スキー オフトレ

【スキー業界唯一】オフトレから雪上までを完全マンツーマンサポート

9割のスキーヤーは基本ポジションが間違っている?オフトレーニングでスクワットが危険な理由 363

読了までの目安時間:約 25分

 


 

あなたはスキー上達という

山を登る時に選ぶ最初の登山口を

間違えていませんか?

 

 

 

前回の記事で

一言でスキーー上達と言っても

色々な山がある事、

そしてとトップ選手の様な

幼少期からスキーをしている人と

一般スキーヤーの方とでは

登っている山が違う事をお伝えしました。

 

アルペンジュニアレーサーから学ぶスキー上達の本流 362

 

 

今回の記事は

一般スキーヤーの方にとっては

少し厳しい現実をお伝えします。

 

 

 

あなたももしかしたら

当てはまっていないか

確認してみてください。

 

 

スキー上達のスタートから違っている基本ポジション

 

実は多くのスキーヤーの方は

そもそも最初の登山口から

間違えているケースが殆どです。

 

 

 

その事が一番わかりやすいのが

スキーで最初に行うであろう

基本ポジションが

正しくとれていない

という状態です。

 

 

そして厄介なことに

その自覚がないスキーヤーがほとんどです。

 

 

 

現に私がいただく質問のメールで

 

 

「正しい基本ポジションを

 取れずに悩んでいます」

 

 

といったものはありません。

 

 

 

しかし、以前にもお伝えしましたが、

これは私個人の感想だけでなく、

ワールドカップレーサーや

技術選トップ選手の

ブーツチューンに携わる

ブーツフィッターの方も常々、

 

 

「そもそもブーツのフィッティングにくる

 9割のスキーヤーは

 基本ポジションが取れていない」

 

 

と言っています。

 

 

もしあなたが

 

 

「基本ポジションは

 何のためにとるんですか?」

 

 

「なぜ今とっているポジションが

 基本ポジションだと言えるのですか?」

 

 

と聞かれて

明確に答えられるでしょうか?

 

 

因みに、

 

 

「そう言われると答えらえない」

 

 

「自分が正しい基本ポジションが

 出来ているか自信がない」

 

 

と思っても

気にしないでくださいね!

 

 

 

 

 

それが当然です!

 

 

 

なぜなら

 

 

そもそも

正しい基本ポジションを

教えてもらう機会が

ないからです!

 

 

 

あるとしたら

 

 

・ジャンプして着地した姿勢

 

・バランスのとりやすい姿勢

 

・上半身とスネの角度が平行

 

 

 

といった抽象的な

表現のものです。

 

 

 

もし本当にジャンプして

着地した姿勢で

正しい基本ポジションが

とれるなら、

ポジションが悪くて悩むスキーヤーは

これほど多くないですよね?

 

 

 

 

またトップ選手の滑りを見ると

上半身とスネの角度が

平行なシーンは少ないです。

 

 

 

基本ポジションが明確なら

腰高なのか低い姿勢なのかで

悩む事もありません!

 

 

 

この事からも分かるように

そもそもはじめの一歩から違っている

つまり登っている山が

違うケースが大半です。

 

 

 

もちろんそれでも

ある程度上達はしていきます。

 

 

 

それこそ登る山が違っていても

ある高さまではいけるので!

 

 

 

でも上達の壁にぶち当たると

結局下山して、標高の高い山に

(上達に繋がりがある技術体系)

登りなおす必要があります。

 

 

 

因みにサポートメンバーの方や

オンライン塾に参加されて

私から基本ポジションの

フィードバックを受けた事がある方なら

基本ポジションの難しさを

よく分かっているかと思います。

 

 

 

では今回は

スキー上達のはじめの一歩となる

重要な基本ポジションですが、

スキーヤーがよく持っている

勘違いを2つご紹介します!

 

 

 

 

スキーの基本ポジションで最もよくあるスクワットとの勘違い

 

まずスキーの基本ポジションにおいて

最もよくある勘違いが

 

 

 

『基本ポジション=スクワット』

 

 

 

といったイメージです!

 

 

 

じつはこのイメージを持っているからこそ
基本ポジションが正しく取れないケースが
非常に多いです。

 

 

もちろん全く違っているという

わけではありません!

 

 

下半身の

『足首』『膝』『股関節』の

3点を連動させて
動かしていくという点では

スクワットも基本ポジションも同じですね!

 

 

ではどの部分が勘違いなのか?

 

 

 

それは

 

 

スクワットは
真下の重力に対して逆らう動作、

もしくは耐えてしゃがむ動作!

 

 

という部分です‼

 

 

 

簡単に言ってしまえば

上下動ですね!

 

 

 

この内容を聞くと一見、

 

 

『スキーも同じでは?』

 

 

と思ったかもしれません。

 

 

しかし本当にその要素が
スキーの基本ポジションに

そのままリンクするのであれば
トレーニングジムのトレーナーが

スキーをしたら
みんな基本ポジションが完璧!
となります。

 

 

 

でもそうならない事は
あなたがオフトレでスクワットに
取り組んだ事があれば
分かりますよね?

 

 

 

さらに他にもスクワットを行う際の

一般的に言われている

意識の部分からみても

分かる事があります!

 

 

 

 

そのスクワットは雪上で後傾とされる動きではないか?

 

 

スクワットを行う時に

あなたはどのような意識を持ちますか?

 

 

また一般的には

どの様な事を注意しなければならないと

言われているでしょうか?

 

 

 

よくあるのが

 

 

 

・膝を前に出さない

 

・お尻を後ろに引いていく

 

 

です!

 

 

 

 

 

 

トレーニングジムや

筋トレ本などでも

この様に解説されていますよね!

 

 

 

さてこのスクワットの正しいやり方と
言われている動作ですが
よく考えてみて下さい。

 

 

 

これって多くのスキーヤーの悩みの種である、

 

 

スネの角度を前に倒せず

(膝を前に出さない)
お尻が後ろに落ちる

後傾ポジション

 

 

ですよね?

 

 

 

要は雪上で直したいと

悩んでいる動作を

一生懸命オフシーズン中に

陸上で取り組んでいる事になります。

 

 

 

ここで気を付けて欲しいのが
だからと言って

スクワットの時に膝を前に出せばいい
というわけではありませんからね!

 

 

 

 

スクワットとスキーの基本ポジションは

そもそも目的が違うので

当然正しいやり方も

変わってくるわけです!

 

 

 

もちろん絶対的な

正解があるわけではないので

もしあなたが

基本ポジション=スクワットのイメージで
理想の滑りが出来ていればOKです!

 

 

 

ではもう1つの基本ポジションに対する

勘違いをお伝えしてましょう!

 

 

 

あなたは基本ポジションに必要な上半身の動作を知っていますか?

 

 

この後お伝えする内容は

“盲点”と言い換えても

いいかもしれません。

 

 

それが

 

 

 

基本ポジション

 

   || 

 

下半身の動作という誤解

 

 

です!!

 

 

その様に思っていなくても

下半身しか動いていなければ

結果としては同じことですからね!

 

 

実はスキーの基本ポジションには

上半身の動作も必要になります!

 

しかしそのような情報は

スキー界ではない為

 

きっとあなたも

 

 

「基本ポジションの上半身の使い方は?」

 

 

と聞かれると困ってしまうはずです。

 

 

このスキーに必要な

上半身の動作を考える為には

まずはスキーならではの

特徴からかんがえる事が重要です!

 

 

 

それは

 

 

 

重力を利用する事が

運動の基本となる

 

 

 

という部分です!

 

 

もちろん他のスポーツも
重力を利用します。

 

 

 

しかしその逆である
ジャンプやダッシュ、
ボールを蹴る、投げる、打つなど
重力に逆らうケースも
多くありますよね?

 

 

 

しかしスキーは
ベースが常に重力を
利用するスポーツです。

 

 

 

そしてこの違いが
陸上トレーニングをしても
雪上の滑りに繋がらない
最大の原因です!

 

 

 

 

なぜなら基本的に

陸上でのトレーニングは
重力に逆らうものですよね?

 

 

逆に重力を利用する為の
トレーニングをしていますか?

と聞かれても
いまいちピンとこないはずです。

 

 

この事は以前に動画でも
お伝えしているので
興味がある方は
こちらの動画を参考にしてみて下さい。

 

 

もちろん重力に逆らう
一般的なトレーンングが
完全にダメだという訳ではありません!

 

 

当たり前ですが
トップ選手たちは
オフシーズンの間に
筋力トレーニングといった
重力に逆らうトレーニングを
行っています。

 

 

でも彼らは

技術レベルが高いのは勿論のこと、

雪上で滑り期間も長いので
筋力をつける為の動作と
実際雪上で行う動作を
きちんと分けて行えます

 

 

 

しかし一般的なスキーヤーの多くは
オフで染み込ませた
身体の使い方が
そのまま雪上で出てしまうんです…。

 

 

例えば切り替えで上に抜ける
といったエラーも
重力に逆らっている動作の一つですね。

 

 

 

このように重力に逆らうトレーニングは
絶対的に悪いわけではないのですが
スキーの技術に結び付けるのであれば
遠回りになる可能性があるという事です。

 

 

では話を戻して
スキーに重要な重力を利用する為の
上半身の動きはどのようなものか?

 

 

 

 

重力を利用する為に習得したい上半身の動作とは?

 

重力を利用する上半身の動作は

逆に陸上で行っている
重力に逆らっている動作を
イメージしてみれば分かりやすいです。

 

 

陸上で立っている時に
無意識で行っている
重力に逆らう上半身の動作は
なんだと思いますか?

 

 

 

それは

 

 

背筋を伸ばす

 

 

といった動作です。

 

 

 

 

胸を張り、腰を反り
真っ直ぐ一本の棒の様に立つ、
いわゆる良い姿勢をとる行為ですね。

 

 

    

 

逆にこれが衰えてくると
重力に引っ張られ
身体が丸まってきてしまいます。

 

 

 

    

 

 

つまり重力を利用する
上半身の動作とは
簡単に言ってしまえば

 

 

 

 

前方に丸まっていく動作です!!

 

 

 

 

実際トップ選手の滑りを横から見れば

背筋は丸まっていますよね?

 

 

 

しかし日常生活に限らず
スポーツにおいても
背筋を伸ばした良い姿勢が求められるのが
一般的ですよね?

 

 

ですから上半身のトレーニングも
重力に負けないように
良い姿勢をとるトレーニングが殆どです。

 

 

トレーンングジムに行って

 

 

 

「スキー上達の為のトレーニングを

 お願いします!」

 

 

 

とトレーナの方に伝えたら

 

 

 

「分かりました!
 それではまず重力に負けて
 丸まるトレーニングを…」

 

 

 

とはなりませんよね(笑)

 

 

 

しかしここで一つ
疑問が出たかもしれません。

 

 

 

重力に引っ張られて
前に丸まっていく姿勢が
求められるのであれば

 

 

 

「私はもともと姿勢が悪く
 背中が丸まっているですが…」

 

 

 

といったケースです。

 

 

確かに現代社会においては
パソコン仕事やスマホの使用姿勢で
前かがみになる事が多い為
姿勢が良い人より悪い人の方が
多いですよね。

 

 

 

実はこれこそが

 

 

基本ポジションで
上半身が意識されない
最大の原因です!!

 

 

 

 

スキーの基本ポジションは猫背ではない‼

 

ここまでの話を

一度おさらいすると、

 

 

スキーの基本ポジションは

下半身だけでなく

上半身の動作も必要!

 

 

その上半身の動作とは

スキーの特性に合わせて

重力を利用する動作

つまり前方に丸まる事

 

 

あれでも現代の多くの人は
そもそも猫背で

上半身は丸まっていませんか?

 

 

といった感じですね!

 

 

確かにスキーにおいて

上半身は丸まる事が必要なら

もうすでにほとんどの人が

達成されていると思ってしまいます。

 

 

しかしここが大きな誤解です!!

 

 

 

もうお気づきかもしれませんが

 

 

 

スキーの基本ポジションで求められる

上半身の丸まりと

一般的に猫背と言われる

上半身の丸まりは別物なんです‼

 

 

ここが明確ではない為

スキーの基本ポジションでは

上半身を丸めるという情報が

広まりません。

 

 

ただ丸めるだけでいいなら

ほとんどの人がすでに

達成していますよね(苦笑)

 

 

では猫背の丸まりと、

スキーに求められる丸まりは

どのように違うのか?

 

 

これはぜひこちらの動画を見て

その違いを確認してください。

 

 

1:30辺りから解説しておりますが、

上体を丸めると言っても、

首、胸、みぞおち、腰と

色々な部分を丸めることが可能です!

 

 

 

ただ、可能ですと

お伝えしておいて申し訳ないのですが

ほとんどのスキーヤーの方は

 

 

首、胸エリアしか

丸める事が出来ません。

 

 

しかしスキーでも求められるのは

もっとしたの腰(腰椎辺り)の

丸まりです!

 

 

違いが分かりましたか?

