スキー オフトレ

【スキー業界唯一】オフトレから雪上までを完全マンツーマンサポート

スキー上達に外向傾は必要?不必要?259

読了までの目安時間:約 15分

 


スキーを上達するうえで

 

 

・外脚に乗る

・板の真上に立つ

・基本ポジションをとる

 

 

といったスキーの上達の為の

『基本』と呼ばれるものが

数多く存在します。

 

 

その中のひとつが

今回の記事のテーマにとなる

 

 

 

 

外向傾

 

 

 

です。

 

 

あなたも外向傾というワードを

一度は聞いたことがあると思います。

 

 

 

この外向傾姿勢は

非常に重要な反面、

さまざまな捉え方や表現によって

賛否が分かれる部分でもあります。

 

 

 

スキーには外向傾は絶対必要でしょ!

 

 

というものもあれば

 

反対にいや外向傾は必要ない!

 

 

といった感じの意見まで。

(実際にyoutubeのコメントにも

ありましたね)

 

 

同じスキーでも

このように意見が分かれる部分は

大抵がその事象に対する

認識や前提が異なるからです。

 

 

動画でもその内容についてお伝えしています。

 

最終的にはその人が

思い通りの滑りができれば

どのような解釈や意見でもいいのですが、

あなたがスキー上達に

役立てようとした時に

様々な意見があると困りますよね。

 

 

 

ですから今回は

この【外向傾】に対する認識を

改めて見直して整理しますので、

あなたの滑りに繋げてください。

 

 

 

そもそも外向傾って何?

 

そもそも外向傾ってよく聞くけどなに?

 

 

という部分から入っていきましょう。

 

 

あなたがもし、

スキーを指導する側に立った場合

 

「外向傾ってなに?」

 

と聞かれたら

どのように答えるでしょうか?

 

 

意外と難しいですよね。

 

 

外向傾とは

 

 

外向

 

 

外傾

 

という2つの言葉が

合わさった言葉です。

 

 

外向とは?

 

スキー板にから

進行方向より

外に向いた状態を

外向といいます。

 

下の画像を見てください。

 

 

この画像が右ターンをしている場合、

板の進行方向の外側(本人からみて左側)に

上体が向いていますよね。

 

 

この状態が外向です。

 

 

これは読んで字のごとくといった感じで

分かりやすいと思います。

 

 

 

 

外傾とは?

 

次に外傾です。

 

この外傾は大きく2つの解釈に分かれます。

 

 

【認識①】

板の垂直上より

上体が外に傾いた状態を

外傾と呼ぶケースです。

 

 

つまりこの画像の様に

板が傾き、全体のシルエットが

内側に傾いていたとしても

板の垂直上より上体が外に行けば

外傾です。

 

 

【認識②】

地面の垂直上より外側に傾くことを

外傾というパターンです。

 

 

この認識の場合、

内傾角と言って内側に傾く事が

出来ていないとみなされて

外傾が強い、外傾が必要ないといった

意見が出ます。

 

 

つまり認識②の場合は

認識①の画像は

外傾していないという事です。

 

 

この様に

外向は問題ないと思いますが、

外傾の認識があなたにとってどちらか

まずはしっかり整理してください。

 

 

 

なぜ外傾の認識が2つに分かれるか?

 

 

ここまでの外向と外傾の認識は

理解できたでしょうか?

 

 

この2つを合わせたものが

外向傾という事です。

 

 

実際の滑りの画像で確認してみましょう。

 

 

しかし外傾の認識が分かれるため

外向傾は必要か必要ではないかが分かれます。

 

 

そもそもなぜ外傾の認識が

分かれるかについて

考えていきます。

 

 

 

その要因の一つに

 

【内傾】【内傾角】

 

というワードとのつながりがあります。

 

 

これも一度は聞いたことがある

スキー界では有名な用語のはずです。

 

 

内傾も読んで字のごとく

ターンの内側に倒れる事をいいます。

 

 

内傾角はその角度ですね。

 

 

ターン中は外側へ引っ張られるため

内側に傾いた方が運動しやすいです。

 

 

これはスキーに限ったことではなく

バイクやインラインスケートのコーナーでも

同じことですね。

 

 

 

スキーでは特に

この深い内傾角を作りたいと

練習に励むスキーヤは多いです。

 

 

 

さてここからが本題です。

 

 

 

この内傾をしようとした場合

先ほど説明した、

外傾の認識が①と②とでは

内傾が出来るか出来ないかが

大きく変わってきます。

 

 

認識①の板の垂直上より

外側に傾くことが外傾の場合は

写真の様に

 

 

上体が内側に傾く(内傾)

 

形になっても

外傾はできますよね?

 

 

 

 

一方認識②の地面の垂直上から

外側に傾くことが外傾の場合は

内傾と反対の動作となる為

 

外傾していると

上体は内傾はできません。

 

 

 

つまり外傾の認識によって

 

 

『外傾しながら内傾できますか?』

 

 

という「とんち」のような問題に対して

 

 

認識①ならYES

 

認識②ならNO

 

 

という様に意見が分かれるわけです。

 

 

 

こうなると

当然認識①の人にとっては

外傾は必要ですし、

認識②の人にとっては外傾必要ない

という事になります。

 

 

 

あなたの認識はどちらでしたか?

 

 

 

この様に認識や前提が違っているだけで

どちらも言っていることは

正しいんですよね。

(正しいからこそ意見が分かれるわけですが)

 

 

 

どのように認識しておくのが良いのか?

 

さてこれまでのないようで

意見が食い違う原因が分かったかと思います。

 

 

ではここからが一番重要な部分です。

 

 

それは

 

 

 

『実際どちらの認識でいればいいのか?』

 

 

というところ。

 

 

ここがしっかりしていなければ

結局雪上レッスンや、

DVD、雑誌などで情報を手に入れても

混乱してしまいます。

 

 

 

どちらの認識がお勧めかというと・・・

 

 

 

どっちもです!!

 

 

 

「えっ、それだと

混乱したままじゃないですか!」

 

 

と思いますよね。

 

 

それでは

もう少し詳しくお伝えします。

 

 

どちらの認識も持っておいて欲しいと

お伝えしたのには訳があります。

 

 

 

何故なら

 

 

2つの認識が混合して

指導の中に組み込まれるケースが

殆どだからです!

 

 

ですからその時々によって

認識を使い分けていく必要があります。

 

 

今回は代表的な4つのケースで

どちらの認識でいるといいのか

お伝えしますね。

 

 

①もっと外傾を意識してというケース

 

これは内倒と言って

内側に傾こうとするあまり、

ポジションが内側になりすぎてしまい

内脚に乗ってしまうようなケースで

よく使われます。

 

 

その場合は内側に傾くのはいいけど

認識①の板の垂直上より

上体を外に傾ける

イメージを持つと効果的です。

 

認識②の状態をすると、

今度は強すぎると注意される事が大半なので。

 

 

※ただ個人的には認識②ぐらい

意識した方が内倒は

早く直ると思います。

 

 

②外傾が強すぎる、外傾を注意されるケース

 

これは上のパターンとは逆で

外傾をエラーとして

指導されるケースです。

 

 

この場合は認識②の状態に

なっていると認識してください。

 

 

外に傾きすぎているのだから

単純に内に傾けば良さそうですが

認識①の板の垂直上よりは外傾を

残しておかないと

今度は内倒していると言われるので

気を付けてくださいね。

 

 

③基礎スキーのケース

 

基礎スキーでは長い軸で

深い内傾角を求められるケースが多いです。

(最近は外向傾の意識の滑りも

評価され始めましたが)

 

 

その場合内傾角ばかり意識すると

今度は外脚が軽くなり、

内倒してしまいます。

 

 

外脚にしっかり乗りながら

内傾角を出していくには

認識①の板の垂直上よりは

外に傾きつつ、

内側に傾いていく事が重要です。

 

 

ただ厄介なのは

①のケースでもお伝えしましたが、

初めのうちは認識②ぐらい

強く外傾を意識しても

結果的には認識①の状態になる事が大半です。

 

 

まずは認識②で滑ってみて

実際の滑りがイメージ通り

認識②の状態になるのであれば

それかあら認識①にしてもいいかと思います。

 

 

④アルペンスキーの場合

 

アルペンスキーの場合は

高速域で滑る事と

ポールを避けなければいけない

という条件から

認識②で滑る事をお勧めします。

 

 

アルペンの場合は

どうしてもポールがある為

 

 

・ポールを避けなければならない

・次のポールに早く向かおうとして

 内倒しやすい

 

と言う場合が多いです。

 

 

※ポールを避けるための強めの外傾

 

 

認識②ぐらい外傾をイメージして

外脚にしっかり乗ることが重要です。

 

 

アルペンスキーヤーの滑りで

認識②のような強めの外傾

で滑っているシーンを

よく見かけますよね?

