スキー初心者から上級者まで!プルークボーゲンの練習に隠された本質は? 333
スキーシーズンの初めに
まず行う基本練習は何でしょうか?
低速の基本練習において
必ずといっていいほど
行われているのが
プルークボーゲンでの練習です。
シーズンインの頃は
まだコース幅も狭く、
スピードにもなれていないこの時期は
プルークボーゲンを用いた練習は
必須といってもいいはずです。
しかし多くの場合、
このプルークボーゲンが
実際に目指している
滑りの上達に繋がらず
練習の為の練習
になってしまっています。
練習のための練習とは?
練習の為の練習と言われても
いまいちピンと
こないかもしれません。
簡単にいってしまうと
プルークボーゲンが
上手くなっているだけ
という事です。
「えっ!?プルークボーゲンが
上手くなるのがいけないの?」
と思われたかもしれませんが
そうではありません。
もちろんプルークボーゲンが
上達したいのであれば
OKなんですが、きっと
パラレルスタンスで
滑る状態で何かしらの
上達を目標
としている人が
ほぼ100%なはずです。
しかしながら
低速のプルークボーゲンで
一生懸命練習したにも関わらず
結局パラレルで滑ってみると
同じ癖を注意されている…
この様な状態に
陥っているのであれば
そのプルークボーゲンの練習は
練習の為の練習になっている
可能性が高いですね!
トップ選手の中には
「パラレルスタンスとプルークボーゲンは
根本的に重心位置や
運動要素などが違うから、
プルークはほぼやらない」
という人もいます。
「えっ、渡辺さんも
レッスンでプルークボーゲン
やらないんですか?」
といった声も聞こえてきそうですが、
もちろんやりますよ(笑)
ただ必ず組み込まれているのが
目標とする
パラレルスタンスでの滑りに
繋がりがある
という部分です。
ここがないと
練習の為の練習に
なってしまいますので。
パラレルにつながるプルークボーゲンって?
上記の内容を読んで
「具体的にパラレルに繋がる
プルークボーゲンの練習って
どんなものがありますか?」
といった疑問を
持ったかと思います。
正直その人それぞれ
取り組むべきものは
違ってくるのですが、
1つパラレルに繋がる
プルークボーゲンの
目安をお伝えします。
それはずばり
それって
パラレルスタンスでも
できるの?
という部分です。
プルークボーゲンの特性上
脚をハの字に広げている為
『内脚の支え』があります。
プルークボーゲンで
行われている練習の殆どが
この『内脚の支え』がなければ
出来ないものばかりです!
例えばよくある練習として
外脚をグイグイ外に押し出す
練習があります。
確かにその時は
外脚にしっかり圧を感じますが
内脚の支えなしに
あの動作を行うのは不可能ですよね?
他にもターン前半の
長い軸をつくる感覚を
プルークボーゲンで行う
練習もよくあります。
これもその時は長い軸や
深い傾きを感じられるかもしれません。
しかしパラレルスタンスになれば
当然内脚の支えは
なくなりますので
これまでプルークボーゲンで
出来ていたものが
出来なくなるのは
当たり前の事です。
プルークボーゲンだと
外脚を押せる、外脚に力が加わるのに
パラレルになると外脚に乗れない…
プルークボーゲンだと
長い軸が取れるのに
パラレルになると内倒する…
といったスキーヤーの多くは
正にこのケースに当てはまります。
パラレルで出来るかどうやって確認する?
「それってパラレルスタンスでできるの?」
といった問いを
確認する具体的な方法を
一つご紹介すると
ターン中に「内脚上げて!」
と言われたら
すぐに上げられますか?
というものです。
これが出来るのであれば
実際プルークボーゲンで行っていても
内脚上げてそろえれば
パラレルになるので
繋がりがあるといえます。
因みに勘違いしないように
気を付けたいのが
『内脚を上げる練習=パラレルに繋がる』
ではないですからね!
あくまでも
プルークボーゲンで行っている
練習の質を確認する方法として
その練習を行っている最中に
内脚を上げられるか?
という事です。
内脚の支えを利用している場合は
上げられないので
気を付けてくださいね!