 

二つ並べると

トップ選手の滑りは

どちらの上半身の丸みを使っているのか

よく分かるはずです。

 

 

もしいまいち自分がどちらの

丸みを使っているのか

分からなければ、

下記のチェックテストを行うと

一発で分かります!

 

スキーに必要な

腰椎の丸みが出来ない人は

このチェックテストは

出来ませんので!

 

 

因みに今回は上半身を丸める事を

前提として話を進めておりますが、

 

 

そもそもスクワットの

意識をしている段階で

上半身は真逆の動きである

反り下がる動作を

してしまっています…。

 

 

当然上半身が反れば

上体を起こし、重力に逆らう動きになる為

本質的なスキーの基本ポジションとは

違った動作になるわけです。

 

 

腰を反るか丸まるかの違いは

こちらの動画が参考になるはずです。

 

 

 

さて今回はスキー上達の

最初の一歩である

基本ポジションについて

深堀をしてきましたが

いかがだったでしょうか?

 

 

思った以上に奥深く、

正しく行う事が

難しというのが

お分かりいただけたと思います。

 

 

 

だからこそ日頃から

 

 

そもそも基本ポジションから

とれていないスキーヤーの方が

大半だとお伝えしているわけです。

 

 

ぜひ今回の記事をきっかけに

あなたの基本ポジションも

見直してみてくださいね!

 

 

もしもっとこういった

スキー上達のポイントが知りたい!

 

という場合は

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スキー技術 基礎スキー

スキー上達に超重要なのになぜ?技術要素から見るとおかしい日本スキー界 360

読了までの目安時間:約 22分

 


 

前回の記事で

 

 

ターン前半からの外向傾が土台で

ターン前半の長い軸は発展系

 

 

という考え方を

 

・身体構造

・ターンスピード

 

という要素から

見ていきました。

 

 

スキーのターン前半が失敗する理由は『長い軸』と『外向傾』を選択するから?359

 

 

ターンスピードに関しては

 

 

『外力が弱くても出来るのは?』

 

 

といった考え方でも

いいかもしれません。

(こっちの方が分かりやすいかな?)

 

 

さて今回は

特に重要な

技術要素の点から

考えていきましょう!

 

 

 

 

技術要素から見るとおかしい日本スキー界の常識

 

技術要素、つまり技術論の話になると

それこそ意見が分かれるので

難しいところですが

ぜひあなたの考えと

照らし合わせてみて下さいね!

 

 

 

もしかしたら

今回のブログ記事の内容や

こちらのYoutubeの動画を見て

 

 

 

「よし、試しにターン前半からの外向傾も

 練習してみよう!」

 

 

と思われたかもしれません。

 

(実際そういったメールが多かったです)

 

 

しかし実を言うと

 

 

スキーヤーの方はほぼ100%

ターン前半からの外向傾を

練習したことがあります!

 

 

これはターン前半の外向傾を

否定している指導者やスキーヤーの方でも

当てはまります!

 

 

 

そうは言っても

 

 

「いやいや渡辺さん、

 これまでそんな練習

 してきたことないですよ!」

 

 

と思ったかもしれません。

 

 

 

ではちょっと考えてみて下さい。

 

 

もしあなたがが

スキー初心者が滑りだす時に

まず初めに教える事はなんですか?

 

 

またご自身が

行ってきた内容を

振りかえってみてもいいです。

 

 

 

滑り出す時なので

板の履き方や、

カニ歩きなどはとばしてください!

 

 

多分

 

【プルークボーゲン】

 

ですよね?

 

 

 

野球の初心者は

キャッチボールや素振り、

 

サッカーの初心者は

パス(ボールを蹴る)からトラップ

 

水泳の初心者は

蹴伸び(腕を真っ直ぐして伸びる)

 

 

といった様に、

スキーのはじめの一歩は

プルークボーゲンです。

 

 

これは以前から

お伝えしている事ですが、

プルークボーゲンとは

言い方を変えると、

両足とも外向傾の状態、

つまりダブル外向傾です。

 

 

さてそのダブル外向傾のまま

ターンをしているという事は

外脚に関してだけですが、

ターン前半からの外向傾をとって

滑っていますよね?

 

 

つまり誰しもが

最初はターン前半からの外向傾で

スキーをスタートしているんです。

 

 

その次にシュテムターン、

開いているプルークスタンスを

閉じる練習に入ると思います。

 

 

因みに念のため説明しておくと

シュテムターンとは

 

 

ターン前半ハの字

 

 

後半脚閉じてパラレル

 

 

 

の繰り返しです。

 

 

 

もちろんシュテムターンになると

正しく出来ていない場合

ターン前半からの外向傾が

出来ないケースもあります。

 

 

スキー検定2級で

シュテムターンの点数が

出ない場合はこのケースに

当てはまりますね。

 

 

イメージが湧かない方は

こちらから

 

 

【スキー検定2級 シュテムターンの注意点!】

 

 

動画の動作を見ても分かるように

これもターン前半はプルークスタンス

つまり外脚外向傾で

その後、足を揃えて

パラレルの外向傾というスタイルです。

 

 

ここまでで分かる通り

プルークボーゲンから

シュテムターンまでは

ターン前半からの外向傾で

滑っているんです。

 

 

 

さてここからが最大のポイントです。

 

 

プルーク、シュテムまでは

ターン前半からの外向傾で練習して

次のパラレルターンではどうでしょうか?

 

 

パラレルでのターン前半からの外向傾は

以前紹介した海外のアルペン動画の

0:15辺りからの滑りや、

 

 

以前からご紹介している

スキーグラフィックで特集された

オーストリアデモの滑りでも

プルークで行っている

ターン前半からの外向傾を

パラレルになっても

行っているのが分かるはずです。

 

引用:スキーグラフィック

 

 

この動画にはシュテムは無いですが

その観点から動画を見ると

分かりやすいかと思います

引用:スキーグラフィック YouTubeチャンネル

 

 

さてここまでで

 

 

プルーク

シュテム

パラレル

 

 

の流れを簡単に説明してきましたが

タイトルにもある

抜けている重要ポイントは

もうお分かりいただけたでしょうか?

 

 

そうそれは

 

 

 

パラレルターンでの

ターン前半からの外向傾

 

 

です。

 

 

 

 

なぜか日本スキー界では

全てがそうだという訳ではありませんが、

パラレルになった途端に

ターン前半からの外向傾ではなく

ターン前半の長い軸と

外向傾より正対が基本

となっています。

 

 

 

あなたは

プルーク→シュテムまでは

行っているのに

なぜパラレルになった途端に

ターン前半からの外向傾は

とばされると思いますか?

 

 

 

ターン前半の外向傾は難しい?

 

なぜパラレルになった途端に

ターン前半からの外向傾を

練習しないのか?

 

 

以前この問いを

メールマガジンの読者の方に

下のですが

回答で多かったのが、

 

 

・ターン前半からの外向傾は

 身体に負担がかかる

 

 

・パラレルになると

 動作自体が難しい

 

 

・腰が外れて内倒する危険性がある

 

 

・楽に滑るには長い軸で

 正対の方が良いから

 

 

 

といった内容でした。

 

 

要は

 

 

パラレルでの

ターン前半からの外向傾は

難易度が高く、

身体にも負担がかかる為

 

 

といったイメージですよね

 

 

では

 

 

ターン前半の外向傾は

難易度が高いのか?

 

 

という部分を

考えていきましょう!

 

 

 

確かにターン前半からの外向傾は

意識してもなかなか出来ないスキーヤーが

多くいます。

 

 

また出来たと思っても

腰が外れる、内倒するといった

エラーが出るケースがほとんどです。

 

 

一方長い軸は

傾けば良いだけなので簡単だ!

 

 

といった考えですよね!

 

 

確かにこの考えは正しくて

ターン前半からの外向傾よりも

ただ棒立ちのまま傾くだけの方が

簡単です。

 

 

 

ですからゲレンデを滑る

多くのスキーヤーは

ターン前半からの外向傾より

長い軸で内側に傾くように

滑ってきます。

 

 

あれ?でも少し前の記事を

思い出してみて下さい。

 

 

滑走スピードから見た時に

長い軸はスピードが無ければ出来ないけど

外向傾はその場(滑走スピードが0)で

できる事から

 

 

【滑走スピードの要素】から見ると

外向傾の方が長い軸より

難易度が低い

 

 

という話でしたよね?

 

 

これでは話が矛盾してしまうのが

分かるでしょうか?

 

 

この様な話をすると

 

 

「いやいや滑走スピードが多少あって

 外力(遠心力など)を利用できる方が

 難易度が低いのでは?」

 

 

といった意見が出てきます。

 

 

ではさらに急斜面で

滑走スピードが上がった場合

どうでしょうか?

 

 

もちろんイメージ通り滑れていれば

問題ありませんが、

多くの場合は、

 

 

・ターン前半に外脚に乗る感覚がなくなる

・内倒してしまう

・ターン後半ズレ落ちる

・暴走してしまう

 

 

といったエラーが出る

スキーヤーがほとんどです。

 

 

つまりこれまでの話をまとめると、

長い軸の難易度は

 

 

・滑走スピード0(停止状態)

 またそれに近い低速だと

 長い軸の難易度は高い

 

 

・しかし滑走スピードが程よい中速だと

 外力が助けてくれるため

 ただ傾けば良いだけで

 長い軸の難易度は低い

 

 

・しかしさらにそこから

 滑走スピードが高速になると

 長い軸をとってもズレ落ちたり

 暴走してしまったりと

 トップ選手のように

 エラーなく長い軸をとるのは

 難易度が非常に高い

 

 

といった流れになります。

 

 

 

速度を斜度に置き換えても

分かりやすいです。

(低速→緩斜面 高速→急斜面)

 

 

この流れの意味する事が

何だか分かるでしょうか?

 

 

簡単にいってしまえば

速度(斜度)と難易度が比例していない

という事です。

 

 

 

因みに上記の流れに当てはまる

スキーヤーは、

他の技術要素も当てはまります。

 

 

 

低速(緩斜面)小回り→苦手、止まってしまう

(難易度 高)

 

 

中速(中斜面)小回り→まぁ何とかなります

(難易度 低)

 

 

高速(急斜面)小回り→暴走、板回せない

(難易度 高)

 

 

この速度と難易度が

比例していないという事は

ずばり言ってしまいますが、

 

 

 

繋がりのない技術

 

 

 

という事です!

 

 

 

 

ではターン前半からの外向傾は

どうでしょうか?

 

 

 

意識して取り組まれたことがない場合も

あると思うので、

プルークボーゲンかシュテムターンで

考えてみて下さい。

 

 

 

低速(緩斜面)は

当然ながら簡単ですよね!

 

 

 

そこから高速(斜度が上がる)にしたがって、

どんどん外力が強くなるので

外脚がつらくなってきます。

 

 

急斜面高速で

プルークボーゲンは

脚がパンパンになりますよね(苦笑)

 

 

この事から分かるように

 

プルークやシュテムターンといった

ターン前半からの

外向傾は速度が上がるほど

難易度が上がるという

比例関係にあります。

 

 

ここまでの話を聞くと

 

 

 

「なるほど!

 

 ターン前半の外向傾は

 速度(斜度)に対して

 難易度が比例しているけど

 ターン前半の長い軸は

 比例してないから

 ターン前半からの外向傾が

 正しい基本だという事ですね!」

 

 

と思われたでしょうか?

 

 

実はそうではありません!

 

 

長い軸もきちんと

比例しているんです!

 

 

正しくは

 

 

反比例

 

 

ですね。

 

 

 

「?」マークが

浮かんでいると思いますので

説明します。

 

 

 

 

滑走スピードが上がるほどターン前半の長い軸は作りやすい?

 

よく雑誌などの表紙で

長い軸で深い傾きを作っている

写真があると思います。

 

 

あれとってもカッコいいですよね!

 

 

何を隠そう私も

これだけターン前半の外向傾やら、

股関節やら言っておきながら

プロフィール写真では

長い軸で深い傾きの写真を

使っています。

(かっこつけているわけです(笑))

 

 

ではこのような長い軸で

深い傾きを作ろうと思ったら

滑走スピードを

上げると思いますか?

下げると思いますか?

 

 

当然ですがうんと助走をつけて

スピードをあげて入っていきます!

 

 

そうでないと

長い軸で雪面スレスレに

傾いていくことは出来ないからです。

 

 

つまりは

 

 

滑走スピードが上がるほど

長い軸をとって滑っていく難易度は

低くなる

 

 

わけです。

 

 

しかしあくまでも

低速で行う状況との比較あって

長い軸で深く傾く技術自体は

基本的に難しいです。

 

 

選手達の滑りで

ターン前半に長い軸で滑っている映像も

急斜面でスピードが

出ているシーンですよね?

 

 

つまり長い軸で滑ることは

滑走スピード(斜度)と難易度が

反比例になっています。

 

 

さらにさらに

この話のスタートを

思い出してください。

 

 

そもそもパラレルで

ターン前半の外向傾に

取り組まれない理由は

 

『難易度が高いから』

 

というイメージが多い

という話でしたよね?

 

 

あれ?