 

 

この様にアルペンスキーでは

認識②の外傾のイメージで練習を重ねて

その後技術向上とともに

微調整が出来るようになると

良いですね。

 

まぁアルペンスキーから

基礎スキーに転向すると

その外傾の強さを注意されてしまう事も

よくありますが・・・

 

(私もそうですw)

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

 

 

今回お伝えした通り

一言で外向傾といっても

その認識が異なり、

目的によって

利用した方がいい認識も変わります。

 

 

あなたはどちらの認識だったか?

またあなたの目的を達成するには

どちらの認識を用いた方が良いのか?

 

 

ぜひ考えて雪上練習に活かしてください。

 

 

さて今回の内容だけでも

かなりのボリュームなんですが、

まだまだ外向傾に対する問題は

沢山あります。

 

 

それは

『腰外れ』

『アンギュレーション』といった

違う言葉で外向傾が表現されて、

さらにそれによって認識が変わるケースです。

 

 

この部分は次回の記事で

お伝えしていきますね!

 

 

ジュニアスキー スキー技術 基礎スキー

スキーのトレーニングメニューは戦略と戦術を使い分ける!【ジュニア編】233

読了までの目安時間:約 10分

 


前回のブログでは社会人の方向けに

スキーのトレーニングをする際に
戦略と戦術どのように使い分けていけば良いか
お伝えしました。

 

 

今回はジュニア編をお伝えします。

 

 

 

正直言って社会人の方より
ジュニア選手の方が
戦略と戦術の使い分けが非常に重要なんですが
とても難しいです。

 

きちんとできているジュニア選手は
ほとんど見たことがありませんし、
できていたとしても偶然の産物で、
再現性がありません。

 

 

 

トップ選手を次々と排出する国がある中で
なかなか日の目を見ない
日本スキー界の原因の一つは
ここにあるのではないでしょうか。

 

 

 

なぜジュニア選手の戦略と戦術の使い分けが
難しいのか?

 

 

 

今回は3つの理由をお伝えします。

 

 

 

 

※因みに戦略と戦術の違いについては
前回の記事をお読み下さい。

 

 

【スキーのトレーニングメニューは戦略と戦術を使い分ける!【社会人編】232】

 

 

 

一つお伝えし忘れていました。

 

 

このあとの3つの理由を読む前に
確認して欲しいことがあります。

 

 

この先はあくまでも

ジュニア選手の『将来的な成長』が目的

という前提で書いてあります。

 

 

・小学生でスキーはおしまい
・小さいころ結果が出ればいい

 

 

という事が目的ですと
また戦略と戦術はかわってきますので
この先は読まなくても大丈夫です。

 

 

 

理由① 大会が多すぎる

これは特にアルペンスキー界の方に
色濃く出ていますが

毎週のように大会に参加している

ジュニアスキーヤーを
多く見かけます。

 

 

 

基本的にジュニアにおける大会とは
練習の成果を試す場です。

 

 

 

しかしあまりにも大会が多いため
大会の調整を目的とした練習が繰り返され、
技術改善の為の練習が
不十分な選手が多いです。

 

 

例えばフリースキーとゲート練習(ポール)の
割合を考えてみて下さい。

 

 

 

あなたのお子さん、またはあなた自身は
どれぐらいでしょうか?

 

 

 

 

因みにアメリカのジュニア育成プログラムでは
6歳~10歳の段階で
フリースキー90% ポール練習10%
だそうです。

 

 

 

雪あり県のジュニアたちはまだいいですが、
雪がない週末スキーヤーのジュニア達は
一体いつ練習するのでしょうか?

 

 

 

この大会が多すぎるせいで
ジュニア育成の方向性が
大きく変わってきます。

 

 

それがこの後の理由②に大きく関わってきます。

 

 

 

理由② 目の前の成果が評価基準

理由①でお伝えした
大会が多すぎるせいで

出てくるの問題が
目の前の成果を追い求めてしまう
という事です。

 

 

 

当然大会が多くあれば
勝ちたいと思うのが選手です。

 

 

 

その為本来なら
ジュニア選手の大会参加の位置づけは、

 

 

『将来的にトップスキーヤーになる為に
 どうすればいいのか?』

 

 

という戦略の中で

 

 

それならこの大会に出て、
あとはこの練習をして、

 

といった戦術の一つに過ぎないのに
いつの間にか

 

 

その大会に勝つにはどうしよう?

 

 

 

という部分しか考えられなくなります。

 

 

 

そうなるとチーム全体の方向性も

 

基本的な練習を繰り返し
スキー自体が上手になろう

 

ではなく

 

実践的なポール練習を行って
目の前の成果につなげよう

 

となるわけです。

 

 

 

 

もちろん選手や保護者の方もそれを求めます。

 

 

あなたやあなたのお子さんが
週末練習に行って、

 

『今日は基本的な技術向上のため
 ポールは行いません』

 

と言われたらどう感じますか?

 

 

 

『おっ、将来的なことを考えて
 計画が練られているな!』

 

『そうだよね、この時期は
 このベースを作ることが第一優先だよね!』

 

 

と思えますか?

 

 

 

『せっかく練習に来たのに
 ポールやらないのか』

 

『来週大会だからポール入りたかったのに』

 

 

 

と感じませんか?

 

 

 

このように戦略と戦術が混乱して
日々目の前の結果に一喜一憂し、
小さなころは速かった(上手かった)のに
大人になってみれば他の選手と大差がない
というケースになりかねません。

 

 

 

 

理由③ 点の指導

理由②でお伝えした様に
目の前の成果が評価基準になってくると
当然指導者も目の前の結果を
重視した指導になります。

 

 

いわゆるその場だけの『点』の指導です。

 

 

もしあなたがジュニアスキーヤーか
その保護者の方でしたら、指導者の方から、

 

 

『今はまだこれができればいい』

 

といったような先を見据えた
言葉をどれだけかけてもらっているか
振り返ってみて下さい。

 

 

これは一般スキーヤーにも
いえることですね。

 

 

 

大半が

 

 

もっとここをこうして!

ここがこうなっている!

 

 

といった現状の問題を
指摘されるのではないでしょうか?

 

 

 

道具選びに関してもそうです。

 

『大会に勝つには』

 

という基準で道具を選んでいるため
どうしても硬すぎる、長すぎる
などのオーバースペックになりがちです。

 

 

これも全て目の前の大会に勝つという

『点』で物事を考えいるからです。

 

 

 

さいごに

 

今回お伝えした内容は

ジュニア選手が戦術と戦略を

使い分けられない理由の

ほんの一部分です。

 

本来は指導者側やスキー協会、
もしくはスキー業界全体が
きちんと戦略と戦術を考えた
育成プログラムを構築し
選手達に提供することが理想的です。

 

 

ただそれはあくまで理想で、
それを待っていたら
あなたやあなたのお子さんは
大人になってしまいます。

 

 

まずは自分たちが
戦略という『線』を基準にして
戦術という『点』を打っていくイメージを持ち
どのような練習を行い、
どのような大会に出るか?

 

 

 

という部分を考えることが重要です。

 

 

因みに戦略が上手くできずに
伸び悩んでいるにも関わらず
仕方がないことだと
納得させてしまう
恐ろしい言葉があります。

 

 

それが

 

『才能』『センス』

 

です。

 

 

 

そこに着地点を出してしまうと

成長はありませんので

気を付けて下さい。

 

ジュニアスキー トレーニング論

ジュニアスキーヤーが行ってほしいトレーニングの取り組みとは?231

読了までの目安時間:約 8分

 


スキー上達にもっとも繋がるトレーニングは
一体何なのか?

 

 

この答えを追い求めて
オフシーズン様々なトレーニングに
取り組んでいるスキーヤーの方が
多いかと思います。

 

体幹か?筋トレか?体力か?
柔軟性か?バランスか?

 

 

各個人、チーム様々な考えのもと
取り組まれているはずです。

 

 

さて今回はジュニアスキーヤー育成のための
オフトレについて
考えていきたいと思います。

 

 

先日アルペンスキージュニアチーム
カンダハージュニアさんの
オフトレをサポートしてきました。

 

 

その中のトレーニングの一つで
ボールを横投げ投げたり、
左手で投げたりと、
普段使わないような身体の使い方で
投げてもらいました。

 

 

うまく左右均等に使える選手もいれば
横投げになった途端に
ボールがとんでもない方向に
とんでいく選手、
左で投げるとロボットの様になる選手など、
見ていて面白かったです(笑)

 

 

 

 

さてここで一つの疑問が浮かびます。

 

 

『ボールを左手で投げられれば
 スキーはうまくなるのか?』

 

 

ということ。
(横投げででもいいですが)

 

 

 

あなたはどう思いますか?

