スキー オフトレ

【スキー業界唯一】オフトレから雪上までを完全マンツーマンサポート

そもそもなぜ腰高のポジションをとるのか? 219

読了までの目安時間:約 6分

 


前回に引き続き
『腰高のポジション』
について書いていきます。
 
前回はそもそも腰高のポジションとはなにか?
について書かせてもらいました。
 
ただ単純に高ければいいというわけではなく、
 
 
・足首が角度がある程度固定される
 
・雪面状況に対応するために
 関節は伸ばし切らない
 
・力が伝わる場所に足裏がしっかりついている
 
 
 
といった前提条件を満たす必要があります。
 
 
 
詳しくは前回の記事をご覧ください。
腰高のポジションがどのようなものか
分かったところで今回は、
 
『なぜ腰高のポジションを
 とらなければいけないのか?』
 
について書いていきます。
 
 
 
あなたがもし腰高のポジションを
意識しているとしたら
その理由はなぜですか?
ただよいといわれているから
形だけ行っているのと、
きちんと理由を理解して行っているのとでは
同じ動きをしていても
動きの質が違ってきます。
 
今回は
『板により強い力を加えてたわませたい』
 
ということを目的にしているという
前提条件のうえで
なぜ腰高のポジションが良いのか
その理由を2つ紹介します。
 
 
 
まず1つ目の理由は
『位置エネルギーを利用できる』
ということです。
 
 
位置エネルギーなんて書くと
難しく感じるかもしれませんが、
要は高い位置から力を加えたほうが
より強い力を加えることができる
ということです。
 
 
よくトランポリンを例にして説明されますが
より高く飛ぶためにはより高い位置から
飛び降りた方が力がくわえられますよね?
逆に低い位置から飛ぶには
筋力が必要になってきます。
 
このことから単純にかんがえて
高い位置からの方が力が加えられるので
腰高のポジションが推奨されます。
この理由はイメージしやすいと思います。
 
 
2つ目の理由は
 
『脚の筋力を発揮しやすい』
 
ということです。
 
 
人間には筋力を一番発揮しやすい
関節角度があります。
正しくは関節の角度というよりは
筋肉の長さです。
関節の角度は筋肉の長さで決まるので。
 
 
筋肉が伸び縮みする事は
イメージできるでしょうか?
 
力こぶは筋肉が縮んだ結果として
ボコッと盛り上がるわけです。
実はこの筋肉はどの長さでも
同じ力を発揮するわけではありません。
 
筋肉には力を発揮するために
一番いい筋節の長さがあります。
 
 
これを「至適筋節長」といいます。
 
 
筋節長というのは、
筋肉(筋繊維)の長さと同じ意味ですので、
筋肉が力を出すのに一番いい長さである
 
という意味です。
 
 
こんな風に書いていくと
難しく感じてしまう方もいると思うので、
分かりやすい例を出します。
誰かをおんぶすときどんな姿勢が楽か
イメージしてみて
(もしくは実際試してみて)下さい。
 
きっと中腰のような低い姿勢より
脚を伸ばした高い姿勢のほうが
楽ではないですか?
 
楽ということは
筋力を発揮しやすいという証拠です。
 
 
つまり足が長い姿勢、
(膝と股関節が伸びた姿勢)
の方が筋力を発揮できるので
当然板にパワーを加えられる
ということです。
 
 
まさに腰高のポジションをとった時の
脚の状態です。
 
アルペンワールドカップ選手の
滑っている写真をいると
どの選手もみな外脚が伸びていますよね?
 
これは足が長い姿勢のほうが
力が出やすいことを知っているからです。
脚の筋力が出やすい状態で
ターンに入っていくためにも
腰高のポジションを作って
最初から足の長い状態を作っておこう
ということです。
 
 
このようにその動作がいいと推奨されるのには
必ず理由があります。
 
その理由をきちんと理解することは
スキー上達において非常に重要ですが、
それ以前に、指導や雑誌などで情報を得たときに
なぜそれをやるんだろう?
と『なんで?』と思うことが重要です。
 
多くのスキーヤーの方は
指導者や雑誌の情報はすべて正しいと思い
鵜呑みにしてしまいがちです。
 
決してウソを教えられてる
というわけではありませんが、
指導者自身が感覚的な判断で
理論的に理解していない場合や
『この条件では・・・』
といった前提条件が裏に隠れているケースが
あるので、気を付けてください。
 
さてここまで読んでいただけば、
『腰高のポジションいいじゃん!!』
と思うはずですが、
日本人スキーヤーのほとんどは
腰高のポジションで滑っていませんね?
 
またそういった指導も入る機会は
少ないと思います。
 
それはなぜでしょうか?
 
腰高のポジションが浸透しない理由は
次回にしたいと思います。
 
今回のテーマとは反対に
もしあなたが腰高はなく
低い姿勢を意識しているとしたら
『なぜ低い姿勢をとらなければならないのか?』
を考えてくださいね。
 
 

 

スキー技術

スキー上達につながる正しい『腰高のポジション』とは? 218

読了までの目安時間:約 5分

 


あなたは
 
『腰高のポジション』
 
という言葉を
聞いたことはありますか?
 