でも先ほどのプルークや

シュテムターンの話からすると

低速であるほど難易度は低い、

つまり簡単なはずです。

 

 

 

パラレルになった途端に

難易度が変わるんですというのは

少しおかしいですよね?

 

※ここものすごく重要です!

 

 

 

つまりターン前半からの外向傾でも

比例関係が生まれていない現象が

多くのスキーヤーに起きているんです。

 

 

 

トップ選手達はみな、

ターン前半の外向傾と

ターン前半の長い軸

どちらも比例(反比例)関係が働いている

 

 

一方多くの一般スキーヤーは

ターン前半の外向傾と

ターン前半の長い軸

どちらも比例関係が生まれていない。

 

 

これぞまさに

 

 

 

“登っている山【技術体系】

 が違っています”

 

 

 

という事です。

 

 

因みにこの登っている山については

次回の記事で詳しく解説しますね!

 

 

 

因みに先ほどは例に出しませんでしたが、

アルペンスキーにおいても

SL(回転)→DH(滑降)に

したがって外向傾のシーンが減り

長い軸の割合が増えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

もちろんSLでも超ハイスピードですし、

ターン弧も関係してきてはいますが。

 

 

 

その一方で、

一般的なスキーヤーには

そんなにスピードを出さずに

楽に滑るのであれば

棒立ちで長い軸のまま傾いてタラ~と

いった真逆の理論

広がっているというわけです。

 

 

この様に根本的に

登っている山(技術体系)が違う事が

そもそもの問題点なのですが、

この登っている山と言われても

いまいちピンと来ないかもしれませんので

次回詳しく解説しますね!

 

 

 

 

スキー技術 基礎スキー

スキーのターン前半が失敗する理由は『長い軸』と『外向傾』を選択するから?359

読了までの目安時間:約 24分

 


 

2つのターン前半を理解したら…

 

前回の記事で

今回ターン前半の特集を組んだ

理由の一つである

 

 

 

ターン前半の長い軸と

ターン前半から外向傾をとる事が

整理できていない指導や

アドバイスのせいで

上達のチャンスを潰されている

スキーヤーが多い

 

 

といった内容を

お伝えしました。

 

残酷な真実!ターン前半を指導されても上達しないスキーヤーがいる理由は? 358

 

以前メールマガジンでも

同じような内容を

配信したのですが、

読んだ方たちから

 

 

 

「私もまさに

 メールで戴いた内容の

 状態でした!」

 

 

 

といった内容のメールを多くいただき、

改めてこの様な状況で

スキー上達を阻まれている

スキーヤーの方が多いんだなと

実感しました。

 

 

 

今回配信した内容を通して

少しでもそういったスキーヤーの方達の

助けになれば嬉しいです。

 

 

 

今回の記事は

ターン前半の特集をした

2つ目の理由です。

 

 

 

以前youtubeで配信した

 

【どちらが正解?

2つのターン前半は

まるで違う動作なのか】

 

の内容や、

これまでのブログを通して

あなたは

 

 

・ターン前半の長い軸

・ターン前半からの外向傾

 

 

をどのように整理したでしょうか?

 

 

 

多くの場合、

 

 

「結局両者とも

 メリット・デメリットがあるから

 好みや、その時の状況に合わせて

 使い分ければいいのでは?」

 

 

「両方とも練習する

 意識を持つようにしよう!」

 

 

といった結論に着地します。

 

 

 

その考えは勿論正解なのですが、

見落とさないで欲しい

大事な部分があります。

 

 

それは

 

 

 

使い分けることが

出来る人限定の話

 

 

 

という事です。

 

 

どちらのターン前半も

思い通り出せるのであれば、

好みや状況によって

使い分けていくイメージで

問題ないと思います。

 

 

ただ、多くのスキーヤーの方は

この2つを正しく使い分ける事が

出来ていません。

 

 

 

なぜ多くのスキーヤーの方は

この長い軸と外向傾を

使い分けられないのか

簡単にお伝えしていきます。

 

 

 

 

ターン前半を『使い分ける』という事の勘違い

 

 

そもそも『使い分ける』と聞くと

どのようなイメージを持つでしょうか?

 

 

AとBがあって(2択でなくてもいいですが)

そのどちらかを選択していく

イメージかと思います。

 

 

 

 

しかしここで勘違いしがちなのが

 

 

 

『使い分ける』事と

『選択する』事の混同

 

 

です。

 

 

 

この2つは一見似ているのですが

前提が違います。

 

 

 

例えば紙を切る時に、

はさみとカッターがあって

その紙の厚さや、

どのような切り方をしたいかによって

ハサミを選ぶ事は

『選択する』事でもあり

『使い分ける』事でもあると思います。

 

 

 

でも小さな子供が

ハサミしか使えない場合、

ハサミとカッターがあって

ハサミを選ぶ事は

『選択』はしていても

使い分けているわけでは

ありませんよね?

 

 

 

要は選ぶと言っても

 

 

どちらも選べる前提で

Aを選ぶのと

Aしかできないから

Aを選ぶのとでは

似て非なる状況

 

 

 

だという事です。

 

 

 

今回のターン前半でいえば

 

 

『どちらも出来るけど

 長い軸を選択する』

 

 

『自分は長い軸の方が好みだから

 ターン前半からの外向傾は

 出来なくても問題ないとして

 長い軸を目指していく』

 

 

似ているようで違うんです。

 

 

 

少し小難しい話になりましたが

 

 

『使い分ける』

 

 

『選択する』

 

 

 

この2つは

その人の前提よって変わる事が

まずはおわかりいただけたでしょうか?

 

 

 

そして多くのスキーヤーの方が

使い分けるのではなく

こっちの滑りを目指そうと

“選択”してしまっているんです。

 

 

 

「えっ、でもターン前半の

 長い軸の滑りが理想だから

 ターン前半からの外向傾が

 出来なくても問題ないのでは?」

 

 

と思ったかもしれません。

 

 

 

確かに先ほどの

ハサミとカッターの例ですと

『紙を切る』という

目標を達成できるのであれば

別にハサミしか使えなくても

問題ないのでは?

と言えますよね。

 

 

 

ではなぜ

ターン前半の長い軸と外向傾は

使い分けるのはいいけど

選択するのはまずいのでしょうか?

 

 

 

ターン前半の『長い軸』と『外向傾』に対する1番の誤解

 

 

別に長い軸で深い傾きをする滑りが

目標だから、ターン前半からの

外向傾は出来なくてもいい

 

 

 

 

 

この考え方こそ

多くのスキーヤーの方が持つ

大きな誤解なんです!!

 

 

 

上記の様な

 

 

 

『長い軸が好みだから

 外向傾は出来なくてもいい』

 

 

という考え方は

言い方を変えると

長い軸と外向傾を

同列のものと捉えています。

 

 

 

同列と言われても

いまいちピンと

来ないかもしれませんので

またジャンケンを例に出して

説明しますね。

 

 

 

以前お伝えしたような

心理学や身体的要素を抜きにすると

グー、チョキ、パーの強さは

同列ですよね?

 

 

 

グーだけチョキとパー両方に勝てて

あとの2つはどちらかにしか勝てない

といった絶対的な強さの違いはありません。

 

 

違う言い方をすれば

グーしか出せなくても

ジャンケンを1回するのであれば

強さは変わらないという事です。

(何回もすると

 この人グーしか出さないと

 バレますがw)

 

 

つまり

 

他のチョキ、パーが

手で作れなくても

ジャンケンで勝つことができる

 

という事です。

 

 

 

これは前回のハサミとカッターで言うと

ハサミしか使えなくても

紙を切る事は出来るので

シンプルに『紙を切る』という

目的に対してだけ言えば

ハサミもカッターも同列です。

 

 

この話を先ほどの

スキーに当てはめると

ターン前半の長い軸が出来れば

ターン前半の外向傾ができなくても

自分の目的とする滑りは

長い軸のターン前半だから問題ない

というのも同列です。

 

 

しかしこのターン前半の

長い軸と外向傾は

ジャンケンのグー、チョキ、パーの

同列のものを選択するのとは

少し違うんです。

 

 

なぜなら何度もお伝えしていますが

 

 

 

ターン前半の長い軸と

ターン前半からの外向傾は

繋がりのあるものだから!!

 

 

 

です。

 

 

もう少し詳しく言うと

 

 

片方を土台として

もう片方は発展系

 

 

 

です!。

 

 

さてターン前半の長い軸と

ターン前半からの外向傾、

どちらが土台で

どちらが発展系でしょうか?

 

 

 

ターン前半の土台はどちらか?

 

 

例えばスキー初心者の人が、

 

 

「私は板を揃えて滑るのが理想だから

 その板がハの字になる

 プルークボーゲンは

 出来なくてもいいです!」

 

 

と言っていたらどうでしょうか?

(そんな人見たことないですがw)

 

 

これはパラレルと

プルークボーゲンを

“同列”して捉え

“選択している”状態です。

 

 

しかし、このように言われたら

 

 

 

「いやいやパラレルになる為に

 まずはプルークボーゲンで

 練習していきましょうね」

 

 

となりますよね。

 

 

プルークボーゲンという土台があって

パラレルターンという発展系に

繋がっていくわけです。

 

 

 

もちろんどちらも出来るようになると、

普通に滑る時はパラレルでも

状況によっては

プルークスタンスを選ぶといった様に

“使い分け”になっていきます。

 

 

 

実はそれと同じように

ターン前半の長い軸と

ターン前半からの外向傾も

土台と発展系なのですが、

意外と同列に捉えてしまっている

ケースが多いです。

 

 

 

ではまず解決しておきたい

ターン前半の長い軸と

ターン前半からの外向傾

どちらが土台で

どちらが発展系なのか?

 

 

これは予想がついていると思いますが、

 

 

ターン前半からの

外向傾が土台で

ターン前半の長い軸が発展系

 

 

です!

 

 

     

 

 

ではなぜ外向傾が土台で

長い軸が発展系なのか?

という今回最大のテーマに

触れていきたいと思います。

 

 

この答えを出すには

当然ですが

 

 

土台と発展を決めている要素

 

 

を導き出すことが

重要になります。

 

 

 

例えば今回何度も例に出てきている

ジャンケンを例にして考えてみましょう。

 

 

 

まだジャンケンをしたことない

小さな子が最初にやるべき事は

何でしょうか?

 

 

 

まずは指を握ったり開いたりする

運動を覚える事からですよね?

 

 

 

つまり

グー、パー運動が土台

となるわけです。

 

 

 

その発展系として

親指、薬指、小指は曲げて

人差し指、中指は伸ばすといった

分離運動になっていきます。

 

 

 

今回じゃんけんの

土台と発展を決めている要素は

身体動作の特徴でした。

 

 

この事から分かるように

 

「チョキを出せれば

 グー、パー出せなくても

 ジャンケンできるよね?」

 

という考えと

 

「パーを出せれば

 グー、チョキ出せなくても

 ジャンケンできるよね?」

 

 

 

という考えは

両者とも理論上は正解なのですが

現実問題、後者は可能ですが

前者は身体の構造上難しい

という事になります。

 

 

 

これと同じように

 

「長い軸をとる滑りが

 目標だから、ターン前半からの

 外向傾は出来なくてもいい」

 

 

という考えと

 

 

「ターン前半からの外向傾が

 目標だから、

 ターン前半に長い軸をとる滑りは

 出来なくてもいい」

 

 

も両者とも理論上は正しいのですが

現実問題、前者は難しいんです。

 

 

ではジャンケンと同じように

スキーでは

ターン前半の外向傾が土台で

ターン前半の長い軸が発展だと

決めている要素は何でしょうか?

 

 

 

 

ターン前半の土台と発展を決めている重要要素は?

 

 

土台と発展を決めている要素は

1つではない為

たくさんの正解があっていいのですが

 

 

『その答えにたどり着いた要素は何か?』

 

 

といった部分は

明確にしておいた方が

スキー技術を整理するうえでは

重要となります。

 

 

 

①身体要素

 

例えば、先ほど例に出した

ジャンケンで言えば

人間が習得していく指の運動が

グーパーから始まり

その後チョキが出来るようになるといった

身体要素

グーパー土台でチョキが発展系

という順序を導き出した理由です。

 

 

 

因みにこの考えをベースに

人間は立位がベースだから

外向傾やひねりなどの前に

まずは正対で板の上に真っ直ぐ立つ

いわゆる棒立ちの様な滑りを

土台として考える指導者もいます。

 

 

もちろんその流れで

スキーが上達していくるのであれば

その方にとっては

問題ないのですが、

 

 

なぜ多くのスキー強豪国が

外向傾を基本としているのか?

 

 

については

きちんと理解しておく必要があります。

 

 

 

因みに余談ですが

身体要素も色々な角度から見ると

立位がベースとは限りません。

 

 

 

話し出すと恐ろしく

長くなる自信があるので

ちょっとにしておきますが

面倒な方は読み飛ばしてください(笑)

 

 

小さい子のジャンケンのように

人間の動作習得(身体要素)を

ベースに考えるなら

赤ちゃんから振り返るので

基本は立位ではないですよね。

 

引用:一般財団法人日本コアコンディショニング協会

 

 

 

寝返り、ずりばい(はいずり)、

お座り、ハイハイ、立位です。

(お座りとハイハイは

逆のケースもあります)

 

 

 

さて外向傾の動作と

赤ちゃんの動きの

関連を見ていきましょう!

