スキーが上手くなるためにはトレーニングを3次元で考える 107

スキーをする雪上とトレーニングしている陸上とでは

運動をしている足場が大きく違います。

 

 

 

 

以前 

『斜面から考えるスキーの為の陸上トレーニングとは? 98』 

でも書きましたが

斜度を意識したトレーニングは非常に重要です。

 

 

 

今回も実際のスキーと陸上でのトレーニングで

感覚が異なる部分を紹介します。

 

 

 

陸上での代表的なトレーニングは

筋トレやエクササイズ系のトレーニングですが、

基本的にこれらの運動は鏡を前にして

上下左右に動く2次元での動き(平面)がほとんどです。

 

 

 

例えばその場でのスクワットは上下方向ですし

横方向に踏み込みまたその場に戻るサイドランジは左右方法です。

 

 

では実際のスキーの動きを考えてみましょう。

 

 

 

上下だけに動く事、

左右だけに動く事があるでしょうか?

 

 

 

多分すべてのシーンにおいて前後を含めた

三次元の動きが求められているかと思います。

 

 

 

簡単に言ってしまうと

 

 

 

 

捻じれの動きと重心の移動があるという事です。

 

 

 

 

たとえばスクワットを行う際に

足だけ斜め方向を向けて

鏡を見ながら行った事はあるでしょうか?

 

 

 

身体を、足を出す方向、

またはその逆方向に捻じりながら

サイドランジを行った事があるでしょうか?

 

 

 

エクササイズは基本の動作を覚えることが

まずは一番の目的ですので、

決して二次元のトレーニングが悪いわけではありません。

私もまずはきちんと二次元の動きを覚えてもらう事から始めます。

 

 

 

ただそれだけしか行っていないと

陸上トレーニングを実際のスキーに活かす際に

少し苦労することになります。

 

 

 

ではただトレーニングに

捻じる動きを取り入れればいいかというと

そうでもありません。

 

 

 

重要なのは

どこの関節を使って捻じりの動きを出すのかという事です。

 

 

上半身でいえば

胸を中心に捻じるスキーヤーもいれば

お腹を中心に捻じるスキーヤーもいます。

はたまた腕で先行してねじりを作るスキーヤーもいますね。

 

下半身ですと

股関節や膝関節、足首など様々です。

 

 

 

勿論主となってほしい関節はありますが、

その一点しか動かないというわけではなく

様々な関節が連動してねじれを作ることが重要です。

 

 

 

例えば小回りやコブ、また切り返しの際など

捻じれを使うシーンは多々ありますが

あなたは正しく身体を使ってねじれを作れますか?

 

 

 

その動きが身体で表現できるかどうかで

スキーのっ上達はかなり変わってきます。

 

 

 

 

今回は二次元ではなく三次元を意識して

ねじりをトレーニングに取り入れることを書きましたが、

三次元=ねじれというわけではありません。

もう一つ重要な要素として重心の移動という

三次元の考え方があります。

 

 

 

少し難しいですが

次回は重心の移動を意識した

三次元の考え方を書いていきます。