地面との位置関係で

骨盤の前傾、後傾を決めると

考える人もいるでしょう。

 

 

 

確かにこの考えですと

おなじ骨盤の関節運動でも

前傾後傾に分かれます。

 

 

でも同じ骨盤の関節運動が同じという事は

その他の関節運動が

骨盤前傾後傾、

またはポジションの前後を

決めているという事になります。

 

 

さてあなたが思っている

骨盤前傾、後傾の考え方と

どちらがリンクしていますか?

 

 

またあなたの考える

骨盤の前傾後傾が

本当にポジションの前後ろに

直接関係していますか?

 

 

この部分がきちんと整理できていないと

ポジションが後ろになる原因が

本当に骨盤が後傾だからとは

限らないですよね。

 

 

 

次回の記事では

 

・お尻が落ちる=ポジションは後ろなのか?

・上体が起きる=ポジションが後ろなのか?

・スネが起きる=ポジションが後ろなのか?

 

 

という部分を

お伝えしてきますね!

 

 

­­