スキーが上手くなる為に練習しない? 108

あなたはスキーを練習していて

どうしてもできない動きの壁に当たったことはありますか?

 

 

 

何度も意識してやっているのに出来ない時は

非常に歯がゆくてつらいと思います。

 

 

 

それでも真面目なスキーヤーほど

長時間ずっと同じ練習を繰り返して

いるケースが良くあります。

 

 

 

新しく覚えたい動きや

すぐにはできない動きを

効率よくできるようになる方法があります。

 

 

 

 

 

それは一旦練習をやめてしまうことです!

 

 

 

 

 

練習しなければ上手くならないじゃん!!

と思われる方も多いかもしれませんが

これには理由があります。

 

 

 

 

その理由は人間が動きを覚える際の

脳のメカニズムにあります。

 

 

 

 

スキーは勿論のこと、

スポーツ全般、ピアノ、自転車に乗るなど

身体で覚える記憶は

小脳と非常に重要な関係があるとされています。

 

 

 

小脳は体験した記憶をもとに

効率よく無意識にその動きができるように

調整する機能があるとされています。

 

 

 

その動きの記憶を調整しているのが

睡眠中なのです。

 

 

 

 

いぜん早稲田大学の研究チームが行った

面白い実験があります。

 

 

複数のボールをお手玉の様に回す

ジャグリングを初心者の人に練習してもらい

30分練習した後の過ごし方を変えてもらいました。

 

 

 

片方のグループはすぐに仮眠をとってもらい

もう片方のグループはテレビや読書などをして過ごしてもらいました。

 

 

 

その後もう一度ジャグリングをテストしたところ

練習直後は約4回だったが仮眠後は役8回できるようになっていました。

 

 

一方起きていた方は5回から6回といった結果になり

仮眠したチームよりも技術習得が遅れるといった結果が出ました。

 

 

翌朝さらにテストをしてみると

仮眠をとったグループは約15回

仮眠しなかったグループは約8回と

2倍近くの差が生まれる結果となりました。

 

 

 

つまりは

寝ることによって習得した技能を

向上させる効果があるという事が分かってきました。

 

 

 

下手に長時間練習を続けるより

区切りのいいところで

一旦仮眠していた方が

効率がいいと言うことです。

 

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たまにその日全然できなったことが、

翌日やってみたら

意外とすんなりできてしまう!

なんて経験したことありませんか?

 

 

 

 

それの理由はまさに脳の仕組みが

もたらせた結果だったのです。

 

 

 

次の日急に上手くなっていることがあるのは

こういう事なんだよと、

レッスンをしているジュニア選手に

話してみると、

 

 

 

『カレーと一緒だね!

 次の日の朝の方がおいしくなるから!』

 

 

 

と言っていました。

 

 

まさにその通りで

上手い例えで思わず感心してしまいました(笑)

 

 

 

ただここで気をつけなければいけないのが

じゃあ全然練習をやらなくても

ちょっとやって寝れば上手くなれるんだ!

といった考えに陥ることです。

 

 

 

 

ある程度量をこなさなければならない事も

勿論あります。

 

 

 

 

どこまで練習の意味がって、

どこからがこれ以上続けてもしょうがない

 

 

 

という判断ポイントが非常に重要となってきます。