 

 

 

左右バランスよく使えた方が
スキーは両側競技だからいいのでは?

 

 

そういえばダルビッシュ投手は
左投げでも140キロ投げられるって
何かで見たことあるな・・・

 

 

テニスや卓球などのラケット競技は
片側スポーツだけど、
トップ選手たちは反対側でも
上手く打てるしな・・・

 

 

なんて思われた方もいるかもしれません。

 

 

 

『ボールを左手で投げられれば
 スキーはうまくなるのか?』

 

 

というに問いに対しての私の意見は

 

 

 

 

 

 

 

Noです!

 

どう考えても左手で
上手に投げられたからって
スキーが上手くなると言い難いです。

 

 

じゃあなんで意味のないことを
やらせてるの?

 

 

 

と思いますよね。

 

 

 

 

このトレーニングの目的は
別に左で上手に投げることではありません。

 

 

 

 

自分の思い描く動きが
再現できるのか?

 

再現できないとしたら何が原因なのか?

 

筋力?バランス?柔軟性?リズム?
タイミング?イメージ?

 

ビデオで確認して自分なりの
解決策を考える。

 

 

そして実際に試して
改善されているのかまた確かめる・・・

 

 

といったような
プロセスを踏んでもらう事に
意味があります。

 

 

 

 

要は左手でボールを投げるという事は
一つの手段でしかないという事です。

 

 

 

これさえやれば誰でも

必ずスキーが上手くなる!

 

 

 

というトレーニングがあれば誰しも

それを行うはずです。

 

 

 

ダイエットも同じですね。

 

 

 

でも実際そのようなものは存在しません。

 

 

『誰しも上手くなる』というものは

存在しないという部分がポイントです。

 

 

その人がこのトレーニングを

正しい意図で行えれば

絶対上手くなるだろう!

 

 

というものは存在しますよ!

 

 

 

トレーニングを行っても
スキー上達につながらない
スキーヤーの多くはこの部分を
勘違いしています。

 

 

トレーニングという『手段』を
『目的』にしてしまうのです。

 

 

今回の例でいえば、
手段としてトレーニングを使えている選手は
自分の身体がイメージ通りに
動かない原因をさがし、
それを解決していくことで、
また違ったできない動きがあらわれた時に
その経験を応用していきます。

 

 

しかしトレーニングが
目的になってしまう選手は
左手で上手に投げることを
練習するので、
投げる事が上手になっても
他への応用がききません。

 

 

中高生ぐらいの選手でしたら
伝えればきちんと考えてできるはずです。

 

 

小学生でも細かい部分は分からなくても
どうしたらこれが
できるようになるんだろう?

 

と考えるだけでも重要です。

 

 

 

スポーツの基本は全てここです。

 

 

 

 

ですからこのトレーニングは
効果があるのか?意味があるのか?

 

 

ではなく

 

 

 

どうすればこのトレーニングは
効果、意味があるものにできるのか?

 

 

 

という捉え方ができる選手に
まずはなって欲しいと思います。

 

 

 

 

 

書いていて思いましたが
この内容はジュニアに限ったことでは
ありませんね。

 

 

 

 

 

ジュニアスキー トレーニング論

スキー上達のために『上下動』は必要か?224

読了までの目安時間:約 12分

 


あなたはスキーをしている時に
上下動を意識していますか?

 

スキーにおける上下動の是非に関しては
様々な意見があるとおもいます。

動画でもいくつか配信しているので
興味がある方はご覧ください。

さて今回は動画よりもより深く
上下動を考えていきたいと思います。

 

あなたがもし上下動に悩んでいるのであれば
ぜひ参考にしてみてください。

 

 

まず上下動に関して
いろいろな捉え方をしている人が
いるかと思います。

 

 

・上下動をしようと意識している方

・上下動をしないように意識している方

・上下動を意識していないのにしてしまう方

・上下動を意識しているのにできない方

・そもそも上下動について考えたこともない方

・・・

 

などなどありますが、
上下動については指導者の中でも
捉え方がわかれている部分です。

ここでまずお伝えしておきたい事があります。

それは

 

 

 

 

 

 

『上下動は選択肢の一つに過ぎない!!』

 

 

 

 

 

ということです。

 

 

上下動はあくまでもほかの技術テクニックと同じで
使う場面もあれば、使わない場面もあります。

上下動は良い、悪い、と判断するのは
じゃんけんでグーを出すのは良い、悪いと
言っているようなものです。

 

その時々で変わります。

スキーの滑りはどうしても
ある一つの型を正解としてとらえがちです。

 

今日の雪質、斜度、セット、ではいい滑りでも
明日にはそれはシチュエーションに合わない
間違った滑りになることが十分にあり得ます。

 

まずはこの前提条件をしっかり頭に入れて
続きを読んでください。

 

 

上下動のメリット

そもそもなぜ上下動をする必要が
あるのでしょうか?

 

このメリットをきちんと理解しておかなければ
やみくもに上下動をするだけで、
あまり滑りのパフォーマンスにつながらない
ケースがあります。

 

 

1.板に力を加える力が生まれる

上下動をするということは
当然重心が上下に動きます。

スキーは板に力を加えて
たわませることが重要ですので、
高い位置から力を加えた方が
より強く板をたわますことが出来ます。

 

動画でも説明していますが、
トランポリンでより高く跳ねるためには
より高い位置から降りた方が跳ねるのと同じです。

これはとてもイメージしやすいもので、
上下動を意識しているスキーヤーの多くは
これが狙いだと思います。

 

 

2.動き(重心の移動)が分かる

 

 

あなたは指導を受けている際

『動きが止まっている』
『流れがない』

といった内容を言われたこと、
または言われている人を見たことはありませんか?

 

カービングスキーが主流になって以来、
板を傾ければ簡単に曲がれるようになったので
自らがあまり動かず、
板の上にただ乗っているだけで滑っている
スキーヤーが増えています。

 

 

もちろんゲレンデを普通に滑ってくる分には
問題ありませんが、
アルペンスキーでタイムアップを目指す方や
バッジテストでクラウンを取りたい方などは
自ら動く技術も求められます。

 

しかし単にもっと動きてきてくれ
と言われても、どう動いていいかわからない
スキーヤーの方が大半ではないでしょうか?

 

基本的にスキーのたわみや切り返しに
とても重要なのが

 

 

 

 

 

 

重心の位置

 

です。

 

 

スキーは常に動き続けているので
重心も常に動き続ける事が重要です。

 

 

しかし普段から重心の移動を感じないまま
滑っているといざ動かそうと思っても
タイミングや量、身体のどこを動かせば
正しい重心移動になるのか分かりません。

 

 

多少タイミングや動きを間違えてでも
上下動を意識することで
自然と重心が動くことを覚えられます。

 

 

動きがないならまずは、
失敗してもいいから動かしてみる!

上下動はこの選択肢の一つです。

 

 

はじめから無駄のない動きを目指すより、
粗削りでも大胆に動くことを身につけてから
少しずつその動きを洗練させていく方が
正しい動きが見につく近道です。

 

 

 

上下動のデメリット

勿論上下動にも
メリットばかりではありません。
当然デメリットも存在します。

 

このデメリットに注目して
上下動をするなという
指導が入ることがほとんどです。

 

1.板への圧が抜ける

 

よく上下動をすると

 

『上体が上に抜けている!』

 

という指導が入ります。

 

 

これは要約すると、
板に力を加えたいタイミングで
上体がうえに上がることにより
板への力が逃げてしまっている!

という事です。

 

基本的にカービングスキーは
板が傾けば曲がるのですが、
板をたわませて走らせる
質の高いターンをするためには
板へ力を加える必要があります。

 

上下動を意識すると
その一番重要な板へ力を加えるタイミングが
なくなってしまうスキーヤーの方が
かなり多いので注意が必要です。

 

 

 

2.切り替えが遅れる

 

上下動をすると重心の移動は
一度上がってから下がる軌道を通ります。

低い姿勢でそのままダイレクトに
切り替える時よりも
どうしても遅れてしまう傾向にあります。

 

イメージがしずらい方は動画をご覧ください。

切り替えがおくれると

 

 

・後傾になる
・次のターン前半がきれいに作れない
・板に乗れない
・ラインから遅れてポールに入れない
・思い描くターン孤を描けない

 

 

など連鎖的に様々なエラーが生まれます。

 

上下動を使用する場合は
斜度、雪質は勿論のこと、
それに加えて
アルペンスキーなら
ポールのセット
基礎スキーなら描きたいターン孤
などを考える必要があるという事です。

 

 

ジュニアスキーヤーが身につけて起きたい上下動

これまで上下動の代表的な
メリット、デメリットを紹介しました。

最後にジュニアスキーヤーの為に重要な
上下動について書いていきます。

 

なぜジュニアスキーヤーという括りにしたかというと

ジュニアスキーヤーにとって
上下動は非常に重要な運動要素だからです。

 

 

なぜジュニアスキーヤーに上下動が必要なのか?