 

 

 

外向傾は股関節の

内旋、外旋(ひねり)、

屈曲、伸展(曲げ、伸ばし)

外転内転(開く、閉じる)

のミックスです。

 

 

イメージしやすい例で言うと

ちょっと前に流行った

開脚してベタッと床につく前屈は

股関節の

 

 

外転(開く)

屈曲(曲げる)

外旋(外ひねり)

 

 

ですね。

 

 

外向傾は

外脚(内旋、屈曲、外転)

内脚(外旋、屈曲、内転)

 

 

となります。

 

 

赤ちゃんが寝返りからお座り、

ハイハイ、までで

かなり股関節を使います。

(外旋ベースであまり内旋はしませんが)

 

 

またつかまり立ちをして

よろよろと横に倒れる時は

よくスキーヤーが行う

壁や机に手をついて

内側に傾いてとる外向傾姿勢に近い事から

考え方によっては

外向傾の方が立位よりも

土台ともいえます。

 

 

小さい子は股関節からの外向傾なんて

何の苦労もなくとれますし、

脇を持って横にスライドしてあげれば

ワールドカップレーサーの外向傾です(笑)

 

 

 

 

いろいろ小難しく

書きましたが、

何が言いたいかというと

 

 

赤ちゃんの頃かから遡れば

立位よりも股関節をいっぱい

動かす動作習得の方が早いので

外向傾の方が土台と考える事もできる

 

 

といった内容です!

(かなり無理やりですが)

 

 

 

さて話も本題に戻して

身体要素では

ターン前半からの外向傾が土台

ターン前半の長い軸が発展系

という考えが分かりづらいので

別の要素から見ていきます。

 

 

②滑走スピード

 

まず分かりやすいのは

滑走スピードです。

 

 

ターン前半からの外向傾と

ターン前半の長い軸、

どちらが滑走スピードが

必要となるでしょうか?

 

 

 

 

さてこの答えが

簡単に分かる方法があります。

 

 

 

それは滑走スピードを

ゼロにして考えてみる事です。

 

 

要はその場で止まっても

できるかどうかですね。

 

 

イメージしてもらうと

分かると思いますが、

ターン前半の長い軸は

内脚に乗れば多少

板の傾きは作れますが、

基本的には外力が無いと

倒れてしまいます。

 

 

 

その場で止まっているという事は

外力は下方向の重力しかないので

殆ど板の傾きは作れませんよね?

 

 

 

一方外向傾の方は

上手くバランスをとって行えば

止まった状態でも

板の傾きを作る事が出来ます。

 

 

この事から

 

 

ターン前半からの外向傾は

低速でも出来るのに対して

ターン前半の長い軸で

板を傾けて行くのは

深くなればなるほど

高速域で外力が必要

 

 

 

となるわけです。

 

 

 

言わなくても分かると思いますが、

スキーは低速よりも高速の方が

技術が求められるので

滑走スピードという要素で見ると

 

ターン前半からの外向傾が土台

ターン前半の長い軸が発展

 

という理由が見えてきます。

 

 

これはあくまでも一例で

他の要素からも

理由を導き出す事が出来ます。

 

 

全てお伝えすると長くなりますので

今回はここまでにしておきますが、

もっと重要なのは

技術要素からみて土台と発展を

決めていく事だと思います。

 

 

あまり大きな声では言えないですが

日本スキー界の常識ですと

この技術要素の土台から発展が

少しおかしな状態になってます。

 

 

その部分については

次回の記事から解説していきますので

楽しみにしていてください。

 

 

 

スキー技術 基礎スキー 身体論(フィジカル関係)

全日本スキー技術選のトップ選手達は、本当にターン前半は長い軸か?アルペンスキーとの比較は? 357

読了までの目安時間:約 18分

 


 

誤解されている技術選トップ選手達の滑り

 

前回の記事で

日本スキー界において

意見が分かれる

ターン前半の長い軸と外向傾について

お伝えしました。

 

 

まずはこちらの記事を読んでからの方が

今回の記事の本質が分かるので

まだあなたがご覧になってない場合は

まずはこちらからどうぞ!

 

 

スキー上達の分岐点!スキー界が持つターン前半問題とは? 356

 

 

さて前回の記事の最後に

 

 

 

ターン前半の長い軸の

デメリットやエラーに

注目されない理由は

技術選の滑りの影響では?

 

 

といった声をご紹介しました。

 

 

 

 

確かにその通りの

部分もあるかと思います。

 

 

 

ただ今回確認して欲しいのは

まさに今お伝えした

 

 

技術選のトップ選手=長い軸なのか?

 

 

 

という所です。

 

 

 

例えばスキーグラフィックの
2020年5月号で
技術選に出場予定だった
選手達の大回りの連続写真が
掲載されています。

 

 

その中で注目して欲しいのが
3年連続女子チャンピオンとなっている
栗山未来選手の滑りです。

 

 

3連覇しているという事は
基礎スキー界においても
そうとう認められている
という事ですよね?

 

 

では栗山未来選手の
滑りをご覧ください。

 

 

引用:スキーグラフィック 2020年5月号

 

 

いかがでしょうか?

 

カッコイイですよね!

でも「あれ?」と
感じた部分はありませんでしたか?

 

 

もう1度ターン前半部分となる
8,9番辺りを見てください。

 

 

 

この滑りは下記の長い軸と外向傾

どちらに近いでしょうか?

 

 

 

きっと長い軸をとって
入ってくるというよりは
かなり強めにターン前半から
外向傾をとっていますよね?

 

 

「この写真のシーンが
 たまたまなのでは?」

 

 

 

と思うかもしれませんが、
栗山未来選手は前々から、
股関節をターン前半から
結構強めに入れてくるタイプの
滑りをする選手です。

 

 

つまり何が言いたいかというと

 

 

ターン前半から
股関節をしっかり入れて
外向傾をとってきても
技術選では評価される

 

 

という事です。

 

 

本当にターン前半は
長い軸でなければいけないのであれば
この滑りが評価されるのは
おかしいですよね?

 

 

 

実際にメールマガジンで

こちらの記事を紹介した時に

 

 

 

「こうやって連続写真で見ると
 かなり前半から
 股関節を入れて
 外向傾になっていて
 驚きました。」

 

 

「たしかにこれは腰外れでも
 違和感があまりなく
 一般スキーヤーが行うと
 腰外れに見えるという事は
 フォーム以外の事も
 関係しているんだと
 気付きました!」

 

 

といった感じの

感想をいただきました!

 

 

新たな気づきがあったようで
嬉しいです!

 

 

 

感想にもあるように、
静止画だけみると、
ターン前半の長い軸というよりは
外向傾のイメージですし、
腰外れかと聞かれれば
そうだと思います。

 

 

しかし実際の滑りをみると
そういった事が
気にならないくらい
素晴らしい滑りをしていますよね!

 

 

 

実は以前から
栗山未来選手が
連続で優勝をするように
なったのをきっかけに
今回テーマにしている

 

 

『ターン前半からの外向傾の
認識も変わるのではないか?』

 

 

と密かに思っていました。

 

 

 

しかしお察しの通り、
実際の現場では

いまだターン前半は

長い軸でなければダメ
という考え方は根強いです。

 

 

なぜ技術選では
ある程度認められているのに
一般的な解釈としては
NGなのでしょうか?

 

 

 

技術選のトップ選手は長い軸も外向傾も両方いる?

 

もしかしたら

 

 

「たまたま栗山未来選手だけ
 特徴的なのでは?」

 

 

「他の選手は長い軸で滑っていますよね?」

 

と思われたかもしれません。

 

 

 

もちろん長い軸で滑る選手が多いですが
栗山選手の様に
ターン前半に外向傾を
とってくる選手もいます。

 

 

分かりやすい代表例を
またスキーグラフィック2020年5月号から
抜粋しましたので
参考にしてみて下さい。

 

 

長い軸か、外向傾(くの字)か
いまいち分からないという方の為に
外脚、外腰、外肩を
赤い点線で結んでおきました。

 

 

これで判断しやすいと思います。

 

 

 

引用:スキーグラフィック2020年5月号

 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

 

上から

 

①栗山 未来 選手
②佐藤 栄一 選手
③大場 優希 選手
④丸山 貴雄 選手

 

です。

 

 

 

 

いずれも技術選トップ選手達ですが

 

 

①外向傾
②長い軸
③外向傾
④長い軸

 

 

と並んでいるのが
分かるでしょうか?

 

 

前回の記事で

ターン前半に
外向傾をとってくるのは
何故いけないのか?

 

 

といった問いかけをしましたよね?

 

 

その時に出てきたのが

 

 

 

・腰外れになると
 お尻が落ちて後傾になる

 

 

・腰が内側に入り内倒になり
 外脚に乗れない

 

 

・X脚になる

 

 

・腰が外れてシェーレンになっていると
 言われます。

 

 

・板の真上に腰が無いから
 しっかりと板に乗れない

 

 

・外脚に強く乗りすぎてしまって
 内脚を使えず、両足バランスよく
 荷重できない

 

 

 

といったものでした。

 

 

さて上記の

ターン前半から外向傾をとると
起こるデメリットや
指導で言われてきた内容が
今回紹介したトップ選手達にも
当てはまるか考えてみて下さい。

 

 

 

当たり前ですが、
内倒、後傾、シェーレン、X脚もないですし、
板をたわませられない、
走りが出ないという事もありません

 

 

 

また長い軸でないと

基礎スキーでは
評価されないといった認識もありますが、
基礎スキーの最高峰である
技術選でしっかり評価されています

 

 

因みにこの画像を見ると
男子選手は長い軸で
女子選手は外向傾に
なりやすいのでは?

 

 

と思ったかもしれませんが、
ある意味正解で、
それにもきちんと理由があります。

 

 

この理由も知ると
とっても面白いんですが、
今回は

 

 

『ターン前半の外向傾は悪いと
されている理由は基礎スキーの影響か?

 

 

 

でも基礎スキーの最高峰である
技術選トップ選手だと
ターン前半の外向傾をとっても
評価されている』

 

 

といった部分がテーマなので
またの機会とさせていただきます。

 

 

 

さて今回ご紹介した内容からも
分かるように、
技術選の影響がないとも言えませんが、
技術選自体はターン前半の外向傾を
絶対NGとしているわけではない
というのがお分かりいただけたでしょうか?

 

 

ではこれまで

全日本技術選手権という

基礎スキーをメインにお伝えしてきましたが

アルペンスキーはどうでしょうか?

 

 

アルペンスキーはターン前半外向傾か?

 

 

長い軸は基礎スキーの影響が強いと
言われる一方で
ターン前半の外向傾が強いと
『アルペンっぽい』という
ワードもちらほら出てきます。

 

ではターン前半から外向傾をとる滑りは
アルペンスキーっぽいと
言われるところを見ていきましょう!

 

 

ちょっと基礎スキーの話題が続いたので
もしあなたが
アルペンスキーヤーでしたら
お待たせしました!(笑)

 

 

因みに一般的にターン前半から
外向傾を強くとるシルエットは
アルペンスキーっぽいと
言われている点に関しては
知っているでしょうか?

 

 

海外スキーのシルエットが
日本よりも外向傾が強く見えるのも
アルペンスキーを
基本としているからでは?
という点からも

 

 

アルペンスキー
=ターン前半から外向傾強い

というのは、
あながち間違いでは
ないように思えます。

 

 

ではあなたは
『アルペンっぽいすべり』
と聞いてどのような滑りを
想像しますか?

 

 

例えばこの動画様な滑りは
アルペンっぽい滑りに
見えるのではないでしょうか?

 

 

 

引用:Peter Szollosチャンネル

 

まぁアルペンっぽいというか
がっつりアルペンスキーヤー
なんですが(笑)

 

この動画のように
ターン前半からしっかり
外向傾をとってくる滑りは
レーサーの特徴のように
感じている方が多いと思います。

 

 

実際日本のスキースクールなどで
この動画の様な滑りや
練習をしているケースは
少ないですよね。

 

 

フルカービングはともかく
ズラシて滑るという基本練習でも
この動画0:15辺りから
行っているような

 

 

 

【ターン前半から外向傾ベースの
 ズラシ練習】

 

 

よりも

 

 

【体軸はまっすぐで
 身体は正対でのズラシ】

 

 

というのが指導の基本のように感じます

 

(もちろんそうじゃない
 スキースクールもあるかと思いますが)

 

 

 

 

ここまでの話や動画では

 

 

ターン前半からの外向傾は
・アルペンスキーヤーの特徴
・アルペンっぽい滑り
・レーサー滑り

 

といったイメージは
あながち間違っていないように思えます。

 

 

しかし本当にそうでしょうか?

 

 

 

アルペンスキーもターン前半の長い軸がある

 

それでは深い傾きでおなじみ?の
アメリカ代表テッドリゲティ選手の
フリースキーの動画を見てみましょう!