最近流行っている?ようで
この『腰高のポジション』というワードに
悩まされているスキーヤーの方が多いです。
 
それもそのはずで、
日本のスキー指導の基本は
低い姿勢で上に抜けないで
というものです。
 
腰高のポジションが推奨されていても
指導の現場ではこれが一般的ですから
腰高を意識すると上体が上に抜けて
低い姿勢をとると腰高のポジションが作れない
という悩みに直面します。
 
そもそも根本的に
 
・腰高のポジションとはどこをさすのか?
・なぜ腰高のポジションにしなければいけないのか?
 
といった部分を正しく理解している
スキーヤー、指導者は少ないと思います。
 
今回はスキーヤーを悩ませる
『腰高のポジション』について
考えています。
 
 
 
 
①そもそも腰高のポジションとはどこか?
 
 
まずは根本的な部分からです。
あなたは
 
「腰高のポジションをとって下さい」
 
と言われたらどのような
フォームをとるでしょうか?
 
 
腰高のポジションとは
どこからが高くてどこからが低いのか?
といったことが明確に示されていません。
 
雪面から何㎝上からが腰高です!
とは人それぞれ身長が違うので
言えないですよね?
 
そこでまずは腰高のポジションが
どこを指すのかを
明確にしていきたいと思います。
 
 
地面に足をついた状態から
最も腰高のポジションにしようとすると
つま先立ちで膝と股関節を
最大に伸ばした状態になります。
※図①
 
腰高のポジション
 
しかしこれは裸足や普通の靴を履いた状態で
可能なものであって、スキーをしている時は
こうはいきません。
 
当たり前ですが
スキーブーツを履くとまず足首の角度が
ある程度固定されるという事があげられます。
 
 
またスキーは刻々と変わる
雪面の状況変化に対応しなければならないため
関節を最大に伸ばしてロックしてしまうのは
機能的ではありません。
 
もし急に目の前に起伏があり
関節を伸ばし切った状態で
突っ込めば当然上に
跳ね上がってしまいます。
 
さらにスキーは板に対して力を加える
必要があるため足裏は雪面(ブーツ)に
きちんとついけておく必要があります。
 
 
・足首が角度がある程度固定される
・雪面状況に対応するために関節は伸ばし切らない
・力が伝わる場所に足裏がしっかりついている
 
 
という前提条件を満たすとしたら
固定された足首の角度に合わせて
必要最小限膝と股関節を曲げた状態
※図2
となります。
 
これがいわゆる私が考える
腰高のポジションです。
 
 
 
では実際あなたは
どのようなポジションで
滑っていますか?
上体が上に抜けないように
股関節や膝を曲げた低い姿勢
※図3
で滑っていませんか?
でもそれは仕方がないことだと思います。
 
 
アルペンスキーのワールドカップ選手の
分解写真を見ると、この図3のような
ポジションで滑っているシーンがあります。
 
基礎スキーは技術選の選手たちが
みな一様にこのポジションで滑ります。
 
なにより日本の指導が図3のポジションに
なるような指導をするからです。
 
 
でもよく考えてみると、トップの選手たちが
図3のようなポジションで滑っているのに
なぜあなたは『腰高のポジション』を
目指すのでしょうか?
 
アルペンスキーヤーでも
基礎スキーヤーでも
目指すべき理想の滑りが
図3のようなポジションなら
『腰高のポジション』をとる意味は
なんでしょうか?
 
 
これらの質問に自分の中で
明確な答えがないようであれば
あまり腰高のポジションを
とる意味はありません!!
なぜなら、
 
 
『なぜ腰高のポジションをとるのか?』
 
 
という基本的な部分が抜けているからです。
 
 
次回はこの根本的なテーマ
について考えていきます。
 

 

ジュニアスキー スキー技術

 スキー上達につながるエッジのこだわり方 217

読了までの目安時間:約 10分

 


あなたはスキーの道具に対して

どのようなこだわりを持っていますか?

 

 

今回はスキーの板のエッジについてです。

 

スキーは道具を使用するスポーツですので

道具の良し悪しがパフォーマンスに

大きくかかわってきます。

 

 

だからといって

道具にお金をかければ

スキーが上手くなるかというと

そうでもないのも事実です。

 

 

あなたも板やブーツを変えた瞬間に

滑りがガラッと変わった!

長年の癖がとれた!

 

 

なんて経験はあまりないはずです。

 

 

道具は大事だけど、道具にこだわっても

パフォーマンスにつながらないのは

なぜなのか?

 

 

それは

 

 

 

 

 

道具へのこだわり方を間違っているからです!

 

 

 

 

 

 

道具にこだわってます!!

と聞くと、

お金かけていい道具をそろえているんだろうな

とあなたはイメージしませんか?

 

 

これは一般的に

 

道具にこだわる

=いい道具をそろえる

 

という認識が広まっているいい例です。

しかし本当にこだわってほしいのは

 

 

 

 

『道具のコンディション』

 

 

 

 

です。

 

 

 

よく見かけるのがエッジが丸くなっていて

しっかりかんでくれる状態ではなかったり、

ワックスがきちんと塗れてなくて

板が走る状態ではないまま

練習しているスキーヤーの方です。

 

 

 

アルペン出身の人はスピードが違うよね!