最近はジュニアと大人が一緒になって
練習をしているチームも多く見かけますが、
少し気になるのは

 

 

 

ジュニアと大人が全く同じ技術内容を求められている

 

 

 

という事です。

 

 

ジュニアといっても小学生~高校生
男女差や成長段階など
細かく分ける必要がありますが
大人が求められている技術内容は
ジュニアにはまだ体力(体格、筋力)的に
できないものがよくあります。

 

体重も軽く、筋力もないジュニアは
板に力を加えるためには
上下動など、大きく動いて
力を生み出す必要があるからです。

 

しかし大人と同じ技術要素を
小さなうちから求められてしまうため
その時は良くても後々伸びてこない
という状態になりかねません。

 

因みにその場だけの結果を求めるのであれば
上下動はしない方がいい場合があります。

 

そこら辺の内容は上下動と
また少し離れて言ってしまうので
別の機会に詳しくお伝えしたいと思います。

 

 

実は上下動だけでは完結しない・・・

何となくジュニアスキーヤーは
体格や筋力などを考えた時に
上下動をして力を生み出す必要があるんだな
とイメージできたのではないでしょうか?

 

もちろん大人である一般スキーヤーにも
同じことが言えます。

しかし実際上下動は
まだまだ推奨されません。

 

その理由は単純です。

 

 

上下動をしても板へ加える力が
増えないパターンが多いからです。

 

それなら上下動はデメリットが多いので
やらない方がいいという指導が増えても
おかしくありません。

 

なぜ上下動をしているのに
求めているメリットが増えないのか?

それは

 

 

 

 

 

上下動だけでは本当に求めていることが
達成できないから!!

 

 

です。

 

上下動は大事ですが
上下動だけではダメなんです。

 

最初にお伝えしたように
選択肢の一つなので。

上下動のメリットを
最大限に引き出すための要素とは?

 

また別の機会にお伝えしたいと思います。

 

 

ジュニアスキー スキー技術

子供の運動神経を良くする習い事にスキーがいい3つの理由 222

読了までの目安時間:約 17分

 


運動指導関係の仕事をしていると

よくお子様を持つ保護者の方から、

 

 

『運動神経をよくするためには何をやればいいんですか?』

『どんな習い事をするのがこどもにとっていいんですか?』

 

 

とよく質問をされます。

 

 

また私がスキー関係専門だと知ると、

 

 

『やっぱりスキーって子供にはやらせておいた方がいいんですか?』

 

 

なんてことも聞かれます。

 

 

まずはっきりお伝えしておきたいのが

 

 

 

 

子供の運動神経をよくするために

スキーは非常に良いスポーツです!

 

その点については動画でも説明しております。

 

 

 

特に

 

 

運動が得意ではない!

身体を動かすのが苦手!

 

 

という子供ほどお勧めです。

 

 

それにはきちんと理由があります。

 

冬になると行事にスキー教室を取り入れている学校も

珍しくないはずです。

 

それにもきちんとした理由があります。

(その理由をきちんと理解して子供たちが参加しているかどうかは別として)

 

 

今回は子供の運動神経を良くする習い事として

なぜスキーがいいのか?という

理由を3つ紹介します。

 

 

因みに運動神経という神経は本当はなく・・・

といった専門的な意見もありますが、

今回は一般的に認知されている

運動ができる=運動神経がいい

という定義で説明させていただきます。

 

 

理由①  重心を感じることができるスポーツ

 

大抵のスポーツは地球の重力をうけて

自分の身体を支えている状況で行います。

 

 

走ったり、跳んだりするのは言い方を変えれば

重心を移動させることですし、

その場でピタッとバランスをとるのは

重心が移動しないように気を付けることです。

 

 

 つまり運動(スポーツ)が上手な子供とは

 

 

 

自分の重心をコントロールするのが上手な子!!

 

 

 

ともいえるのです。

 

 

重心が上手くコントロールできない子供たちの危険性

 

近年環境の変化から子供たちの運動量が減り、

それに伴って身体に様々な不具合が生じているケースが

非常に多いです。

 

 

しかも恐ろしいことに、本人やその保護者の方も

そのことに気付いていないまま成長しているという事。

 

 

実際足元から、見ていくと

 

偏平足や外反足、上げ指

X脚、O脚、股関節が使えない、猫背、反り腰、

椎間板ヘルニア、肩こり、ストレートネック・・・

 

 

昔なら大人に発症するような症状が

子供たちにも頻繁に見られるようになりました。

 

 

これらの身体の不具合に共通して言えることは

 

 

 

 

『重力に対してきちんと身体を支えられていない』

 

 

 

という事です。

 

 

なんの問題もない人がわざと上記にあげたような、

偏平足や、X脚、猫背などの真似をしてもらうと

非常に違和感を覚えます。

 

 

こんな状態で運動はできませんし、

それどころか日常生活すら大変です。

 

 

しかしそれが普通になってしまっている子供たちは

身体に痛みなどが出るまで気づきません。

 

 

痛みが出た時点で気づければいいのですが、

もう手遅れの状態になってしまうことだってあります。

 

 

 

このような状態にならないためにも

幼いころから

 

 

 

『自分の重心がどこにあるかを感じ

 それをコントロールする機会』

 

 

 

を作ることが重要なのです。

 

 

正しく自分の重心を感じられる子は

間違っても上記にあげた状態にはなりません。

 

 

なぜならその状態では

正しく重心をコントロールできないからです。

 

 

まぁそのような状態に気付かず色々なスポーツを行い、

成長期を迎えたころには身体はボロボロ

というケースが珍しくないのも事実ですが・・・。

 

 

 

スキーは重心を感じてコントロールするスポーツ

 

さて重心を感じてコントロールすることが

運動(スポーツにおいて)非常に重要だという事を書きましたが、

それにはスキーがなぜいいのか?

という部分が重要です。

 

 

一般的なスポーツは特に日常と変わらない

普通の地面か床で行います。

 

 

しかしスキーは雪上という特殊な環境で行います。

 

 

どう特殊かというと

正しい重心位置を保つことが難しい環境

という事です。

 

 

これは説明しなくてもメージできると思いますが、

普通の地面に比べて当然摩擦が少ないため

滑りやすく不安定です。

 

 

まずはしっかり自分の重心を感じて

それを左右の板にずらして

板に力を加えてターンをします。

 

 

ただでさえ不安定で重心を良い位置に

保っていなければならないのに、

それをさらに右足、左足、移動させるわけですから

自然と正しく自分の重心を感じて

コントロールすることが鍛えられます。

 

 

それができなければ滑れませんからね。

 

 

因みに同じような条件ならスケートなどの

氷上で行うスポーツでも同じなのでは?

 

と思われるかもしれません。

 

 

もちろんスケートの様な氷上で行うスポーツでもいいでしょう!

 

 

しかしそれ以上に子供の運動神経を良くするメリットが多いのが

スキーというスポーツです。

その理由は次に説明していきます。

 

 

理由② スキーは自然の力を利用するスポーツ

 

走るのが苦手、跳ぶのが苦手、

ボールを投げる、蹴るのが苦手、

泳ぐのが苦手・・・・

 

 

といった具合に運動が苦手な子供には

共通点があります。

 

 

その一つは

 

 

 

『自ら力を発するのが苦手』

 

 

 

という部分です。

 

 

陸上競技、サッカー、野球などの球技、水泳など

子供たちが習い事として行うスポーツのほとんどは

 

 

『自分が力を発して運動する』

 

 

 

というものです。

 

 

何もしないでボーっと突っ立っているだけでは

はじまりません。

 

 

しかしスキーは違います。

リフトから降りて、

板を斜面の下に向けて立っているだけで

勝手に滑りだします。

 

 

なぜ自ら力を発しなくても出来るスポーツがいいのか?

 

 

スキーというスポーツは自分から力を発揮しなくても

運動が始まる珍しいスポーツです。

 

 

それがどうしたの?

 

 

と思われるかもしれませんが

非常に重要なポイントです。

 

 

子供のころのスポーツは自分で力を発するものは

当然成長が早く、体格のいい子供ほど有利です。

 

 

線が細い子や太っている子、

運動経験が少なく力を発揮するのが苦手な子は

それだけで不利です。

 

 

しかしスキーはそのような子でも

自然と運動するためのエネルギーが発生するため

取り組みやすいといえます。

 

(もちろんタイムを競うアルペンスキーなど

 より競技性が強くなると体格も関係しますが)

 

 

例えば、どんなに運動神経が悪い大人でも

50m走を幼稚園生と競争したら負けませんよね?