 

引用:U.S. Ski & Snowboard Sport Educationチャンネル

 

 

今回のテーマとはズレますが
アルペンスキーのジュニア選手や
もしくはその保護者の方は
ぜひこの中で語られている内容にも
注目して欲しいところです。

 

 

英語が分からなくても
YouTubeの機能にある
自動翻訳である程度
日本語字幕になりますので!
(右下に字幕のボタンがあります)

 

 

もう1つ、2018/19シーズン
女子ワールドカップ総合3位になった
ウェンディ・ホルデナー選手が
日本に来た時の動画が
スキーグラフィック2019 8月号で
紹介されているのでこちらもどうぞ

 

引用:スキーグラフィックチャンネル

 

さていかがだったでしょうか?

ターン前半からの
外向傾は強いかと言われたら

そんな事はないですよね?

 

 

長い軸で滑っている様に

見えるかと思います。

 

 

この様に

 

 

アルペンスキーでも

ターン前半に

長い軸の滑りもあれば

外向傾をとってくる滑りもある

 

 

という事です。

 

 

さて今回の記事で

技術選、アルペンスキーに限らず

ターン前半長い軸で滑る選手もいれば

前半から外向傾で滑る選手もいる事が

おわかりいただけたでしょうか?

 

 

 

このことから

一つの真実が浮かび上がってきます。

 

 

 

それは

 

 

 

トップ選手は

長い軸でも外向傾でも

関係なく滑れる!

 

 

 

という事です!

 

 

その一方で一般スキーヤーや

その指導現場では

長い軸はOK外向傾はダメといった

本質から離れた部分を

指摘しているという事です。

 

 

なぜこのような事が

起こっているのか?

 

 

次回いよいよ真相に迫ります!

 

 

 

 

 

スキー技術 基礎スキー

スキー上達の分岐点!スキー界が持つターン前半問題とは? 356

読了までの目安時間:約 21分

 


 

スキー界で意見が分かれる2つのターン前半

 

あなたはスキーのターン前半の

滑走イメージを

どのように持っているでしょうか?

 

 

 

以前youtubeで
2つのターン前半についての
分析動画を配信しました。

 

 

2のターン前半とは

 

 

軸の長いターン前半

 

 

 

と日本では腰外れと言われる

 

 

外向傾が強いターン前半

 

 

 

です。

 

 

 

今回のメルマガは
この部分を深堀しますので
まだご覧になっていない方は
まず動画をご覧になって
この2つのターン前半を
イメージをしておいてください。

 

 

 

 

 

冒頭でもお伝えした様に
一般的に日本のスキー界では
黄色いウェアの
股関節での角付けベースの滑りは

 

 

・腰外れ

・外向傾強すぎ

・ターン前半は長い軸でなければダメ!

 

 

とされています。

 

 

しかし実をいうと、

 

 

 

ターン前半に長い軸を

とろうとしているから

上達が出来ないスキーヤーが

多発している!!

 

 

という問題があります。

 

 

なぜターン前半に長い軸を

とろうとすると

上達が阻まれるのか?

 

 

またターン前半の外向傾は

なぜ悪者扱いされて

練習されないのか?

 

 

 

これは日本のスキー界において

かなり根深い問題なので

今回の記事できちんと整理していって下さい!

 

 

 

ターン後半はどちらも同じ?

 

 

まず整理しておきたいのが、

 

 

このターン前半の長い軸と外向傾は

全く違う動作なのか?

 

 

という点です。

 

 

 

本当に違う動作であるなら

どちらかが合っていて

どちらかが間違っているという意見も

分かります。

 

しかしここで不思議な現象が起きます。

 

 

 

ターン後半のシルエットを

ご覧ください。

 

 

 

 

 

ターン前半を長い軸で滑ろうが、

外向傾で滑ろうが

 

 

 

ターン後半は同じになります!

 

 

 

つまりタイミングや、
各関節の動きの量など
細かい部分は違えど
本質的に全く違う動きをしているわけでは
ないという事です。

 

 

全く違う動きをしているのであれば
後半に同じような動きに
収まる事はないですよね?

 

 

しかしながら
実際コメントにもあるように
黄色いウェアの
股関節ベースの滑りをすると
周りから色々と言われることは
もちろんの事
指導者からもダメ出しが入るケースが
ほとんどです。

 

ですから当然

 

 

「この2つの滑りが
本質的には同じなわけないじゃん!」

 

 

といった考えは

スキー界にはあまりなく
一般的な考えとしては
まだまだ

 

【ターン前半からの外向傾は悪】

 

 

が続きそうです。

 

 

 

 

なぜターン前半の外向傾は悪なのか?

 

ではそもそもターン前半の外向傾は
なぜ悪いといわれているのか?

という部分に切り込んでいきましょう!

 

もしかしたらあなたも
ターン前半からの外向傾は
いかがなものか?
と思われているかもしれません。
(それで全然OKですからね!)

 

 

 

また周りや指導者の方から
指摘をされていて
悩んでいるケースも
少なくないかと思います。

 

 

ただ意外と考えてみると
ターン前半腰が外れていると
“指摘”されただけで、
そもそもなぜ悪いのか?
具体的にどうすれば直るのか?
といった“指導”をされた事が
ないケースも多いです。

 

 

以前メールマガジンの読者さん向けに

 

 

「なぜターン前半の外向傾は

 悪いと言われていると思いますか?」

 

 

といったアンケートを行いました。。

 

 

 

予想通り、
ご自身の考えや
指導者から言われた内容として
多かったのが

 

 

・腰外れになると
 お尻が落ちて後傾になる

 

 

・腰が内側に入り内倒になり
 外脚に乗れない

 

 

・X脚になる

 

 

・腰が外れてシェーレンになっていると
 言われます。

 

 

・板の真上に腰が無いから
 しっかりと板に乗れない

 

 

・外脚に強く乗りすぎてしまって
 内脚を使えず、両足バランスよく
 荷重できない

 

 

などなどですね。

 

 

 

これらはどれも
ターン前半に外向傾をとる事で
いわゆる腰外れになり、
それによって起こるエラーです。

 

 

さてまず確認して欲しい
重要なポイントがあります。

 

 

それは

 

 

 

ターン前半から外向傾をとると
絶対にそうなるか?

 

という部分です。

 

 

 

ここが本当に重要で

絶対にそうなる動作であるなら

確かにターン前半の外向傾は

悪い動作と言えるでしょう。

 

 

しかし、冒頭でご紹介した
動画を見ていただくと
お分かりいただけると思います。

 

ターン前半から
股関節を使った外向傾をとった

黄色のウェアの方の滑りでも
上記で出て来るような

 

 

・内倒
・X脚
・シェーレン
・外脚に乗れない

 

 

というのは
出ていないですよね?

 

 

しかし、実際に
ターン前半から外向傾をとると
上記に上げた癖が出るケースが出る
スキーヤーの方が多いです。

 

このようにターン前半から
外向傾をとっても
エラーが出ない人もいれば
エラーが出てしまう人もいます。

 

つまり、

 

 

 

 

ターン前半からの外向傾が
エラーなのではなく、
外向傾のやり方にエラーがある!

 

 

という事です。

 

 

ここが本当に重要なポイントです!!

 

 

この2つは同じようで
まるで違う意味があります。

 

 

前者はターン前半の外向傾=悪に
対して
後者はやり方によっては悪になる
というニュアンスですので。

 

 

ほんのちょっとの事なんですが、
指導者から

 

 

「ターン前半外向傾が強すぎる!
腰が外れている!」

 

 

と言われるか

 

 

「ターン前半から
外向傾を意識する事自体は
悪くないんだけど……」

 

 

といった前置きの言葉が一言入るかで
その後の方向性は大きく変わります。

 

 

前者は、ターン前半の外向=悪
後者は、やり方や状況による

 

 

という事ですから。

 

 

 

これまでに紹介したように
長い軸だろうが
ターン前半から外向傾が強かろうが
最後はしっかり外脚に乗る為に
外向傾になるというゴールは
同じです。

 

 

 

因みに私の動画の
ターン前半の外向傾は
まだ若干抑えている方で
海外の映像では
これでもかというくらい
ターン前半から外向傾を
とる練習をする動画が
たくさんあります。

 

そんな中でもとっておきの
ターン前半の鬼外向傾です(笑)

 

引用:bergfexチャンネル

 

 

こんなにやらなくても
いいですけどね(笑)

 

でもこれだけターン前半から
外向傾をとっても
内倒もシェーレンもX脚もありません。

 

 

外腰を前に出してと
日本ではよく言われますが、

この滑りは恐ろしいくらい

外腰が後ろに引けています(笑)

 

 

ただこの動画の最後に
内側の手を雪面に付けてするターンの時には
軸の長い滑りになっていますよね。

 

 

 

ここまでで
ターン前半の強い外向傾をとる事が
間違いなのではなく、
とる事によって出やすいエラーが
間違いであるという事
お分かりいただけたでしょうか?

 

 

ここを混同しているスキーヤーの方は
非常に多いです。

 

 

さてここでちょっと不思議な事に
お気づきでしょうか?

 

 

ターン前半に強い外向傾をとる事による
デメリットはその動作そのものが悪いと
勘違いさせるほどに広まっているのに対し
ターン前半の長い軸をとる事の
デメリットはどうでしょうか?

 

 

当然ですがターン前半の長い軸にも
メリットデメリットがあります。

しかしながら

 

 

「ターン前半に長い軸はとってはダメだよ!」

 

 

と言われたことはありますか?

 

 

多分ないと思います(笑)

なぜターン前半の外向傾は
デメリットが強調されて
ターン前半の長い軸のデメリットは
一般的に言われていないのか?

 

 

次はこの部分を解説していきます。

 

 

 

なぜターン前半の長い軸のデメリットは注目されないのか?

 

 

これまでの話で

ターン前半に外向傾をとるデメリットは
その動作そのものが悪いと
勘違いさせるほどに広まっている事が

おわかりいただけたと思います。

 

 

 

ではターン前半の長い軸をとる事の
デメリットはどうでしょうか?

 

 

「ターン前半の長い軸はNGだ!」

 

 

と言われた経験が
あなたはありますか?

 

 

またそのような情報や意見を

聞いたことがありますか?

 

 

多分ないですよね(笑)

 

 

ターン前半の長い軸が正解で
ターン前半の外向傾は間違い
という日本スキー界からすれば
当たり前の結果です。

 

 

 

でも当然ながら
ターン前半の長い軸を
とる事による出やすいエラーがある
デメリットもあります。

 

 

ターン前半の長い軸をとると
出やすいエラーとは何か?

 

 

それはyoutubeでも
配信しましたが、
ターン後半に外向傾がとれず
外脚に乗れないというエラーです。

 

 

 

 

 

動画内でお伝えしている様に
ターン前半に長い軸を意識して
内側に傾いていくと
そのまま山側(斜面上)に傾いてしまい
谷側(斜面下)にある
外脚に乗れないエラーが出やすくなる
デメリットがあります。

 

 

もちろんこの動画は
ターン後半に注目していますが
ターン前半に内倒するケース
よくありますね。

 

 

このデメリットの影響を受けている
スキーヤーは本当に多いです。

 

 

しかし、この様なデメリットが
ターン前半の長い軸にはありつつも
なぜかターン前半の長い軸=悪いという
混同は起きません

 

 

ターン前半の内倒は
そのまま内倒していると指摘され
ターン後半の内倒は
ターン後半しっかり外脚に乗れてない
と指摘されます。

 

 

なぜターン前半の外向傾は
その動作が間違いと認識され
ターン前半の長い軸は
エラー動作と

認識されないのでしょうか?

 

 

あなたにはわかりますか?

 

 

 

スキー技術選の滑りをゴールに設定する弊害とは?

 

これまで話を
ざっくりまとめると

 

 

 

・ターン前半からの外向傾も
 ターン前半の長い軸も
 どちらにもデメリットがある

 

 

 

・しかしターン前半からの外向傾は
 動作そのものがエラーだと混同され
 ターン前半の長い軸は
 混同されるどころか
 そのデメリットにすら
 あまり着目されてない

 

 

 
といった内容でした。

 

 

「ターン前半外向傾が強いから
 エラー動作が出る!」

 

という指摘は受けても

 

 

「ターン前半長い軸をとるから
 エラー動作が出る!」

 

 

と言われた経験はないかと思います。

 

 

 

ではなぜターン前半の長い軸は
エラー動作と混同されないばかりか
デメリットにもあまり着目されないのか?

 

この内容も以前メールマガジンで

アンケートを取ったのですが

最も多かったものをまとめると

 

 

 

 

日本のスキー技術のベースとなる
スキー検定や指導要綱が
基礎スキー、技術選ベースだから

 

 

 

 

といった内容のものでした。

 

 

 

確かに基礎スキーと呼ばれる文化は
日本独自のものであり
(最近は韓国とかにも広まっていますよね!)
その最高峰が全日本技術選手権、
通称【技術選】ですね!