 

なんて言われることがたまにありますが、

板を交換してみると、

全然エッジが咬まなかったり

ワックスがきちんとされておらず

板をフラットにしても

板が引っ掛かって全然滑らない

なんてことがありました。

 

 

あなたはきちんと自分でエッジを研いだり

雪面に合わせたワックスを塗っていますか?

 

 

種目に合わせてエッジ角やたらしの調整を

行っていますか?

 

 

きちんと道具が上手くなれる状態でなければ

いくら練習してもなかなか上達できません。

 

 

スキー上達の為にこだわるべきところは

どんな板やブーツを使うかではなく

どのような状態で使うか、

に力を入れてください。

 

じゃあ実際にエッジはどうしていますか?

ワックスは何を使っていますか?

 

などといった道具に関して

聞かれることがもよくありますが、

深い部分までこだわっていくと

どんどん専門的になってきて

結局なにがいいんだか訳が分からない

という状態になりかねません。

 

ワックスひとつとっても

専門家によって見解がかわるので

難しいところです。

 

 

今回はエッジについて

どのようにこだわった方がいいのか

簡単に紹介しま

 

 

エッジはおおきく分けて

サイドエッジ角とベースビベル角(たらし)

があります。

 

サイドエッジ角はその名のとおり

エッジの角度で、ベース角は

板の滑走面に対してのエッジの角度です。

板とエッジがフラットなら

ベース角は0となります。

このベース角が大きくなるほど、

板を横に傾けてもエッジが引っ掛かりません。

 

ようはずらしやすいということです。

(逆に深く傾かなければエッジが咬まない)

 

これは画像で見た方が

イメージしやすいと思います。

 

edge01

 

サイド角が89°でベース角が1°の場合

実際のエッジ角は89+1で90°になります。

 

 

ただ一般的にはエッジの角度は

サイド角のことを言っており、

ベースビベル角が何度であっても

サイド角が89°ならエッジの角度は89°と

言っている傾向があります。

 

 

 

簡単にまとめると

 

ベース角は

板のズラしやすさ,

板の方向の変えやすさ,

板の体からの離しやすさ

などに関係してきます。

 

サイド角は

 

エッジが雪面に食い込んだあとの回り込む量

エッジを開放するときに必要な重心移動の量

に関係します。

 

 

 

 

それぞれの詳しい知識については

道具の専門家に聞いてもらった方が

確実だと思いますので、

ここではだいたいどのような感じで

セッティングしていくといいのか

簡単な例をあげたいとおもいます。

 

あまりエッジングの角度やベース角について

こだわりがない人も多いかもしれませんが、

高いレベルになってくるとこのセッティングは

結構重要になってきます。

 

 

一般的には

ベース角が0.5°で

エッジ角が88or89°を

といったセッティングが多いです。

 

ここから種目によって調整をします。

 

小回り系で板を遠くに離してから

エッジを咬ませたいと思うなら

ベース角を1.5°にして

その分サイド角を86、87°ぐらいにする

といった具合にチューンナップします。

 

 

こうすると板のエッジが咬むまでに

間があるのでしっかり回してから

エッジングすることができます。

 

 

ただ深く傾けない緩斜面などでは

エッジが咬まずにずれて操作しにくいといった

デメリットもあります。

 

 

大回り系などあまりずらすシーンが

少ない状況で使う場合の板は

ベース角は0.5ぐらいのほうが

しっかり咬んでくれて扱いやすいです。

 

 

大回り系と書くとじゃあGSもか!

とおもわれるかもしれませんが、

基本的にR(ラディウス)の大きいGSの板は

前半スライドさせるシーンがありますので

ベース角は0.5より少し大きい方が

扱いやすいです。

 

 

もちろん雪質やコースの形状によって

変わってくるものではありますが。

 

 

ワールドカップクラスや、こだわる人は

トップとテールで若干ベース角を

変えるなどして調整するくらい

エッジは滑りに対して大きく影響してきます。

 

 

ある程度のレベルになったら

チューンナップのお店の人に

自分の滑りのレベルや目的を伝えて

おすすめのエッジセッティングに

してもらって滑ってみてください。

 

 

 

もちろん日々自分でエッジが丸くなって来たら

研ぐ必要性も忘れないで下さい。

 

ここが一番重要なポイントで

どんなにいいセッティングをしていても、

自分でそれを維持しなければ

意味がありません。

 

 

エッジは非常に繊細なもので

自分で触るのが怖い・・・

 

 

なんていう人も多いかもしれませんが、

はっきり言ってエッジを手入れしないで

硬いアイスバーンのような斜面に

挑んでいく方が怖いです。

 

 

最悪なのが、そのエッジの状態じゃ

このバーンでイメージしている滑りが

根本的にできない状態です。

 

 

これではいくら練習しても

上手くならないのは当然です。

 

 

あなたもなにを使うかにこだわるのではなく

自分の目的に合ったセッティングや

それを維持するためのチューンナップに

こだわってみてください。

 

トレーニング道具