 

ボール投げをしたらどうでしょうか?

 

きっとほとんどの人が勝つと思います。

 

 

しかしスキーは別です。

 

 

3,4歳の子供にいい大人が負けることが

十分にありえます。

 

 

分かりやすい例です。

 

 

運動が苦手な子供ほど

なるべく体格差などのハンデが少ないスポーツを取り組み

そこで成功体験を積むことで

運動(スポーツ)をする自身も育んでくれることが理想的です。

 

 

 

理由③  自然の中という特殊な『環境』の方が運動神経は鍛えられる

 

スキーは何といっても

『自然の中で行うスポーツ!!』

 

 

このことはが子供たちにとっては非常に重要です。

 

 

いつもとは全く違う、一面真っ白の世界・・・

 

 

そんな光景をみて

何の反応も示さない子供はまずいないはずです。

 

 

多くの学校でスキー教室を行う理由もここにあります。

 

 

特に都会に住んでいる子供たちの多くは

自然に触れる機会がほとんどありません。

 

 

自然に触れることは子供にとって良いことは

何となくいいんだろうな・・・

 

 

という事は何となくイメージできると思いますが

具体的に運動神経を良くするうえでも

いいことがたくさんあります。

 

 

自然という非日常で運動を行うことの利点

 

自然の中でスポーツを行うということは

言い換えれば非日常の環境で活動するという事です。

 

 

日常と違った環境にいると人間の脳は活発に働きます。

 

もともとは危険を察知するための能力ですが、

子供にはそれは好奇心や興奮、といった形で表れます。

 

 

そんな状態の中で、

スポーツをおこなえば、当然

 

 

『楽しい!!』

 

 

という感情が芽生えます。

 

この『楽しい!!』という感情が

運動神経を向上させるのに

非常に重要なんです!

 

そもそも人間は脳が『快』と感じることに

集中するようにできています。

 

 

同じように様に運動をしていても

脳が楽しいと感じて集中して取り組んでいるのと

何となくやらなければいけないからやっているのとでは

動きの習得は大きく異なります。

 

 

気を付けなければならない最大の落とし穴

 

今回紹介した3つの理由は

スキーというスポーツの代表的なメリットです。

 

 

ここだけ聞くとスキーというスポーツを習わせることは

子供の運動神経向上に対して非常に良いものに感じたと思います。

 

 

しかしこれらは全てある条件の上に

成り立っています。

 

 

ここがしっかり満たされていなければ

スキーを習っても運動神経は向上しません。

 

 

その最も重要な条件とは

 

 

その子にあった正しい指導を受けられる環境

 

 

 

です。

 

スキーに限らずどのスポーツもそうなのですが、

そのスポーツを通して達成したい目的は何か?

その子にはどのような道筋で指導をしていくのが最適なのか?

 

 

といった部分が非常に重要です。

 

 

しかし近年の子供たちに向けての指導は

『技術を向上させること』が

目的となっています。

 

 

ですからスキーを始めてまだ間もない子供に

スキーの運動原理を説明したり、

このような滑り方をしなければダメ!

という指導が入ります。

 

 

えっ?スキーを上達させる以外に

何の指導があるの?

 

 

と思われるかもしれません。

 

 

勿論技術指導は大事なのですが、

それは子供自らが

 

 

『もっと上手くなりたい!

そのためにはどうすればいいの?』

 

 

と思った後の段階です。

 

 

その気持ちがまだ芽生えてないうちから

専門的な技術指導をしてしまいがちなので

注意が必要です。

 

 

またその子ひとりひとり

言葉に対する捉え方が違います。

 

 

それなのにマニュアル化された

専門用語を並べた指導ははたして

子供は理解するでしょうか?

 

 

自然を相手にするスポーツですので

安全を確保するための最低限の知識や技術の指導は必要です。

 

しかしそれを終えたらまずは

スキーというスポーツを楽しむ中で

自然と重心の感覚とコントロールを身につける。

 

 

これが子供の運動神経を良くするうえでの

土台となります。

 

 

 

その子の成長やレベルにあわせて対応していく

正しい指導が受けられる環境の中で

スキーを行う必要があることを

決して忘れないでください。

 

 

スキーは本当に子供の運動神経を育てるうえで

素晴らしいスポーツなのでスが、

きちんとした環境で習わないと、

かえって子供にとって逆効果になってしまうことも

珍しくありませんので。

 

 

 

 

ジュニアスキー トレーニング論

なぜ腰高のポジションは浸透しないのか? 220

読了までの目安時間:約 10分

 


腰高のポジションシリーズ第3弾です。

 

 

これまで腰高のポジションとはなにか?

腰高のポジションをとるメリットは?

 

 

といった疑問について書いてきました。

 

 

腰高のポジションのメリットを考えれば

どんどん推奨されてもおかしくないのですが

なかなか日本のスキー指導には

反映されてきません。

 

 

それはなぜなのか?

 

 

まずそれを知るためには

腰高のポジションのデメリットについて

考えてみましょう。

 

 

 

 

デメリット①

上体が上に抜けやすい

 

 

はじめにお伝えしておきます。

 

腰高のポジションになるのと

上体が上に抜けるのとでは

似ているようで違います。

 

 

ただ腰高のポジションに戻ろうと

上に行くことを意識するあまり

行き過ぎてしまって、

上体が上に抜けてしまうことが

よくあります。

 

 

上体が上に抜けてまうと

板がたわんで開放した時の力が

進行方向に向かわず抜けてしまうので

あまり状態が上に抜けることは

良しとされていません。

 

 

 

 

 

デメリット2

切り替えが遅くなる

 

 

腰高のポジションとは基本的に

切り替えの時のポジションを意味しています。

 

切り替えの時に

腰高のポジションになることによって

脚が長い状態でターンには入れたり、

上から下方向への力を板に伝えられます。

 

 

ただ一方で、切り替えとは

フォールライン方向(斜面の下側)

身体を落とすことでもあります。

 

 その際腰高のポジションをとるということは

一旦重心位置を高い位置まで上げて

そこからフォールライン方向に落とすため

移動に時間がかかります。

 

 

一方低い姿勢ですと

そのまま次のフォールライン方向に

重心を最短距離で移動できるため

速い切り替えが可能になります。

 

切り替えが遅れるということは

その後の後継ポジションにもつながってくるということです。

 

 

 

 

デメリット3

内倒になりやすい

 

 

内倒になる原因は様々ですが、

この場合は外脚にうまく乗ることができずに

内倒するパターンがほとんどです。

 

 

腰高のポジションにするとは

腰の位置と板の位置が

離れることを意味にします。

 

 

しっかり外脚に乗る運動がされなければ

板と腰の位置が離れているので

そのまま内側に傾き内倒となってしまいます。

 

あまり低い姿勢で内倒するスキーヤーの方は

見たことがないはずです。

 

 

だいたいが外脚はながく伸びているんだけど

意識が内側に行ってしまい

内倒となっているケースです。

 

 

さてこの3つが

腰高のポジションを意識すると

起きやすい代表的なデメリットです。

 

 

動作にはメリットデメリットがありますので

それは仕方がないことです。

 

 

それでも

腰高のポジションをとることの

メリットの方が圧倒的に重要で、

スキーの基本です。

 

 

野球を例に例えると

 

 

ピッチャーの基本であるストレートは

軌道がまっすぐで分かりやすいから

練習するな!

 

 

とは絶対にならないはずです。

 

 

しかしスキー界ではこれと同じことが

現実で起きています。

 

 

それはなぜか?

 

 

次は腰高のポジションが

あまり指導や一般スキーヤーに

反映されない原因について考えていきます。

 

 

 

 

原因1

目の前の結果が重要だから

 

 

以前ブログやメルマガで

似たような内容をお伝えしましたが、

基本的に線で考えずに、点で考える

指導がほとんどです。

 

 

線で考えるとは、

ある目的に向かって順序立てて

指導を組み立てるということです。

 

 

一方点で考えるとは、その場の結果しか

見えていないということです。

 

 

これを腰高のポジションを例に考えてみます。

 

 

線で考えていれば、

腰高のポジションをとる

メリットの重要性を考えて、

上体が上に抜けるなどのデメリットが出ても

 

 

『今は上に抜けちゃっても大丈夫です!

それよりも今後足を長く使えたり、

板に対して上から下方向へ

しっかり力を伝えることが重要だから

まずはしっかり腰高のポジションを

身につけましょう!』

 

 

となります。

 

 

しかし点でしか考えられていない場合は

目の前の

『上体が上に抜けている』

というデメリットしか目に入らないため

 

 

『もっと姿勢を低くして

上体が上に抜けないように!』

 

 

と指導が入ります。

 

 

 

一見その場では

点の指導の方が上手くなったように感じます。

 

 

しかし将来を考えたときに

どうでしょうか?