 

 

 

アルペンやスキージャンプ、
ノルディックなどの
いわゆる競技種目とされるものは
SAJの競技本部が統括しているのに対し、
技術選は教育本部が開催していることから
スキー指導に強い影響があるのは
事実かと思います。

 

 

 

それゆえ技術選で求められる滑りが
そのままスキー検定や
スクールの指導に反映されるため
技術選で表現されない滑りは
NG動作であるという
考えが浸透しているというのが
日本スキー界の現状ですね。

 

 

確かに先ほど紹介した
海外インストラクターの動画の様な
ターン前半で恐ろしいくらい
外向傾をとって滑ってくる選手は
見ませんよね(笑)

 

 

 

 

ここまでお伝えすると

 

 

技術選をはじめとした
基礎スキーという文化が
ターン前半は長い軸が正しくて
ターン前半からの外向傾は
間違えていると考える原因

 

 

の様に思えます。

 

 

もちろんその影響は
無いとは言えませんが
本当に全て技術選のせいなのか?

 

 

という部分についても
考える事は重要です。

 

 

 

そこをここから深堀すると

また長くなってしまうので

次回の記事でお伝えしていこうと思います。

 

 

 

まずは、今回お伝えしたかった

 

 

 

・ターン前半からの外向傾は

 悪いとされているけど

 その理由は正しく動作ができなかった時のエラーや

 そのエラーが出やすいという

 デメリットに注目されているだけ

 

 

 

・ターン前半の長い軸も
 エラーやデメリットが

 同じようにある

 

 

 

・しかしターン前半からの外向傾は
 動作そのものがエラーだと混同され
 ターン前半の長い軸は
 混同されるどころか
 そのデメリットにすら
 あまり着目されてない

 

 

 

 
ここら辺が整理出来ていれば

問題ありません。

 

 

それでは次回の記事を

お楽しみに!

 

 

 

 

 

スキー技術 基礎スキー

多くのスキーヤーが出来ない、スキー上達に必須のひねり動作と足首の動作 355

読了までの目安時間:約 11分

 


スキーに必要な股関節と足首の動作とは何か?

 

 

前回の記事でyoutubeで配信した
オフトレチャレンジ動作を
お伝えしてきました。

 

絶対確認!!スキーオフトレをする前にチャレンジしたい5つのテスト! 354

こういった動作が出来るかどうかは
ただチェックするだけでなく
ゲーム性もあり面白いですよね!

 

 

今回はその中で

特に多くのスキーヤーが

正しくできていない

ひねり動作が分かる

チェックテスト②を

解説していきます!

 

 

この動作は、
よくチームや部活動などで
ジュニア選手達に
行ってもらっていました。

 

 

ただ単純に、
スキーには股関節が重要だから
柔らかく使えるトレーニングをしても
正直ジュニアはつまらないですが
これならゲーム性があって
楽しんでとりくめますよね!

 

 

 

因みに簡単に出来てしまう人は
靴下を履いて行うと
滑りやすくなるので
更に難易度が上がります。

顔に本が落ちてこないように
お気を付けください(笑)

 

 

さてここから本題です!
メルマガではこのチャレンジ動作は
スキーにどう繋がっているのか
少し解説していきたいと思います!

 

 

まずは最初にとるスタートの姿勢ですが
この状態を作るだけでも
かなりきつい人が
多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

見た目通り股関節が動かなければ
この体制は取れないのですが
ハムストリングス(モモの裏)が
硬い人は厳しいかと思います。

 

 

実際のスキーにおいては
ここまでの柔軟性は
求められてないかもしれませんが
硬いせいで動きをロックしてしまうという
弊害もあることから
ある程度の可動域は欲しいところです。

 

 

そしてもう1つ
重要なポイントがあります!

 

それは

 

足首です!!

 

 

 

 

 

じつはこの動作は
股関節の柔軟性と
タイトルに書いてあるものの
それと同じぐらい
足首の柔らかさが重要です

 

 

 

なぜなら
どんなに股関節が柔らかくても
足首が硬いと
本を床と並行にできません

 

 

このスタートポジションをとる為に
ハムストリングス(モモ裏)の柔軟性と
足首の可動域が必要だという事を
まずは頭に入れておいてください。

 

 

 

あなたのハムストリングスの

柔軟性を知りたい場合は

こちらのテストを

参考にしてみてくださいね!

 

 

さて次にスタートポジションの

後に行われる

回転運動について
お伝えします!

 

ここにもスキーに重要な動きが
隠れています。

 

 

 

 

これぞスキーに必須のひねり動作

 

実はこのチャレンジ動作には
スキーに共通する
とても重要な動作があります。

 

それはもうお気づきだと思いますが

 

 

【ひねり】

 

です!

 

 

 

ただ、単純にひねりと言っても
2つのひねりが隠れています。

 

 

 

この動作が出来ない場合は
どちらのひねりが出来ていないのか?
はたまたどっちも出来ていないのか?
まずはこの部分を
明確にする必要がありますね!

 

 

まず2つのひねりとは

 

 

 

【股関節のひねり】

 

【体幹部のひねり】

 

 

 

です!

 

 

股関節のひねりは
見たまんまですが
この体幹のひねりが意外と
出来ていないケースが多いです。

 

 

Youtubeの動画は
設定で(画面右下の歯車マーク)
動画速度を変更できるので
スローモーションにして
見ていくと分かりやすいのですが
回転しだした最初は
まず上体から回しているのが
分かるでしょうか?

 

 

 

脚はスタート状態をキープしたまま
上半身だけカメラ正面にひねる事で
股関節が開かれた状態になります。

 

 

 

その後に今度は
股関節を内側にひねる形で
脚を回してうつぶせになっていきます。

 

 

 

簡単に言ってしまえば

 

 

上半身のひねり

股関節のひねり

 

 

 

という順番で、
仰向けからうつ伏せに
なっているという事です!

 

 

この順序が逆になってしまったり、
同時に動くと、
すぐに足裏に乗せている本が
落ちてしまうので気を付けてください。

 

 

これを元に他の動作も見ていくと
股関節のひねりか
上体のひねりか
必ずどちらかから
スタートしているのが見えてきます!

 

 

このチャレンジ動作が
出来ない方は
是非この部分を意識してみて下さいね!

 

 

多くのスキーヤーが出来ない『ひねり動作の分離』

さて次はもう少しだけ深堀して
このチャレンジ動作をもとに
多くのスキーヤーが抱える
上体のひねりと
股関節のひねりの問題点を
解説していきます!

 

 

 

先ほどは簡単に
【上半身のひねり】
【股関節のひねり】
を交互にやる事を
お伝えしましたが、
なかなか意識しても出来ないケースが
多いかもしれません。

 

 

なぜなら最も難しいのが

 

 

 

2つを分離する事

 

だからです。

 

 

 

なぜこの2つの動作は
分離することが
難しいのか?

 

 

こちらの動画の動作を
行うとまず何が起きるかというと
足裏に乗せている本を
落とさないように意識する際
身体全体が固まります。

 

 

すると

上半身をひねろうとすると
股関節(下半身)も一緒に動いてしまい、
股関節をひねろうとすると
上半身も動いてしまいます

 

 

まさにスキーでも同じような事が
起こっていて、
滑走中は無意識で全身が固まるので
上半身と下半身の分離が出来ません!

 

 

さらに、

 

 

 

「外脚にもっと力をくわえて!」

 

「上半身をフォールラインに固定して」

 

 

といった様な
いわゆる力んで固まる方向性の
指導が入るので余計分離が出来ません。

 

 

そしてダメ押しが
オフトレで体幹トレーニングで
さらに固めるトレーニング……

 

 

一般的に身体がガチガチに
固まってしまうスキーヤーと
ゆるゆるで動いてしまうスキーヤー
どちらが多いでしょうか?

 

もちろんあなたが
後者に当てはまるのであれば
固めるトレーニングも
必要になってきます。

 

 

しかし多くのスキーヤーが
しなやかに動けず悩んでいるのであれば
最優先で行うべきことが
違うというのが
見えてくるのではないでしょうか?

 

 

ぜひ今回のチャレンジ動作を通じて
上半身と下半身が
力みやすい状況の中でも
分離できるかチェックしてみて下さいね!

 

 

スキー技術 基礎スキー 身体論(フィジカル関係)

徹底解析!スキー教程には載っていない技術の全体像を知り上達に繋げる! 352

読了までの目安時間:約 15分

 


 

 

スキーの練習内容を決める2つの段階

 

今回のお伝えする内容は
スキー技術の全体像を考えるうえで
重要なものとなります。

 

 

全体像をみるので
すこし抽象的な表現となりますが、
来シーズンに向けて
自分がどの立ち位置にいるのか
ヒントにしてみて下さい。

 

 

因みに少し難しい技術論に
なるかもしれないので
いまいちピンとこない場合は
スルーしてくださいね!

 

 

 

私が指導をするうえで
大きな段階として考えているのが

 

 

圧をためる事が

練習の主となる
【荷重期】

 

 

圧をどう解放していくかが
練習が主となる
【解放期】

 

 

 

の2つです。

 

この様な練習段階としてのワードは
スキー界にありません。

 

 

あくまでも私が指導の中で
個人的に意識している部分ですので、

「へぇ~そういった考え方しているんだぁ」

といった感じで
この後の内容を読んで
何となくイメージして
いただければと思います。

 

 

スキーでよく言われているのは

 

 

 

『板をたわませて走らせる』

 

 

 

といった表現です。

 

 

 

 

もちろんシチュエーションによって
技術は変わりますし、
絶対的な正解という訳ではありませんが、
(フリースキーやモーグルは
空中もありますし)

アルペンスキー、基礎スキー、
においてはおおむね
この方向性かと思います。

 

 

【荷重期】での練習は
“板をたわませて”の部分であり
バネで例えるなら、
潰してググっと力をためる部分です。

 

  

 

【解放期】での練習は
“板を走らせる”の部分であり
縮んだバネをどんな風にとばそうか?
という部分ですね。

 

 

そしてここからが重要なんですが、
殆どのスキーヤーの方に
必要な練習内容は
ほぼ【荷重期】の段階であり
【解放期】の練習が主となるケースは稀です!

 

 

 

ただどれくらいの
技術レベルまでが
【荷重期】で
どのレベルからが
【解放期】か
いまいちピンとこないかもしれません。

 

 

私の感覚では
基礎スキーで言うと
クラウンに受かるくらいから
クラウンでどんどん加点を
出せるくらいで
(地域の差はありますが
全日本に出るくらい?)

 

練習内容として

【荷重期】から【解放期】へ
移り変わっていくイメージです。

 

 

 

この様な内容をお伝えすると

「いやいやクラウンを受かるには
板の走りが必要だから解放が・・・」

と思うかもしれませんが、
冒頭でもお伝えした様に
あくまでも私個人の考え方ですので
参考程度に思っておいてください。

 

 

この後もう少し詳し説明していきますが、
当然クラウンに受かるレベルは
板の走りは必要だと思います。

 

 

それでもまだ

【荷重期】の段階だと
考えています。

 

 

その理由については
例を出して考えてみましょう!

 

 

なぜスキー検定クラウン合格レベルでも荷重期なのか?

あくまでも
これまでお伝えした通り
個人的な考えなので
これが正しい理論だと言うわけではなく
参考程度に読み進めてみて下さい。

 

 

ではなぜスキー検定クラウン合格の様な

エキスパートレベルでも
【荷重期】と判断して
練習を考えているのかについて

解説していきます。

 

 

技術レベルが分かりやすい様に
バッジテストで表現しますが、
テクニカルからクラウンをとるとなると
板の走りなどはとても重要かと思います。

 

 

それなのになぜ
クラウンを受かるレベルでも
【荷重期】と判断して
練習を考えているのか?

 

 

 

それは

 

 

ハイスピードで

質のいい荷重をすれば
板は十分走るからです!

 

 

 

ここでのポイントは
“質のいい”荷重です!

 

 

荷重の練習と聞くと
どんどん強く荷重出来ている様に
練習していくのだと
思うかもしれません。

 

 

しかし実際は
滑走スピードが上がるにつれて
外力がどんどん高まりますので
板との距離感やタイミングなど
荷重の方法だけでなく
荷重をする時の環境を整える
微妙な調整の練習が重要になってきます。

 

 

ですから、
質のいい荷重を
追い求めていく練習をしていけば
自然と板の走りが
生まれてくるという事です。

 

 

これは一般的に
よく言われている事ですが、
アルペンスキーを行っていると
板の走りが違うといった
内容があります。
(あくまでも絶対というわけではなく
一般的にです。)

 

 

私もまだ基礎スキーという世界を
イマイチよく分かっていなくても
クラウン受験する時に
周りの受験生の方や検定員の方に

 

 

「アルペンやってたでしょ?
 板の走りが違うね!」

 

 

といった様な事を
言っていただけました。

 

 

 

まぁ、

 

 

「もうちょっと抑えて

 滑ってきてもいいよ」

 

 

とも言われもしたので
裏を返せば
とにかくガンガン滑っていくけど
あまり美しい滑りではなかったとも
言えますが(笑)

 

 

でもその当時は
板がズレ落ちたり逃げたりしないように
一番良いポイントに乗る、
つまり荷重は意識しても
板の走りを出す為の
解放を意識したこともなく
当然分かりもしません。

 

 

 

ですから経験談としても
とにかくハイスピードで
きちんと板に荷重が出来れば
一応クラウンはとれた

という事になります。

 

 

こういった経緯も踏まえ
とにかくベースとして
荷重動作そのものも勿論ですし、
荷重に関係する環境づくりなど含め
荷重をメインに練習することが
殆どのスキーヤーに
当てはまる事かと思います。

 

 

では荷重期の練習で

相当な技術レベルまで

いけるとしたら、

解放期は何をするのか?

