スキーで外足に乗るために練習よりもまずやるべき事 350
なぜ外足に乗れないのか?
スキーヤーの最も多い悩みとは
外足に乗れない
ではないでしょうか?
もはや決まり文句といってもいいくらい
外足に乗れずに悩んでいる
スキーヤーは後を絶ちません。
しかし外足に乗る練習は
山のようにあり、
指導でも毎回のように
注意しています。
それでも
外足に乗れないのは
なぜでしょうか?
それはずばり
外足に乗れない
根本的な原因を
理解していないから
です!
ではどうやって
その根本的な原因を
見つけることが
出来るのでしょうか?
まずやるべきことは因数分解!
根本的な原因を
見つけるために
まず行うべきは
【外足に乗る】ことを
因数分解する
という事です。
ずっと外足に乗れずに
悩んでいるスキーヤーの多くは
そもそも外脚に乗るという動作が
どの様に構成されているか知らない
というケースがほとんどです。
ですから今回の機会に
一度、外足に乗るという動作を
考えていきましょう!
でもその前に、もしかしたら
「そもそも因数分解って
何でしたっけ?」
と感じたかもしれません。
因数分解とは
x^2+4x+3 (x^2はxの2乗です)
↓
(x+3)(x+1)
といった様に
多項式を因数に分解する事ですね。
懐かしい!
と感じたか、
・・・
・・・
・・・
といった感じで、
遠い目をしているかもしれません(笑)
でも安心してください!
難しく考えなくても
6
↓
2×3
と分解すると考えれば
分かりやすいですよね。
(この場合2と3が因数です)
卵かけごはん
↓
生卵×ごはん×しょうゆ
でもいいかもしれません(笑)
要は、
何の要素で
構成されているのかを考える
という事ですね!
因みに因数分解の逆は
何だったか覚えていますか?
展開ですね!
(2×3→6)
因みに展開は出来ても
その逆の因数分解は
その内容をきちんと
理解できてないとできません。
「卵にしょうゆをかけてかき混ぜて
それをご飯にかけなさい」
と言われたら、卵かけご飯を
見たことが無い人も
出来ると思います。
↑
展開
しかし、卵かけごはんを
初めて見た人が、
これはどうやって作るでしょう?
と聞かれても
パッと作るのは難しいはずです。
↑
因数分解
話が大分それましたが、
何となく因数分解のイメージは
出来たでしょうか?
そもそもなぜこのような
面倒くさい話をお伝えしたのかと言うと、
数学だと因数分解が出来ても
スポーツや日常生活になると
この因数分解が難しくなるからです!
難しくなるというよりは
そもそも因数分解をするという
感覚が無いという方が
正しいかもしれません。
では話を戻して
【外脚に乗る】を
因数分解してみて下さい。
外足に乗るを構成する因数は?
さてどのような因数(要素)が
思い浮かんだでしょうか?
もちろん細かくしていけば
キリがないですが、
大きな要素として
出てきて欲しい要素があります。
それが
【外足荷重】
【角付け】
です。
さてこれを聞いて
なにか違和感があったでしょうか?
もしあるとしたら
「【外足に乗る】と【外足荷重】は
同じではないのか?」
といった部分だと思います。
もちろん外脚に乗る事を
外脚荷重と解釈して
上手くいっているのであれば
問題ありません。
しかし
外脚に乗れずに悩んでいるのであれば
きちんと分けて考える事を
お勧めします。
その理由をお伝えしていきますね!
たとえばあなたが
内倒しているスキーヤーの人に
「もっと外足に乗ってきて」
と伝えたとします。
その人が外脚の片足立ちで
直滑降して滑ってきたら、
どう感じますか?
「OK!それそれ!」
とはなりませんよね(笑)
きっと
「いやいやちゃんとターンしてよ!」
と思うはずです。
(ターンしてない段階で
外脚も内脚も無い
という考えもありますが
今は置いておきます)
つまり無意識的に
外足に乗る=ターンする事
と考えているという事です。
ではターンをする事を
因数分解してみましょう!
当たり前ですが
ただ板に上から重みを乗せるだけでは
そのまま直滑降していきますよね?
板が傾いている状態、
つまり角付けされているところに
荷重をして初めてターンが生まれます。
つまり
ターンをする
↓
角付け×荷重
になるわけです。
先ほどの例を思い出してもらうと
外足に乗る=ターンをする事
でしたので、
外足に乗る(=ターンをする事)
↓
角付け×荷重
とも言えるという事ですよね。
さてなぜこのような
ややこしい話をしてきたのか
核心が見えてきたでしょうか?
ここまでの内容を読んで
「そうか外足に乗る時に
この要素を意識してなかった!!」
と気づきがあれば
バッチリです!
外足に乗る=外足荷重ではない
ここまでくると
もうお分かりかと思いますが
外脚に乗れない人の多くは
冒頭でもお伝えした様に
因数分解して出てきた要素の内
『荷重』にしか目が向いておらず
『角付け』の意識があまりありません。
「その場で外足に乗る動作を行ってみて!」
と言われたら、
間違いなく荷重動作は意識しますが
角付け動作は行われないか
行っていても無意識に近いと思います。
これはしかたがない事で
『乗る』という日本語の意味に
『傾かせる』という動作が
含まれてないからです。
先ほどから何度もお伝えしていますが、
「外脚に乗る」というワードのイメージが
「ターンする事」ではなく
ただただ板に乗る事で
それが、直滑降してようが
ターンしてようが
どっちでもいい…
という場合は問題ありません。
でも外脚に乗る事が
ターンする事とリンクしているのであれば
間違いなく外脚に乗る事に
角付け要素が含まれています。
つまり
外脚に乗れないと
悩んでいるのであれば、
最低でも角付け要素と荷重要素
2つの方向から
考える必要がある
という事です。
例えるなら
目の前に木材が置かれていて
『イスに乗る』
という課題が出された場合、
乗ろうとしてもイスが壊れてしまい
上手く乗れてないのに
イスの乗り方ばかり考えていて
(荷重)
乗る為のイスの作り方
(角付け)
に意識がいかないまま
上手く乗れないなと
悩んでいる…
といったような感じですね。
きっとその状態をみたらあなたも、
「乗り方よりもまず
そもそも乗る為のイスを
ちゃんと作ったら?」
となりますよね。
スキーも同じことが言えるわけですね。
今回は【外脚に乗る】という
ワードを例に説明してきましたが、
・ターン前半から捉える
・板をたわませる
・板の走らせる
・板の動きを出す
・足を長くする
・・・
・・・
・・・
などなどスキー界でよく使われるワードを
因数分解する事で
見えていない課題が
見えてくるかもしれません!