 

 

本当に目指す目的の場所へたどり着けなければ

いみがありません。

 

 

 

原因2

トップ選手の滑りがお手本だから

 

 

どのスポーツもそうだと思いますが、

トップ選手の動作を参考にして

自分の練習を行うことは

一般的に行われています。

 

 

しかしその一方で、その練習方法には

大きな落とし穴があることに

気づけていません。

 

スキーの場合トップ選手の滑りをみると

腰高のポジションをとらずに

滑っているように思えるシーンが

よくあります。

 

 

しかしそれにはきちんとした理由があり、

その理由を把握しないまま、

形だけ真似してしまうので

腰高のポジションが浸透しません。

 

 

【アルペンの場合】

 

アルペンスキーの場合

ワールドカップ選手の滑りを見ていると

腰が低いポジションで滑っている選手が

多くいます。

 

 

それをみて腰を低くする意識を持たれますが、

そこが大きな勘違いです。

 

 

基本的にワールドカップ選手が

フルアタックをかけている場合

ギリギリの滑りをしているので

リカバリーに近い動作がよく出ます。

 

タイミングが遅れたので、

低い姿勢のまま次のターンに入らなければ!

 

 

といった感じです。

 

要はミスをリカバリーする動作を

真似しているということに

気づいてください。

 

それはテクニックの一つであって

基本ではありません。

 

 

ワールドカップ選手の

フリースキーの動画を見る機会は

少ないと思いますが、

練習ではきちんと

腰高のポジションの練習をしています。

 

参考までにミカエラシフリン選手の

若かりし頃の(いまでも十分若いですが)

動画を載せておきますので

参考にしてください。

 

 

 

 

【基礎スキーの場合】

 

 

基礎スキーの場合は

技術選の選手の滑りを参考にしている方が

殆どだと思います。

 

 

低い腰のポジションから滑るシルエットは

この日本独特の文化である

技術選から来ているといっても

いいかもしれません。

 

 

しかしあなたが滑るシチュエーションと

トップ選手が技術選で滑っている

シチュエーションとではかなり違うことを

お気づきでしょうか?

 

 

技術選の選手たちは急斜面を

ハイスピードで滑走しています。

 

 

そのため腰が低い状態のまま切り返さないと

次のターンに遅れてしまうリスクがあります。

 

 

2月号のスキージャーナルで

昨年技術選6位の佐藤栄一選手も

いっていましたが、

結果として低い姿勢になっているだけで

そこが目的ではありません。

 

 

そこを勘違いして低い姿勢になることを

目的としてしまっている

基礎スキーヤーの方が非常に多いです。

 

 

 

かなり長くなってしまったので

今回はここまでにしておきます。

 

 

本当はまだまだお伝えしたいことがありますが

それはまたの機会にします。

 

 

すこしでも腰高のポジションの重要性と

マスターするための取り組み方が

伝わるといいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

ジュニアスキー スキー技術 トレーニング論

スキー上達につながる正しい『腰高のポジション』とは? 218

読了までの目安時間:約 5分

 


あなたは
 
『腰高のポジション』
 
という言葉を
聞いたことはありますか?
 
最近流行っている?ようで
この『腰高のポジション』というワードに
悩まされているスキーヤーの方が多いです。
 
それもそのはずで、
日本のスキー指導の基本は
低い姿勢で上に抜けないで
というものです。
 
腰高のポジションが推奨されていても
指導の現場ではこれが一般的ですから
腰高を意識すると上体が上に抜けて
低い姿勢をとると腰高のポジションが作れない
という悩みに直面します。
 
そもそも根本的に
 
・腰高のポジションとはどこをさすのか?
・なぜ腰高のポジションにしなければいけないのか?
 
といった部分を正しく理解している
スキーヤー、指導者は少ないと思います。
 
今回はスキーヤーを悩ませる
『腰高のポジション』について
考えています。
 
 
 
 
①そもそも腰高のポジションとはどこか?
 
 
まずは根本的な部分からです。
あなたは
 
「腰高のポジションをとって下さい」
 
と言われたらどのような
フォームをとるでしょうか?
 
 
腰高のポジションとは
どこからが高くてどこからが低いのか?
といったことが明確に示されていません。
 
雪面から何㎝上からが腰高です!
とは人それぞれ身長が違うので
言えないですよね?
 
そこでまずは腰高のポジションが
どこを指すのかを
明確にしていきたいと思います。
 
 
地面に足をついた状態から
最も腰高のポジションにしようとすると
つま先立ちで膝と股関節を
最大に伸ばした状態になります。
※図①
 
腰高のポジション
 
しかしこれは裸足や普通の靴を履いた状態で
可能なものであって、スキーをしている時は
こうはいきません。
 
当たり前ですが
スキーブーツを履くとまず足首の角度が
ある程度固定されるという事があげられます。
 
 
またスキーは刻々と変わる
雪面の状況変化に対応しなければならないため
関節を最大に伸ばしてロックしてしまうのは
機能的ではありません。
 
もし急に目の前に起伏があり
関節を伸ばし切った状態で
突っ込めば当然上に
跳ね上がってしまいます。
 
さらにスキーは板に対して力を加える
必要があるため足裏は雪面(ブーツ)に
きちんとついけておく必要があります。
 
 
・足首が角度がある程度固定される
・雪面状況に対応するために関節は伸ばし切らない
・力が伝わる場所に足裏がしっかりついている
 
 
という前提条件を満たすとしたら
固定された足首の角度に合わせて
必要最小限膝と股関節を曲げた状態
※図2
となります。
 
これがいわゆる私が考える
腰高のポジションです。
 
 
 
では実際あなたは
どのようなポジションで
滑っていますか?
上体が上に抜けないように
股関節や膝を曲げた低い姿勢
※図3
で滑っていませんか?
でもそれは仕方がないことだと思います。
 
 
アルペンスキーのワールドカップ選手の
分解写真を見ると、この図3のような
ポジションで滑っているシーンがあります。
 
基礎スキーは技術選の選手たちが
みな一様にこのポジションで滑ります。
 
なにより日本の指導が図3のポジションに
なるような指導をするからです。
 
 
でもよく考えてみると、トップの選手たちが
図3のようなポジションで滑っているのに
なぜあなたは『腰高のポジション』を
目指すのでしょうか?
 
アルペンスキーヤーでも
基礎スキーヤーでも
目指すべき理想の滑りが
図3のようなポジションなら
『腰高のポジション』をとる意味は
なんでしょうか?
 
 
これらの質問に自分の中で
明確な答えがないようであれば
あまり腰高のポジションを
とる意味はありません!!
なぜなら、
 
 
『なぜ腰高のポジションをとるのか?』
 
 
という基本的な部分が抜けているからです。
 
 
次回はこの根本的なテーマ
について考えていきます。
 

 

ジュニアスキー スキー技術

ジュニアスキーヤー 育成で気を付けたい成長特性その② 213

読了までの目安時間:約 9分

 


前回はジュニア世代を育成するにあたり、

ゴールデンエイジ理論より

成長特性を意識して欲しい

という事をお伝えしました。

 

 

一般的に子供は

9歳~12歳ごろが

運動学習に優れており、

この頃に運動をやらせるのが

重要だと思われています。

 

 

しかし実際の成長速度は個人個人によって

大きく異なるため、

万人に当てはまるわけではありません。

 

 

しかし段々と身体が成長して

大人になってくことは

遅かれ早かれ誰にでも起こることです。

 

 

ですからその個人の成長段階に合わせた

育成理論の方が良い結果が得られるのでは?

というのが私の考えです。

 

 

さて前回はこの成長特性のうちの

早熟タイプについてお話しました。

 

 

今回は晩成タイプについて

すこしお伝えしていこうと思います。

 

 

【晩成タイプの気を付けなければならないこと】

 

 

晩成タイプとは簡単に言ってしまえば

身体の成長速度が平均より遅いタイプのことです。

 

 

体格も小さく

同学年より1つ2つ下に見えることも

珍しくありません。

 

 

この晩成タイプには

いくつかのデメリットがあるので

指導者や保護者の方は

注意が必要です。

 

 

〇晩成タイプのデメリット 『環境』

 

スキー界に限らず

日本のジュニア育成は結果至上主義に

なっている傾向があります。

 

 

ジュニア期に結果が出るのは

当然身体の成長が早い

早熟タイプの選手がほとんどです。

 

 

そうなると当然晩成タイプの選手は

日の目が当たらず

せっかくの才能を埋もれさせてしまう

可能性があります。

 

 

スキーは個人競技ですので

試合にでられない

といったことはありませんし、

早生まれ制度で、

一つ下の学年と戦えるといった

素晴らしい環境があります。

 

 

しかしやはり同学年に比べて

成績がなかなか出なかったり、

そのせいで選抜選手に選ばれる

といった経験を逃す可能性があります。

 

 

また練習環境の面でも

注意が必要です。

 

 

スキーチームに所属し

そのチームの方針で

練習を重ねている

ジュニアスキーヤーは多くいます。

 

 

さてそのスキーチームの練習内容は

レベルの高い選手と低い選手

どちらに基準を置いているでしょうか?