 

 

 

解放とは切りかえ動作であり荷重動作でもある?

さてここからは【

解放期】について
少しお伝えしていこうかと思いますが
正直言って読み飛ばしてもらっても
良いと思っています(笑)

 

 

これまでにお伝えした通り
殆どのスキーヤーの方は
荷重期の練習で十分だからです。

 

 

そして少し厄介なのが
解放期であっても
荷重の練習は行われるからです。

 

 

もう少し正しいニュアンスで
言うのであれば、

 

 

 

 

 

解放する行為は

荷重でもあるからです!

 

 

 



 

 

はいもう意味が分かりませんよね(笑)

 

 

たまにこういった難しい内容を書くと

 

 

「全く何のことだか分からなくて
 落ち込みます…」

 

 

といった感想をもらいますが
それで全然問題ありません!

 

 

 

むしろ分からなくていいぐらいです!
(じゃあ、書くなよ!といった声も
 聞こえてきそうですが(笑))

 

 

ただ、たまにマニアックな方が
こういった難解な内容を
楽しみにしているケースもあるので
暫くお付き合いくださいね!

 

 

さて話を戻して

解放とは荷重でもあるとは
どういうことなのか
触れていきたいと思います。

 

 

 

 

あなたは板を解放すると聞くと
どのようなイメージが浮かびますか?

 

 

簡単に言うと
ググっと板に力が加わっている状態を
やめるという事ですよね?

 

 

少し前に
『板をたわませて走らせる』を
バネで例えると
『バネを縮ませてとばす』と
表現しました。

 

 

 

バネを押しつぶして
その行為をやめると
ボヨーンと跳ね上がると思います。

 

 

 

その押しつぶすのをやめることが
解放ですね!

 

 

スキーで言うと
板の傾き(角付け)が
反対に変わるタイミングとも
解放と言えます。

 

 

そのタイミングとは
いわゆる【切り替え】ですね!

 

 

 

話をまとめると

 

 

前のターンで

板にたまった力を
切り替えを通じて

解放していく

 

 

 

という事です。

 

 

では長い前置きを終えて
ここからが本題です。

 

 

冒頭でお伝えした
『解放とは切り替えであり荷重である』
について触れていきましょう!

 

 

頭の中で
右外脚ターン(左ターン)をしているところを
想像してください。

 

 

その際右外脚に荷重するには
左右どちら側に
身体を寄せていくイメージでしょうか?

 

 

 

当たり前ですが右外脚なので
右側に身体を寄せていきますよね?

 

 

 

 

ではそのまま切り換えたとして
次の左外脚ターン(右ターン)の前半は
身体はどちらに傾いていく
イメージでしょうか?

 

 

ターン前半の内傾角と
呼ばれるくらいですので、
左外脚の内側、つまり右側に傾いて
ターン前半を作っていく
イメージだと思います。

 

 

さぁここまでの話で
『解放とは切り替えであり荷重である』の
意図する部分が
お分かりいただけたでしょうか?

 

 

 

画像を並べてみると

よく分かりますが、
荷重するのも右側で
切り替えを通じて
次のターン前半に傾いていく
いわゆる解放も右側です。

 

 

荷重と解放(切り替え)は同じ方向に
移動していっていますよね?

 

まずこの部分をきちんと
頭の中で整理してみて下さいね!

 

 

 

さてここまでで

スキー上達の全体像が分かり、

スキーの練習内容を決める

【荷重期】と【解放期】

についてお伝えしてきました。

 

 

またそこから解放期に至っては

 

 

『解放とは切り替えであり荷重である』

 

 

というやや難解な内容を

お伝えしました。

 

 

この部分は整理が必要なので

次回の記事でより詳しく解説しますね!

 

 

その前に、自分はいま

何を練習するべき時期(段階)なのか?

という部分は

一度考えてみてください。

 

 

自分の段階に合った練習内容を

行っていないと、

練習内容自体は正しくても

上達の妨げになってしまうケース

よくあるので!

 

 

 

 

スキー技術 基礎スキー

スキーロボットから分かる前後差誤解とスキーの本質!さらにはオフトレの順序まで!? 331

読了までの目安時間:約 15分

 


 

これまでの記事で

股関節を主体とする動作での

滑りをお伝えしました。

 

 

股関節の動きだけで

ほぼほぼ人間がスキーしているのと

同じ様にスキーロボットも

滑っていますよね!

 

 

普段私の発信で

股関節の動きのことを

最優先でお伝えしている理由が

何となくでも伝わると嬉しいです。

 

 

 

さて今回は少し変わった動作を

主体とした滑りをご紹介します!

 

 

この動画を通して

見ていただいているのであれば

お気づきかもしれませんが

前後差を主体とした滑りです。

 

 

スキーロボットの動画の

3:03~3:25をご覧ください。

※引用 福井大学の清水史郎先生 youtubeより

 

内脚を引き

外脚を前に出す事で

ターンが出来ていますよね!

 

 

テレマークスキーは

まさにこのような動作が

ベースとなっています!

 

 

戦車が方向転換する時も

外側のキャタピラが前に進み

内側のキャタピラが後ろに進むと

その場でクルッと回転します。

 

 

この原理をベースに考える

選手や指導者は

 

 

「外脚を前に出して

 内脚を後ろに引く!」

 

「テレマークがそうでしょ!」

 

 

という指導内容を

良く使います。

 

 

 

これも一見論理的に

問題ない様に思えますが

実は大きな弱点も潜んでいます。

 

 

基本となる動作と真逆の現象が起きる

 

 

それは

 

 

股関節主体の滑りとは

前後差が逆になる!

 

 

という部分です。

 

 

このスキーロボットの動画で

最後に股関節主体の滑りが

出ていますが

5:08秒辺りと5:20秒辺りで

一時停止をしてみると

よく分かります。

 

前後差はどうなっているでしょうか?

 

 

これまでにお伝えした

外脚前、内脚引くとは逆で

外脚が後ろ、内脚が前なのが

お分かりいただけるでしょうか?

 

 

実は股関節が正しく使えると

このテレマークの様な

前後差とは逆の現象が生まれます。

 

 

これは以前ご紹介した

テッドリゲティ選手の

映像でも同じように

ワールドカップ選手の滑りを

上から撮影した動画をみても

上記と同じ前後差が生まれます。

 

 

 

※引用 テッドリゲティ選手Facebookより

 

 

 

オーストリアメソッドの

ベースとなっている

アルペン基本姿勢も

内脚をブーツ程前に出して

外脚が後ろになる前後差をつけると

説明があります。

 

 

 

逆にスキーロボットの

前後差動作を主体とした滑りを

もう一度見ていただくと

股関節の動きはほぼなく、

足首の曲げ伸ばしが主体ですよね?

 

 

実際スキーはブーツを履いているので

テレマークはブーツの踵が浮く仕組みで

この動作を再現しています。

 

 

つまりテレマークの様な

板が前後に動かしやすい上体ですと

これだけで曲がれて楽なのですが、

 

 

 

実際ハイスピードで

強い外力に耐えなければ

いけない場合はこの外脚前で内脚引く

という動作主体の滑りだと

厳しくなります。

 

 

また冒頭でもお伝えした

外脚前内脚引くと

提唱している指導者の多くも

実際ハイスピードの小回りを行うと

外脚後ろ、内脚前の

前後差になっています

 

 

これは意識と

実際の現象のズレの場合が

多いですね。

(本人はそう意識で滑っていても

 実際の現象は違う状態の事)

 

 

これを分かって上で

意識しているんであれば

問題ありませんし、

外脚前の内脚引く動作を

主体としたスキーロボットの滑りが

自分の目指す理想形の滑りなのであれば

OKです!

 

 

 

意外と人間が行うと

外脚前の内脚引く動作以外に

たくさんの動作が入っています。

 

 

今回ご紹介した様に

本当に外脚前の内脚引く動作だけ

使って滑ると

こういう滑りになるんだという事は

頭に入れておいてくださいね!

 

 

 

あなたはどこの関節を主体に練習をしていますか?

 

さてこれまでに
スキーロボットの滑りを通して、

 

『ある一つの動作を主体としたら
 どの様な滑りになるのか?』

 

という部分を見てきました。

 

 

・足の曲げ伸ばしが主体

・股関節の左右の動きが主体

・股関節のひねりが主体

(実際は左右の動きも含まれている)

 

・足の前後差が主体

 

 

あなたがが思い描く理想の滑りは
どの動作が主体の滑りだったでしょうか?

 

どれもターンはできるわけなので
沢山の技術論が溢れているのも
仕方がないようにも思えます。

 

 

では最後にお伝えしたいのは

今回ご紹介している

動作の複合系です!

 

 

これまでにさんざん動画を
ご覧いただいているので
すでにお気づきかもしれませんが、
スキーロボットの動画の
3:57~4:24をご覧ください。

 

 

※引用 福井大学の清水史郎先生 youtubeより

まさにスキーですよね!!

このスキーロボットの滑りには
どの動作が含まれているか
分かるでしょうか?

 

 

見た目だけで言うと
その少し前の
股関節のひねり動作主体
滑りと似ていますが
もう1つ大きな要素が
含まれています。

 

それがこのスキーロボットシリーズの
最初にお伝えした
脚部の曲げ伸ばしです!

 

 

3:57で一瞬スキーロボットが
沈み込むのが分かるでしょうか?

その後切り替えの時に
足の長さが伸びています。

 

この曲げ伸ばしが加わる事で
より一層上手に滑る人間の動きに
近づきますよね!

 

 

なぜこれほどまでに
人間の滑りに近いのかと言うと
スキーの基本となる
3要素がきちんと出来ているからです。

 

 

その3要素は

 

 

1.角付け(股関節の左右の動き)

2.回旋(股関節のひねり)

3.荷重(足の曲げ伸ばし)

 

 

ですね!

 

スキーロボットが行っている動作は
ばっちりこの3要素を満たしています!

 

 

さてここで気を付けたいのが
脚の曲げ伸ばしと言っても、
このシリーズの最初に紹介した
脚の曲げ伸ばし主体の滑りとは
真逆の動きだという事です!

 

 

動画の最初に戻ると
脚の曲げ伸ばし主体での
滑りがありますが、
外脚を伸ばすことをきっかけに
ターンをして、
切り替えの時に曲げて
戻していますよね?

 

一方今回ご紹介している
股関節のひねり+左右の動きと
組み合わせた足の曲げ伸ばしは
ターン合わせて脚を曲げていき、
切り替えで伸ばしています。

でもこのような内容を聞くと

 

 

「あれ?ターン前半で脚を長くするって
 言われてきたんですが?」

 

 

「脚を長くすることで
 力が出るって習ってきました!」

 

 

という意見も多いです。

 

 

これには色々とからくりがあるので
違う機会にお伝えしますが、
まずはスキーロボットの動画を見て
どちらの滑りが自分とって良いと感じるか
確かめてみてください。

 

 

このシリーズの最初に
お伝えした通り、
ロボットの良いところは
プログラムされている動作以外の
余計な事をしないところです!

 

 

人間は色々な動作を
それこそ無意識に組みわせているので
実際に本人が着目している動作とは
別の動作を行っているケースは
珍しくありません。

 

だからこそ
人それぞれいう事が違うし、
指導内容も違います。

 

ただ今回のスキーロボットを
見ていただくと分かると思いますが
ベースとなる動きは
実はシンプルなんです。

 

 

今回はプログラムされた動作を

ただこなすだけですが、

ここにさらに画像分析や

音声認識による

コミュニケーションといった

AI機能が入ったとすれば・・・

 

 

分かりやすい見本に、

的確な分析、表現、

ですからこのテーマの最初に

【スキー指導はAIロボットに奪われる?】

といったブログタイトルを書いたわけです。

 

 

ただ一つ誤解しないよう言っておくと
シンプル=簡単ではありませんからね!

 

 

 

さらにスキーロボットから学ぶオフトレの取り組み

 

最後に雪上技術だけではなく

オフトレの取り組みべき順序まで

スキーロボットから学んじゃいましょう!

 

 

それは

『自分が行っている取り組みとの
 照らし合わせ』

です!

 

 

と、言われても
イメージが湧かないと思いますので
具体的にお伝えしていきます。

 

 

 

まずこのスキーロボットは
動力を持っていません!

 

 

 

ただ落下しているだけですよね?

要は自らエネルギーを発しているわけでは
ないという事です。

 

 

その落下中に
様々な関節となる部分を
動かしている事で
ターンをしています

 

 

でも多くのスキーヤーが
オフトレなどでまず取り組むのが
自ら発するエネルギーを鍛える
取り組みです。

 

 

もちろんこのロボットが
フニャフニャの素材で
出来ているのであれば
動作をしてもそこにかかる
力に耐えられず
すぐに転倒してしまいます。

 

 

それと同じように
スキーをしていて
その外力に耐えられず
崩れ落ちてしまう、
へたりこんでしまうのであれば、

ロボットが素材の剛性を
確保するのと同じように
その力を確保する事は最優先です。

 

 

でもそうでないとしたら
最優先で行うべき取り組みは
なんでしょうか?

 

 

 

そしてその最優先で
取り組むべき内容として
もうひとつ注目して欲しいのが
このスキーロボットは
下半身しか動かしていない
という点です。

 

 

人間には多くの関節があり
自由に動かせるのに対して
このスキーロボットは
股関節の部分と
膝足首の曲げ伸ばししかありません

 

 

 

その股関節も私たちの様な
自由度はありませんし、
上半身にいたっては
ただの塊です。

 

 

ですがスキーの3要素を満たした
滑りはとてもスムーズで
上手でしたよね!

 

 

きっとあなたも
これまでに

上半身の向きや腕の構え、
ストックの位置や
目線の方向など

様々な事を言われたり
意識していると思います。

 

もちろんそれが
間違っているわけではありませんが、
最優先で取り組むべきは
いま意識している事なのか?

 

 

というのはスキーロボットの
滑りを通して
一度シーズン前に
考えてみてください!

 

 

シーズンで目指すべき方向を
間違えるとそのシーズンが
水の泡になってしまう事は
珍しくない事なので!

 

スキー技術 トレーニング論 基礎スキー 身体論(フィジカル関係)

AIにスキー指導は奪われる?スキーロボットから学ぶ動作の本質 329

読了までの目安時間:約 13分

 


 

最近ではよくAIに仕事が奪われると

言われておりますが、

スキー指導はまだまだ人間の仕事だと

思われている方が殆どだと思います。

 

 

しかし実際は

そうではない可能性が私はあると

思っています。

 

 

いきなり何を言い出すのかといった

タイトルですが、

それにはきちんと理由があります。

 

 

まずは今のスキー業界の

指導状況を

考えてみましょう。

 

 

 

今のスキー技術指導の現状は?

 

スキーの技術要素は

本当に様々な意見があります。

 

 

その理由は

『人それぞれ感覚が違うから』

という部分が強いですが

もう1つ大事なポイントが

隠されています。

 

 

それは

 

 

違う動作であっても

ある程度滑れてしまうから

 

 

という理由です。

 

 

今は板の性能がいいので

多少間違った動きをしても

ターンが出来てしまいます。

 

 

もちろんレジャーで楽しむ分には

これほどありがたい事はないのですが

技術向上を目指すスキーヤーにとっては

少々厄介な部分でもあります。

 

 

例えば車を使って、

ただ移動するだけなら

自動運転は勿論のこと、

それに近い前の車の自動追従や

車線からはみ出ない運転サポートは

ありがたいですよね。

 

 

 

でもサーキットなどで

運転を楽しみたい、

運転技術を磨きたい場合

正直その自動サポートは

弊害にもなるわけです。

 

 

 

ですからまずは

 

・どの様な動作が

 自分の滑りのベースに

 なっているのか?

 

そして

 

・目指している滑りは

 どの様な動作がベースなのか?

 

といった部分を

シーズン前に知っておく必要があります。

 

 

 

ただ人間の動作は

複雑でなかなか

パッと見で

『この動作が主流となっている!』

というのは分かりづらいです。

 

 

 

そこでよいお手本となるのが

ロボットです!

 

 

今回冒頭で、

AIとお伝えしましたが

今回お伝えする内容を

正しく表現すると

AIではなくロボットです!

 

 

ただAIを駆使して分析するから

ロボットがよいお手本

という事ではありません!

 

 

ではなぜロボットが良いお手本になるかという

理由をお伝えしていきます!

 

 

ロボットだからこそ分かりやすい!

 

あなたは

スキーロボットを

ご存知でしょうか?

 

 

特に日本で有名なのは

福井大学の清水先生の

スキーロボット研究です。

 

 

実はその実験内容の

本が出ているのですが

その本が出たのは

今から30年以上も前です。

 

 

私は学生の時に

たまたまこの本を手に入れていて

手元のあるのですが

昔の本ながら

正直スキー技術の

核心をついている本でもあります。

 

 

 

なぜ核心をついているかと言うと

関節運動を一つに絞る事で

 

『この関節を主体で滑ると

こういう滑り!』

 

というのを

分かりやすく

書いてあるからです!

 

 

この部分が明確になると

身体のどの部分を動かす事が

必要なのかが分かり、

その関節を動かしている身体の仕組みは?

といった解剖学的な話に繋がります。

 

 

 

本は出回っていないようですが、

Youtubeに動画は上がっていますし、

清水先生の研究をまとめたHPや動画もあります。

 

※引用 福井大学の清水史郎先生 HPより

 

HP:http://edu00.f-edu.u-fukui.ac.jp/~shimizu/topjapa.html

 

※引用 福井大学の清水史郎先生 youtubeより

 

 

もしあなたが

SKIER`sLABの発信を

日頃から楽しんで

読んでいただいているのであれば

面白く感じる可能性はありますが

 

 

「正直何となくイメージは分かったけど

自分の滑りにどう繋げるのか

よく分からない」

 

 

「すいません、こういうの見ていると

 眠くなってしまいます…」

 

 

という可能性も

あるとおもいます(笑)

 

 

ですから少しづつ

簡単に解説を入れていきますので

ご自身の滑りが

このスキーロボットの

どの滑りと似ているか

楽しみながら読んでいって下さい!

 

 

 

一般スキーヤーに多い滑りはどこ主動?

 

 

スキーロボットなんて聞くと

最先端なイメージですが

見ていただくと

シンプルな動きのロボットですよね。

 

 

これだけみても

「へぇ~」くらいで

終わってしまいますが、

このスキーロボットは

実はとっても重要な事を

教えてくれています。

 

 

むしろシンプルだからこそ

分かりやすい事もあるんです。

 

 

そこを解説していくのが

このブログの大事な役割だと

思っているので、

ぜひぜひ楽しみながら

読んで言って下さいね!

 

 

(眠くなるようなら

 スルーで大丈夫ですw)

 

 

そもそもの話を振り返ると

 

 

『なぜスキー技術には

 様々な理論があるのか?』

 

 

『人それぞれ感覚も違うし

 色々な動作でも

 ある程度滑れてしまう』

 

 

というものでした。

 

 

 

これでしか滑れません!

というのであれば

分かりやすいのですが

どんな動作であれ

ある程度滑れてしまうのが

違う意味で難しいところですよね。

 

 

しかもその動作は

人間が行っていると

複雑で分かりにくい…

 

 

そこで役立つのが

今回テーマにしている

スキーロボットなわけです。

 

 

 

さて前置きが長くなってきたので

早速解説を始めていきます。

 

 

 

ますあなたににお伝えする動作が

 

 

【脚の曲げ伸ばしによるターン】

 

です。

 

 

 

冒頭で紹介した動画ですと

スタートから0:53までの

動きになります。

 

※引用 福井大学の清水史郎先生 youtubeより

 

外脚を伸ばして

内脚を曲げると

キレイにターンしていますよね?

 

 

一般スキーヤーの中にも

 

【外脚をしっかり伸ばして

内脚をたたむ】

 

という意識をしていると

この様な動作をベースに

滑っている人が多いです。

 

 

 

さてあなたはこの滑りを見て

どう感じたでしょうか?

 

 

「普通に滑れているけど、

自分が目指す滑りではないな…」

 

と感じるケースが多いかと思います。

 

また、

「嫌な記憶が蘇ってきた」

という場合もあるかもしれません(苦笑)

 

 

嫌な記憶とは、

そうハイブリットスキーですね。

 

今では過去の記憶ですが

内脚主導で内倒気味に滑る方法です(笑)

 

 

いまいち分からない人は、

メンバーの方に

その当時が分かる

指導員講習の動画ありますと

教えていただきましたので

こちらをご覧ください。

※引用  youtube asondemitaさん動画より

 

 

まぁどんな滑りをしても

自由なので、

この滑りを目指しているのであれば

問題ないのですが、

この当時の癖を引きづって

悩んでいる人は多いです。

 

 

 

さて話を戻しますね。

 

いまでは上記の

ハイブリットスキーは

言われなくなりましたが、

今回紹介した

スキーロボットの滑りをみると

 

「あながち間違ってないのでは?」

 

と感じるかもしれません。

 

 

ハイブリットスキーは

このスキーロボットの動きの様な

理論をベースに考え出されたと

言われてもいます。

 

 

ロボットが行うと問題ないのに

人間が行うとおかしなことになる…

 

 

この理由があなたには

分かるでしょうか?

 

 

簡単に言えば、

スキーロボットのあの滑りをみて

 

 

「ほら内脚を曲げてそこに体重をかけ、

外脚伸ばせばターンできるって

ロボットが証明してるじゃん!」

 

と言われた時、

どう返すかという事です。

 

 

長くなりましたので

続きは次回の記事で!

 

 

 

スキー技術 基礎スキー 身体論(フィジカル関係)

スキーで内側に傾く(内傾角)と内倒する原因は、●●を見極めていないから! 319

読了までの目安時間:約 7分

 


 

「ターン前半に内側に

 傾いてきてください」

 

 

この指導内容は

誰しも一度は

言われた経験があるかと思います。

 

 

実際にトップスキーヤーや指導者の

映像や画像を見ても

内側に傾いている様見えますよね?

 

 

しかし多くのスキーヤーが

この内側に傾く意識をしても

上手く出来ないだけではなく

内倒といったエラーを引き起こします。

 

 

その一方でトップ選手達は

内側に傾くイメージを持っていても

そうはなりませんよね?

 

 

この違いはどこにあるのでしょうか?

 

 

あなたが求めている動作は『意識』か?『結果』か?

 

スキーに限らず

スポーツの動作には

自らするものと、

知らぬ間にしているものがあります。

 

 

 

知らぬ間にしているものとは

「結果的にそうなる」

とも言い変えられます。

 

 

 

例えば現在全米オープンが

行われているテニスですが

サーブを打つとき

トップ選手達は

ジャンプしながら

打っていますよね?

 

 

でも正確には

自らジャンプしているのではなく

高い打点に打ちにいく力に引っ張られて

ジャンプしてしまうのです。

 

 

 

サッカーのシュートの後に

空中から浮くのも似ています。

 

 

 

『蹴ってからジャンプ!』

とは意識していないわけです。

 

 

現にスイングの遅い初心者のサーブや

弱いキックの時は

空中には浮きません。

 

 

 

もしこれを

 

 

「サーブの時はジャンプして!」

「サッカーのシュートの後はジャンプして!」

 

 

という指導が入ったら

(実際あるようですが)

おかしな動作になるのは

何となくイメージがつきますよね。

 

 

 

もちろんスキーにも

同じ様に

「結果的にそうなる」

といった動作が山ほどあります。

 

 

動画でも詳しく説明しているので

興味がある方はこちらをどうぞ!

 

 

 

それが今回

お伝えしている

 

 

【内側に傾く】

 

 

ですね!

 

 

 

以前動画も御紹介しましたが

多くのトップ選手達は

 

 

「深い内側の傾きは

 結果的にできるものであって

 あまりみずからつくりに行っていない」

 

 

という発言をよくしています。

 

 

 

ただ雪上の指導では

内側への傾くように

よく言われる為

エラーが多く生まれるわけです。

(勿論それで出来るのなら

 問題ないですからね!)

 

 

他にも

 

 

・板を動かす

・板を走らせる

・前半から捉える

 

 

など結果としてそうなるものは

たくさんあります。

 

 

 

この様に

結果的に行っているものを

自ら行なおうとする事が

スキー上達の妨げになっているケースは

非常に多いです。

 

 

 

ですからまずは

あなたが行いたい

動作やフォームなどが

 

 

・意識すべきものなのか?

・結果的にそうなるものなのか?

 

 

この部分を区別がする事が

重要だという事ですね。

 

 

 

とはいえ

 

 

 

「そう言われても

 どうやって区別していいか

 わかりません…」

 

 

 

と思われたかもしれません。

 

 

最後に

 

 

意識すべきか?

結果的にそうなるものとして

意識しない方がいいか?

 

 

 

ここを区別する方法を

一つお伝えします。

 

 

 

意識すべきかどうか分かる簡単な判断方法

 

それはとてもシンプルで

 

 

 

その意識をして

目的とする動作に

近づいたか?

 

 

 

という確認です。

 

 

 

・内側に傾こうとすると内倒する

 

・外脚に乗ろうとすると板が逃げる

 

・切り替えで浮かないようにすると

 お尻が落ちる

 

 

 

といったように

内容としては間違えてはいないけど

意識しているのに

良い方に向かっていないものは

そこを意識するのではなく

別のことを行った方が

良いケースがほとんどです!

 

 

 

スキー技術 トレーニング論 基礎スキー