 

たぶんほとんどのチームは

高い選手に基準を置くと思います。

 

 

それに伴い指導を受ける機会も

レベルの高い選手に集まりがちです。

 

 

どうしても結果主義のジュニア育成では

指導者側もレベルの高い選手に

目が行ってしまうのが現状です。

 

 

〇晩成タイプのデメリット 『フィジカル』

 

雪上練習では

本数を減らしたり、

自分でフリースキーを行う時間を増やすなどして

強度や内容を調整することが

できるかもしれません。

 

 

むしろ大変なのは

オフシーズンに行うような

フィジカルトレーニングです。

 

 

スキーチームで行われる

フィジカルトレーンングの

内容の大半はトップ選手が行っているものを

参考しているメニューではないでしょうか?

 

 

またメディアや本などで情報収集したもの

といったところでしょうか。

 

 

これらは基本的には

ある程度運動学習が終わっている

大人向けのものがほとんどです。

 

 

とうぜんジュニア選手にとっては

今必要のないものも含まれています。

 

 

走り方がまともに上手くできない選手が

何キロも走って身体を壊す。

 

適切な関節の可動域、使い方を習得してないのに

ウェイトを使ったトレーニングや

ジャンプ系の強度の高いトレーニングを強いる。

 

果たしてジュニア選手育成に

最善なのでしょうか?

 

 

正直いって遊んでいるようにしか

見えないメニューでも

ジュニア期に必要なトレーニングは

山ほどあります。

 

 

それをトップ選手が行うような

大人のメニューをベースにしてしまうのは

非常に危険です。

 

 

ただでさえジュニアにとってきついのに

そのジュニアの中でもさらに成長の遅い

晩成型にとってはこの上なく厳しいと言えます。

 

 

また、前回の記事にも少しだけ書きましたが、

ジュニア選抜などの育成機関で、

選手たちのフィジカルを評価基準は

早熟タイプに有利な体力測定です。

 

運動の結果だけを見るだけで

その選手がどのような身体の使い方をしているのか?

といった運動の質を評価するものは

ほぼありません。

 

 

これではまだ成長段階を迎えてないだけの

優秀な選手を取りこぼしてしまう

恐れがあります。

 

 

 

晩成タイプのデメリット『メンタル』

 

 

晩成タイプの最もデメリットとなるのが

このメンタル面だと考えています。

 

 

その理由は早熟タイプより圧倒的に

成功体験が少なくなる可能性があるからです。

 

 

先ほどのフィジカルの話にも出たように

早熟タイプの方が結果を出せて

有利になる環境ですと

どうしても晩成タイプの選手は

自分はダメなんじゃないかと

マイナスイメージを持ってしまいます。

 

 

スポーツにおいて

メンタルの力は非常に重要です。

 

なにか壁にぶつかったとき、

難しい事にチャレンジするとき、

日々コツコツと積み重ねていくとき、

いかなる時でもメンタル力が求められます。

 

 

本当は将来的に非常に優れた

ポテンシャルを秘めていても

現時点での結果だけをとらえて

マイナスイメージが

強くついてしまっている選手は

壁をける前にあきらめてしまう可能性があります。

 

 

周りの保護者や指導者の方は

その選手の未来をイメージさせてあげることが

非常に重要です。

 

 

もちろん納得させるためには

あなたはいまどのような状況で、

どの部分が優れているから

将来的には大丈夫!といった

明確な理由も伝える必要があります。

 

ジュニアスキー

ジュニアスキーヤー 育成で気を付けたい成長特性 その① 212

読了までの目安時間:約 10分

 


前回、前々回と2回にわたって

ジュニアスキーヤーが

スキーをすればするほど下手になってしまう理由、

またそういった環境はまだまだ変わらない

という事をお伝えしてきました。

 

 

根本的に『運動』と『スポーツ』を

混同してしまっている危険性や、

目の前の結果を追い求めてしまう事による

ジュニア育成の問題は

少しは伝わったかと思います。

 

 

これは一般スキーヤーにも言えることです。

 

 

技術のスキルばかり磨こうとしても

根本の運動のスキルが足りていないので

スキーの上達が難しい方。

 

目標達成までの道のりが描けておらず、

目先の結果だけを求めて

トレーニングを行ってしまい

結果として目標達成から

離れていってしまっている方。

 

このような状況を気付かず

悩まれているスキーヤーの方は

珍しくありません。

 

 

スキー上達に悩まれている方は

一度ご自身のおかれている状況を

分析してみることをお勧めします。

 

 

さて話が少しそれましたが、

今回お伝えするのは

 

『具体的にどのようなことに気を付けながら

ジュニア選手を育成していった方がいいのか?』

 

という部分です。

 

 

 

【ゴールデンエイジ理論に騙されない】

 

 

ゴールデンエイジという言葉を

一度は聞いたことがあるでしょうか?

 

ゴールデンエイジとは

簡単にいうと

 

『9歳~12、3歳ごろが運動学習の最適期である』

 

という内容です。

子供は何でもすぐできるようになる

といわれるように、

この時期は技術習得が

非常に早いため

どんどん技術を習得していきます。

 

逆にこの時期を逃すと

この先運動能力は上がらないのでは?

危惧され、保護者はどんどん

スポーツをやらせようとします。

しかしここで大きな落とし穴が潜んでいます。

それは

 

 

『ゴールデンエイジで

即座に技術が習得できるには

前提条件がある』

 

 

という事です。

 

その前提条件は

もうお分かりだと思いますが、

第一回でもお伝えした

『運動のスキル』です。

 

 

運動のスキルという基礎がなければ

いくらゴールデンエイジだとしても

技術習得は上手くできません。

 

この時期に意識を向けなければいけないのは

技術習得ではなく、

まずはジュニア選手の身体の状態です。

 

 

 

 

【一人一人の成長特性を知る】

 

ジュニア選手の中には

小学生なのにすでに大人の様な

体格の選手もいれば、

中学生になっても

まだまだ小学生の様な

選手もいます。

 

大人になれば大体同じような体格になりますが

この時期は、選手一人一人成長のスピードが違います。

 

その選手一人一人の成長の特徴を

成長特性と言います。

 

 

成長特性は大きくわけて3つあります。

 

『早熟タイプ』

『平均タイプ』

『晩成タイプ』

 

です。

 

 

このワードを一度は聞いたことが

あるのではないでしょうか?

自分の子供はどのタイプの

成長特性か判断する基準は

主に身長です。

 

身長がその年齢の平均的な

高さよりも高いか低いかが

一つの目安になります。

 

もちろんそこに男女の性差や

遺伝的な部分も含まれてきますが、

大体自分のお子さんをみて

この子は周りよりも身体的成長が

遅いか早いかが分かるかと思います。

 

ご自身のお子さん、

もしくは育成携わっている選手が

どのタイプか考えながら

続きを読み進んでください。

 

 

【早熟タイプが気を付けなればならないこと】

 

〇成長の伸びしろを減らしてしまう

早熟タイプの選手は

身体の成長が早い分、

周りに比べてパワー、スピードと

フィジカル要素が強いため

ジュニアスポーツでは結果が出やすいです。

 

ある意味早熟タイプの選手だけ

集めれば結果は出ます。

 

スキーだけに限らず

どのスポーツも選手の能力を図るときに

体力テストを行います。

 

そのテスト内容のほとんどは

早熟タイプに有利なものです。

 

日本はジュニアレベルだと

世界でもいいところに行けるのは

このような早熟タイプを集めるからです。

 

各県連でも強化指定選手といった形で

選手が選抜されますが、

体力測定をする際に、

君はまだ身体の成長が遅いから

数値は悪いけど、動きは素晴らしいから

今後結果が出るよ!

といった評価をしてくれた!

といった事は聞いたことがありません。

 

ジュニア時代に結果を残すのであれば

間違いなく早熟タイプが有利という事です。

 

 

しかしこの早熟タイプには

気を付けなければならない問題があります。

 

早熟タイプの選手は

身体の成長が早いですが

言い換えれば

 

『伸びしろが少ない』

 

とも言えます。

 

 

ようは完成形に近いので

トレーニングの余地が

限られており、

あるレベルでパフォーマンスが

頭打ちになってしまう傾向があります。

 

本来はその時期その時期に

行うべきトレーニングがあるにも関わらず

先取りした内容をおこなってしまい

成長の余地がなくなってしまいます。

 

すると後から

平均タイプや晩成タイプの選手たちに

どんどん抜かれてしまい

『昔はすごかったんだけどねぇ』

といった状態に陥るのです。

 

きっとあなたも

このような事例が

思い浮かぶはずです。

 

 

 

〇早熟タイプは身体を壊しやすい

 

早熟タイプがもう一つ

気を付けなければならないのが

身体の故障です。

 

私が見てきた限り

ジュニア期から身体に

何らかのケガや不調を抱えているのは

早熟タイプの選手が大半です。

 

 

その理由は

身体の成長が早い分、

早い段階から

負荷の強いトレーニングをやらされて

オーバートレーニングに

なってしまうからです。

 

また基本的な動きの習得が

なされていないので、

身体を効率的に正しく使えない

という状態になりやすいです

結果的にそれが積もり積もって

ケガを引き起こしやすい傾向にあります。

 

早熟タイプは

体格に物言わせて力任せに動いても

ジュニア期には結果が出ます。

 

だからなんの疑いもなく

そのまま進んでいき

後々大きな壁にぶつかって

 

『昔はすごかったのに・・・』

 

という状態になる事を

避けなければなりません。

 

 

長くなってしまったので

晩成タイプについては

次回にお伝えしていきます。

 

ジュニアスキー トレーニング論

ジュニアスキーヤーはスキーをするほど下手になる?その② 211

読了までの目安時間:約 13分

 


前回は根本的に『運動』と『スポーツ』を

混同してしまっている危険性についてお伝えしました。

 

 

スポーツが上達するために必要な

基盤となる運動のスキルが抜け落ちたまま

スポーツのスキルを磨こうと思っても

上手くいかないという事です。

 

 

そして厄介なのが

スポーツをたくさんやらせることが

運動をしていると勘違いしていて

その部分に気付けないということです。

 

 

その状態ではスキーをすればするほど

スキー上達の道から外れていくことになります。

 

 

 

今回は前回の記事の最後にありました、

運動のスキルを磨かないで

スポーツのスキルばかり磨く環境は

今後も増え続けると書いた

理由をお伝えします。

 

 

 

【理由① 将来を見据えていない結果主義】

 

必ず私のところでトレーニングを希望する

ジュニア選手の保護者の方にする

質問があります。

それは

 

 

『いつまでに、どれぐらいのレベルを目指していますか?』

 

 

という事です。

 

これは決して将来プロを目指さないのなら

意味がないとか、

高いレベルを目指さなければいけない

ということではありません。

 

 

目指すべきゴールと道筋をきちんと

考えておかないと、

ゴールにたどり着けない可能性が高いからです。

 

 

例えば登山で考えてみましょう。

 

富士山の頂上を目指す時と

富士山の5合目を目指す時とでは

登るペースや、準備は同じでしょうか?

 

 

当然違います。

 

 

同じ山(スキーの上達)を登っていても

目標とする期限とゴールによって

登山方法は全く異なるのは

考えれば分かることです。

 

 

しかしスキーになると全くその部分が

見えなくなってしまいます。

 

 

 

幼い頃から

この大会で何位になる!

何歳までにこの検定に受かる!

といった様に

目の前の結果ばかりが優先されてしまいます。

 

 

決してこの考えが間違いではありません。

あくまでもそこが目標とするゴールであり、

スキーをする目的であるなら正解です。

 

 

とにかく小学生のうちまでに

結果を残したいんです!!

そこでスキーはきっぱり卒業!!

 

という希望であれば、

身体の発育のことや

運動のスキルなんか無視して

ガンガンその競技だけをやらせる事を

お勧めします。

 

 

富士山の5合目にいくのに

装備をそろえたり、

ペース配分を気をつけたり、

他の山を登ってトレーニングする必要は

あまりありません。

 

 

ただ、いけるかどうかは別にして

頂上を目指すのであれば

明らかに5合目に上る方法では

無理だという事を理解しておいてください

 

 

 

【理由② ジュニア選手たちは気付かない】

 

このような話をすると

 

『でもうちの子はどうしても

ジュニアオリンピックに出たいというんです』

 

『子供が小学校卒業までに

絶対にバッジテスト1級受かりたいと

言っているのですが・・・』

 

 

といったご意見が出てくると思います。

 

 

それは当然です。

 

子供は目の前にある結果を

欲しがるに決まっています。

 

 

それを否定する必要はありません。

 

 

ただ保護者の方は一歩引いた視点で

コントロールして上げる事が重要です。

 

 

目の前の結果を意識させながらも

将来を考えたプランニングとケアを

してあげることが重要です。

 

 

 

プランニングとケアなんていうと

難しく感じるかもしれません。

 

しかしそんなに専門的な知識がなくても、

スポーツスキルばかり磨く環境以外にも

遊びを含めた運動のスキルを磨く環境を

作ってあげる。

 

いまは結果が出ていなくても

将来的にいい方向に

つながっているから大丈夫だよ

といった安心感を与えてあげる

 

といったことで十分です。

 

 

 

子供たちは間違いなく

現時点で結果でないと

自分はダメなのかもという

不安にかられます。

 

 

保護者の方が何でできないんだ!

練習がたりないんだ!

同じように目の前の結果が最優先であれば

なおさらプレッシャーがかかるはずです。

 

 

一番怖いのはいつの間にか、

『自分がそうしたい』

のではなく

『怒られたくないから、

そうしなければ』

といった思考に変わっていくことです。

 

 

 

 

【理由③ 指導環境への影響】

 

そもそも指導してくれる指導者や

チームの方針が正しければ

こんなに保護者が大変な思いをしなくても

いいのでは?

 

と思われるかもしれません。

 

 

ではあなたのお子様を練習に参加させる場合、

 

今日は一日、不整地や新雪をバンバンすべって

とことん山を楽しむぞー!!

 

という練習と

 

きちっとポールを張って技術指導をする!

 

という練習だったら

どちらに参加させるでしょうか?

 

 

間違いなく後者の方が多いはずです。

 

 

これが保護者の認識がそのまま

指導環境に影響するいい例です。

 

 

これはスキーの限ったことではありません。

 

 

サッカー教室で一人がゴールによじ登り始めました。

自分の重心をコントロールしながら

身体を上手に使ってよじ登るという

運動スキルは非常に大切です。

 

 

登り終わったらジャンプして着地!

 

というのも各関節を上手く使い

衝撃を吸収する運動のスキルも

鍛えられます。

 

 

しかしここでコーチが

よーしみんな、

今日はだれが一番ゴールに

早くよじ登れるか競争だ!!

 

 

なんて始めたら

クレームの嵐です。

 

 

逆にこの大会で何位になりました、

この練習をしてこれができるようになりました。

 

という方が喜ばれるので

当然スポーツスキルを磨く方に

方向性は向かっていきます。

 

 

もちろん運動のスキルと技術のスキルなど

考えていない指導者も多いかもしれません。

 

それはこちら側(指導者)の責任でもありますが

そういった原理が分かっていても、

求められているのはその時の結果の為

致し方ないというケースも少なからずあります。

 

全てが一体となって早い時期から

結果を求めて将来的に潰れてしまう環境を

作り上げているのです。

 

 

また指導現場に限らず

メディアからの情報発信も

そういった方向に進んでいくでしょう。

 

 

若くして天才少年、少女という内容は

非常に関心が高いため

どんどんそういった情報を

メディアも発信するはずです。

 

 

先日天才と話題のサッカー久保選手が

最年少Jリーグデビューを飾り

日本代表戦と同じ規模の報道陣が集まりました。

 

 

かれは小学生のころから

名門FCバルセロナにスカウトされて

注目を集めていました。

 

 

このような報道を見れば

とうぜん保護者の方は

もっと早い時期から

スポーツのスキルを磨いて・・・

という方向に流れるのも

当然といえます。

 

 

メディアが光を当てているのは

ほんの氷山の一角というのを

忘れないでください。

 

 

スキージャンプの高梨選手、

卓球の福原愛選手、

フィギアスケートの浅田真央選手

水泳の萩野選手

 

といったように

幼少期から天才で

結果を残している選手たちもいます。

 

 

ただその陰には同じように目指して

沈んでいった想像もできない数の

ジュニア選手がいることには

触れられません。

 

 

このような理由からも

残念ながらまだまだ今後も

運動のスキルを磨かないで

スポーツのスキルばかり磨く環境は

今後も増え続けると書いた理由です。

 

 

では具体的にどのようなことを意識して

ジュニア選手を育てていけばよいのか?

 

 

次回お伝えしていきます

 

 

 

ジュニアスキー トレーニング論